今回はLINEマンガで連載中のAlphatart,SUMPUL, HereLee先生の
「再婚承認を要求します」原作小説版の97話(漫画版は90話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
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再婚承認を要求します 原作小説97話 あらすじ
前話、原作小説第96話のネタバレはこちら
↓↓↓
西王国・国王執務室にて__
ハインリとマッケナは
ナビエが”ハインリがクイーンであること”にもう気付いているのではないか
と2人で結論付けます。
一方その時ナビエも
ドレスの試着中に意図的ではなかったとは言え、
ハインリを押し出してしまい、
ハインリが誤解して帰ってしまったことについて後悔をしていました。
__
一緒にドレスを選びたかったなと、マッケナにこぼすハインリ。
真実を伝えないと、とマッケナに背中を押され、
ハインリはついに決心しナビエの元へと向かうことに決めます。
そう、自分がクイーンであることを伝えるために__
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再婚承認を要求します 原作小説 97話 ネタバレ
西王国・国王執務室にて__
マッケナは眉をひそめた。
『ナビエ王妃は知っていた…のでしょうか?』
ハインリ=クイーンのことだね。
ハインリは首を振った。
『わからない』
しかし、推測するのは難しくなかった。
特にマッケナの正体を聞いた後にクイーンの正体を聞いてきたときは。
その時のナビエはクイーンが自分の部下だと思っていたに違いない。
しかし、その時のハインリはあまりにも驚いていたので、妙な反応をしてしまった。
ハインリはクイーンについてあまり口にしなかったので、
ナビエが気づかないだろうと思っていたが、
最近になってナビエは急に冷たくなり、ハインリの目を見ることを拒否していた。
つまり、真実を知って怒っている可能性が高かった。
『そんなに悩んでたのでしたら、彼女に真実を伝えればよかったのに』
『マッケナ…お前はいつもそうできるか?
何か気になることがあったとして…それをすぐに行動に移せるのか?』
マッケナは一瞬その質問に熟考した後、
『私は… 私は陛下に相談します』
とだけ答えた。
『あぁ。でも(ナビエに)何と言えばいい?』
『真実を、です。』
『そうだよな…伝える言葉選びをしなければならないな…。』
とハインリはため息をついて立ち上がった。
いずれにせよ真実を告白するのは時間の問題だった。
『あぁ、一緒にドレスを選びたかったな…』
『…ドレスを選びに行って、追い出されたのですか?』
えと…正確にはハインリが誤解して自分で出て行ったよね笑
でもハインリ、ナビエと一緒にドレス見てああだこうだ言いたかったんだよね・・
ハインリはハッとして、
ゆっくりとソファのクッションを掴んだ。
マッケナは慌てて手にしていた書類を置いて、急いで外に出た。
ん?ハインリもマッケナもどうした?
何かに気付いたの??
__
__
ナビエパートです。
ハインリが帰った後、私は自分の行動を後悔しながら、
不安で部屋を行ったり来たりしていた。
もちろん、無意識のうちにやってしまったことではあるが、
それは私から見てのことである。
ハインリから見れば、私は無意識のうちに彼を突き飛ばしていた。
それに、周りには他にも人がいたし…。
私は両手で頬を押さえて深呼吸をした。
『ローズ。』
と私は呼びかけた。
『はい、王妃殿下』
『国王に会いに行くのですが、
着るものを持ってきてもらえますか?』
ローズは私のリクエストを聞いて安心したようで、
すぐに黄色いブランケットを持ってきてくれた。
彼女はハインリと私がギスギスしていることを心配しているようだった。
しかし、私が出発しようとしていると、
ハインリが玄関にやってきた。
え!!!!ハインリが来ちゃった!!
その姿を見て、私の胃は締め付けられるようだった。
私は、部屋にいた侍女の二人に出て行ってもらうように頼んだ。
2人きり・・。ドキドキ
夜遅くにもかかわらず、彼は昼間と同じ服を着ていた。
あまりにもショックで、着替えようとも思っていなかったのかもしれない。
私たちは一瞬顔を見合わせた。
ハインリが最初に沈黙を破った。
『お伝えしたいことがあります。』
『?』
彼が真夜中に私に会いに来るのなんて、何か深刻なことがあるに違いない。
私の心臓が音を立てて鳴っているのがわかった。
私がさっきハインリにしたことに対して、
彼がどのように解釈したのか、わからなかった。
しかし、ハインリの口から出た言葉は、
私が予想していたものとは全く違っていた__
『私はクイーンです。』
ついに・・・!!!!
