あわやというところでチヌを助けてくれたのは、なんと彼女と同じ盛田医院の入院患者である滋でした。
女郎であるという一点でチヌを嫌い、避けていたはずの少年が、自身も恐怖に震えながらもどこかから持ってきた棒を振り回して岸に対抗し、彼女を守ろうとしてくれたのです。
滋・・!!!!
その勇姿を目の当たりにして己を奮い立たせたチヌが上げた叫び声が届いたのでしょうか。
さらに後藤田から一喝されたことでなんとか落ち着きを取り戻した岸を、公三郎と後藤田は、身柄を警察へ引き渡さないことと引き換えに二度とチヌには近付かない・・・と約束させた上で解放したのでした。
よかった・・マジで岸頭おかしすぎたわ・・。(二度とチヌには近付かない、だけじゃ弱すぎるって思うの私だけ・・?)
その一方でチヌは、ピンチから救ってくれた滋に対し涙ながらに感謝の意を伝えていました。
しかしその際、不意に滋が「母上が弟を産んだ」とこぼして泣き始めたことが気にかかり、その後熱を出して寝込んでしまったという彼を見舞います。
そうして、女性が身を売るということの業の深さを改めて噛みしめたチヌは、やるせなさに苛まれながらも、母の温もりを求める滋をしっかりと抱きしめたのでした。
滋・・。
声なきものの唄 70話 感想・考察
それにしても岸はやばかったわ。。
さて、そんな動乱も終わり、今話の注目ポイントは、滋とのやりとりです。
決して望んでしているわけではない女郎という商売のせいで辛く苦しい目に遭っている女性たちの姿を描いてきたこれまでとは違い、70話は妻子持ちにも拘わらず女郎に本気で入れあげてしまった男性と、母親がその身を売ったことで戸惑いのただ中にいる少年にスポットが当てられています。
この2人のエピソードは、チヌの苦悩をさらに深めただけでなく、被害者としてすべての女郎を憎むたまきの敵意をより際立たせたと言えるでしょう。
これをきっかけとして、チヌの方から公三郎と距離を置く展開もあり得るかもしれません。
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