『…!』
私はハインリが先ほどのドレス選びの件での私の失態について、
私の真意を尋ねたり、不平を言わないまでも、ネガティブな表現をしてくると思っていた。
これで結婚生活が終わるわけではないにしろ、
少なくともある程度は、
私を選んだことに対して後悔していると言うのではとさえ思っていた。
ナビエ、本当に深刻に考えちゃってたんだね。
だからずっと不安で落ち着かなかった。
そんな彼が…
私に自分の正体を明かすなんて信じられなかった。
ハインリは気まずそうに微笑んで、
『その表情からして、もうわかっていたように見えますね』と呟いた。
『!』
『ごめんなさい、クイーン。
騙すつもりはありませんでした。』
ハインリ、謝った・・!
ねぇ、ナビエ、ハインリ謝ったよ、第一声で・・!!
ハインリは何度も謝罪し、真摯に私を見つめていた。
彼の目は私に心からの謝罪の気持ちを伝えようとしているようだった。
『クイーン。我々の部族では家族以外には、身元を明かすことは許されていません。
それが、あなたに言えなかった理由です。
しかし、私はもうあなたを欺くつもりはありません。私は本気です。』
私は首を振って、大丈夫だと伝えようとした。
私もまた、先ほど彼を押し出してしまったことを謝らなければならなかった。
『ハインリ…』
私は彼に向かって手を伸ばしながら言った。
突然、ハインリは大きな鳥に変わり、私は動けなくなった。
え!!この場で!!
私は混乱した。
なぜ急に変身したのだろうか。
鳥に変身したハインリは、
ゆっくりとまばたきをしながら私の目を見た。
彼はとても可愛らしい顔をしていた。
彼はその魅力的な姿を、
私の”怒り”を和らげるための手段として利用しようとしていたのだろうか。
実際にはナビエはもう怒ってないと思うけど、
ハインリはそう思ってるんだもんね。
ハインリ…いや、クイーンは、愛くるしい表情で私を見ていたが、
その大きな瞳を大きく開いていた。
本当に愛くるしい表情だった。
クイーンが躊躇いながら近づいてきて首を傾げた時、
私はいつもの癖で抱きしめようと手を伸ばしそうになった。
それまでは、クイーンが”ハインリの部下であることの方が気になっていた”のだが、
(それは私が夫の部下の一人を抱きしめ、
キスをし、おしりを撫でたことを意味するからだ。)
最悪の事態を想定していたからか、
ハインリがクイーンだと知ってもあまり怒れなかった。
機密事項だから私には言えないということも理解していた。
でも…
振り向いて手を引いて言った。
『私は怒っていないわ、ハインリ。本当よ。』
私の顔は再び熱くなった。
目の前に座るクイーンは可愛くて愛らしい鳥のように見えたが
瞬く間にハインリに変身することも知っていた。
それを知っていながら抱きしめることはできなかった。
もしこのクイーンを抱きしめたら、ハインリを抱きしめているようなものだから…。
…しかも、そう。裸で…。
・・・///
ナビエの脳内に強烈に残る裸のハインリ。
『グゥー…』
『本当に怒ってはいないわ…ほんの少しだけよ。』
クイーンの目には涙が溢れていた。
クイーン・・!!!
しぶしぶ、私は手を伸ばして彼の頭を撫でた。
クイーンは目を閉じて、私の手に頭をこすりつけた。
それはとても愛おしかった。
たとえそれがハインリが私の手に頭を擦り付けていたとしても、
それでも愛おしいだろう…
私は彼から手を離して
「大丈夫、怒ってないから」と再度伝えた。
『本当よ。
もう、元の姿に戻って…えと、私には見えないところで戻っていいわ…。』
『 …!!』
…これ。ハインリどう思っただろうね。
戻るときは裸になるってことまでどうしてナビエが知ってるの?って感じなのかな。
__
__
私はハインリが去った後、
30分近くそこに座っていたが、ドアを開けて外に出て行った。
マスタスに何かを教えていたローズは、私が一人で出て行くのを見て、
驚いて
『王妃殿下?あれ?なぜ王妃はおひとりで出てきたのですか?』
と尋ねた。
マスタスはすぐに私の背中(部屋の中)を見て、同様に困惑していた。
『ハインリ国王は窓から出て行きました』
と私は淡々と答えた。
淡々と。笑
窓から飛び出して行くなんて、スタイリッシュな国王だよね、2人からしてみたら。笑
私が答えるとすぐに、二人とも信じられないような顔をして私を見つめた。
しかし、それはすぐに私の部屋に入ってから驚きの表情に変わった。
『ああ、王妃殿下…!ハインリ国王の服がここに…‼︎』
『!!!!!』
笑笑笑笑笑笑!!!!!!!
『ハインリ国王は本当に窓から出て行ったのですね・・!!』
しかも、全裸で笑!!
私はそれまで意識が考えなくてはならないことで朦朧としていたが、
まるでバケツの冷水が頭上から降ってきたかのように、心が一瞬で現実に戻された感覚がした。
『国王はショックを受けて服を持って行かなかったのかしら・・!!?』
私は変な言い訳をしながら急いで部屋に戻ると、
ハインリの服が絨毯に無造作に散らばっていた。
そう、下着まで…。
マスタスは私の目を見て、
『国王が裸のまま自分の服も放置されて窓から出て行ったのですか……?』
と聞いてきた。
ローズはもちろん、ハインリの騎士であるマスタスでさえ、
ハインリが鳥に変身することを知らないようだった。
私はその気まずさに思わず耳元の髪を触ってしまっていた。
どうして私がこんなに恥ずかしい立場になってしまうのだ。
間違いない。笑
どう答えればいいのだろうか。
さらに悪いことに、ローズの首元が赤くなっていた。
なんだか下品なシーンを想像しているようだった。
いや、まぁ…そうだろうよ・・。笑
そして何かにショックを受けたあまり、全裸で窓から飛び出して行く国王の図よ・・爆笑
”そんなことはない”と言った方がいいのだろうか。
何と言えばいいのだろうか。
”彼は帰る前に服を脱いだだけで、別に何にもなかった”とか?
笑笑
帰るときに、服を脱ぎ散らかす男。。笑
だから私は…
『いいじゃない。』
と答えた。
『…え?』
『私たちは夫婦なのよ』
『え?!』
『…』
マスタスは窓の方を見て、ゆっくりと呟いた。
『えーと…もちろん、あなた方は夫婦です。
しかし問題は、国王の裸を見ている他の者は、国王と結婚していない…ということです。』
夫婦だったら裸を知っててもいいかもだけど、
窓から全裸で出て行ったハインリを見た他の人はハインリと結婚してないよ、ってマスタス。
うん、マスタス、正論。
話せば話すほどハインリと私の様子がおかしくなってきたので、
私は話を続ける代わりに、すぐに身をかがめてハインリの服を拾い上げた。
彼の上着だけであれば、私は侍女たちに拾ってもらうように頼んでいただろう。
でも…彼の下着も服の山の中にあったので、それは頼めなかった。
彼の服を抱きしめていると
ハインリが使っていた香水の匂いが鼻を通った。
その瞬間、クイーンの悲しそうな表情が頭に浮かんだ。
私の誕生日の数日前、彼は私にケーキを持ってくるために、力を注いでくれていた。
しかし、私が「ちょっと多すぎる」と言うと、彼は泣き崩れて飛んで行ってしまっていた。
だから私が訪ねた時、彼の目は赤くなっていた…
ハインリは…心が繊細なようだった。
今頃また泣いてしまっているのだろうか…。
そう思うと、私の心は心配で重くなった。
急に申し訳ない気持ちになった。
私はためらいながらも最後にマスタスに尋ねた。
『マスタス、国王に誤解されたことはありますか?』
マスタスはハインリの騎士の一人だったので
陛下の普段の振る舞いをよく知っているはずだった。
私の質問にマスタスはまばたきをして答えた
『どんな誤解ですか?』
『国王は私が怒っていると思っているのだろうけれど、
私は本当は怒っていなかったの…』
『なるほど、以前に私が怒ったことはありますが、
国王はそういうことはあまり気にされていなかったと思います。』
『!』
『王妃殿下が怒っていると勘違いしたのでしょうか?
それで…国王はショックで窓から飛び出した…?』
と目を見開いて聞いてきた。
『えぇ、…そんな感じです』
『えっと…国王がショックを受けた理由は想像できます……
いや、気にしないでください……
私が言いたかったのは、国王はよく笑っている、それだけです。』
え?マスタスはハインリが怒った理由が想像つくの?
ローズは下品な想像しかしてなかったけど、ハインリの側にいるとわかるもんなのかな。
『笑っているだけ?』
『何を考えていようが、何でも笑顔で隠します。
私は国王がショックを受けているのを見たことがありません』
うん、確かに対外的なハインリはだいたい笑みを浮かべていたよね。
とマスタスは、私を注意深く見ながら、
『もし国王が王妃が怒っていることにそんなに悩んでいて、
裸で窓の外に出て行ったのなら、王妃自身が正直に、
怒っていないと言った方がいいのではないでしょうか?』
私はマスタスに言われたことに戸惑った。
ハインリは人間的にとても感情的な人だと思っていたからだ。
でも、どうやら彼はあまり感情を表に出さなかったようだった。
つまり、彼は私の前でだけ本当の感情を見せていたのだろうか。
いずれにせよ、マスタスの言う通りだった。
『正直に伝える…』
と私はつぶやいて、彼の服を片手に外に出て行くと、
『王妃殿下!!!』
マスタスは私を呼びかけた。
『私は国王に会いに行きます。
正直になって、誤解を解かなければなりませんから。』
『いや、そうではなくて、
ただ・・・国王のものが…その…全てが見えているのです。
お持ちのその服を布か何かで包んだ方が良いでしょう…。』
『!!』
最後まで笑わせてくれる・・笑
__
__
楽な服に着替えたばかりのソビエシュは、
ラスタのベッドの上に座って赤ちゃんのために子守歌を歌っていた。
ラスタ&ソビエシュの場面ね・・
ってゆうか、え!!!?ソビエシュが子守唄??
ラスタはふかふかの枕の山の上に横たわっていた。
ソビエシュが歌う姿に、ラスタは微笑みを隠せずにはいられなかった。
ソビエシュはラスタのお腹に向かって歌っていた。
一年前なら、こんなことは彼女にとって想像を絶するようなことだっただろう。
ラスタは手を動かしてソビエシュの黒髪を撫でた。
アランは自分の子供でさえも身分を理由に拒絶していた。
しかし、ソビエシュはアランよりもはるかに高い地位にあったが、
ラスタのお腹の子にできる限りのことをしてきていた。
出生前のケアのために、夜になるとお腹に語りかけて歌いに来ることもあった。
胎児の世話をするソビエシュの努力を見るたびに、ラスタは泣きたくなった。
このソビエシュは、なんというか…意外ね。
(でも心は揺るがないぞ・・!
『陛下は歌がとても上手ですね』
ラスタはソビエシュを褒めた。
『習ったからな』
『皇室の教育に歌は含まれているのですか?』
『皇室の教育の一環ではない。
貴族の間では普通に教えられていることだ。
赤ちゃんは父親の声をよく覚えているだろう』
ソビエシュは微笑んでラスタのお腹を手で撫でた。
突然、ドアをノックする音がした。
『誰だ?』
ソビエシュはドアの方を見て、鋭く尋ねた。
さっきまでの彼の父親的な優しい態度はすべて消えていた。
メイドのデリーズが入ってきて、
『陛下、カルル侯爵がお見えです』と言った。
ソビエシュは壁の時計を見て言った。
『こんな時間に?』
『えぇ、お急ぎの用事があるそうでして…』
『リビングで待つように伝えろ』
デリーズは
『了解しました』と答えて出て行った。
ラスタは立ち上がりソビエシュを哀しそうな目で見て
『もう帰るの?』
と言った。
『カルル侯爵は正当な理由がなければ来ない』
ソビエシュはラスタを寝かしつけ、シーツを首まで引っ張って部屋を出て行った__
それでもラスタを寝かしつけるまで一緒にいるソビエシュ、ね。
__
カルル侯爵は新聞を片手に不安そうに部屋を歩き回っていた。
ソファに座ろうともしていなかった。
『どうしたのだ?』
ソビエシュが尋ねた。
カルル侯爵はすぐに新聞をソビエシュに差し出し、
『これを見てください、陛下』と言った。
ソビエシュはしかめっ面をして新聞を受け取った。
それは西王国からの報道だった。
ソビエシュの表情が凍りついた。
彼は不信感を持ってカルル侯爵に話した
『ナビエは私がラスタと離婚すると約束したのを聞いていた…のか…?』
・・ほう。
あの時のナビエに対するインタビューが記事になったのかな?
記者に色々聞かれていたナビエはあの時のことを正直に言っていたんだね。
__
__
その日はあまりにも遅かったので、
私は、バクバクした心臓を落ち着かせようとし、
次の日まで待ってハインリの元へ行くことにした。
夜明けと同時に素早く着替え、王妃の離宮を後にした。
ハインリが彼自身の執務室に入る前に、
私はハインリとの、この不穏な空気と誤解を無くしたかった。
すると__
思いがけず、兄のコシャールがハインリの執務室から出てきた。
どうやらハインリを訪ねてきたようだった。
え!!!!コシャール!!!??
ここで??こんな夜明けに??
私は驚いて駆け寄った。
『兄様?』
兄は目を見開き、私の動きに合わせて両腕を伸ばした。
兄は私をきつく抱きしめた。
しかし兄は訳の分からない言葉をつぶやいていた。
肩が震えているのを感じて顔を上げると、兄は泣いていた。
兄はしばらく私を抱きしめていたが、
マッケナが出てくるとようやく手を放した。
コシャールはハンカチを取り出して目を拭いて微笑んだ。
『二人きりだったら良かったのに』
『兄様…』
『お前の離婚を聞いた時、私は心が折れてしまった。』
『…』
『ハインリ国王と結婚したからといって離婚の傷跡が消えるわけではないだろう。』
『…』
兄はもう一度私を強く抱きしめた。
少しの間兄に抱きしめられたままになっていると、
マッケナが咳き込み、兄は再び私を離した。
『西王国に着いたらすぐに会えると思っていたのに』
と私は悲しそうに言った。
兄はハンカチを折りたたんでポケットに戻しながら、
『お前に迷惑がかかると思って避けていたのだ』
と、私の質問に落胆した口調で答えた。
やっぱりナビエを気遣っていたのか。コシャール。
『なぜそんなことを言うの?』
『東大帝国で起きたこと。離婚の話を聞いてからずっと考えていた。
こうなってしまったのは私のせいかもしれない。
私がもっと冷静になっていれば、お前は離婚なんかしなかったかもしれないのに』
兄の言うことは本当かもしれないが、
たとえ兄が何もしていなくても、ソビエシュは私を捨てていただろうとは思っていた。
ソビエシュはラスタを愛していたからだ。
ラスタにそばにいてもらいたければ、どうにかして私を追い払わなければならなかった。
実際、ソビエシュは兄を追放した後、
私を追い出すために兄の名前を利用した。
うむ。
それ以上の話はせず、私は微笑んでわざと冗談を言った。
『で、私を避けていたけれど、
それでもハインリとは会っていたのね?』
『国王は結婚式の前に私を、王国騎士団遠征隊に加えると仰ったのだ』
『騎士団遠征隊?』
『西王国の伝統だ。国王の騎士たちは、
国の人々を支援するためにいくつかの都市を旅するらしい。』
遠征隊で成果を出せば、
その騎士の評価が一瞬にして急上昇するとも言われている。
『…ありがたいこと、ね。本当に。』
ハインリが兄を騎士団遠征隊に加えた理由がわかった。
西王国での兄の評判を上げるための計画のようだった。
私は手に持っていた服を強く抱きしめた。
兄は気まずい笑みを浮かべて、同じようにハインリを褒めた。
『私は国王について軽薄な噂しか聞いたことがなかった。
しかし、実際に会って話す国王はいろいろな意味でとても思いやりがある….』
『同感よ』
『お前は国王のことが好きみたいだな。』
『それは…
誰かのことを”良い”と思っても、
それは必ずしも恋をしているとは限らない。
だけど__
『うん。』
きゃあああああ///‼︎(爆発
なんて恥ずかしいのだろう。
__
兄に別れを告げた後、
私は恐る恐るハインリの執務室に入っていった。
ハインリはオフィスの中央に不器用に立っていたが、
私と目が合うとすぐに顔を赤らめた__
『クイーン』
でも彼はいつものように私に近づかなかった。
躊躇しているようだった。
それは、私がさっきまで避けていたから。
近づいていいのかどうか迷っているようだった。
私は目を見るのも恥ずかしかったが…
それでも今回は勇気を出して近づいてみた。
ハインリは両手を強く握りしめ、震える目で私を見た。
『クイーン、私は…
『本当に怒っていないわ』
と割り込んだ。
『でも…あなたは私を避けていた…
クイーン、私は…。…私を…もう避けないで欲しい』
『怒っていたからあなたを避けていたのでは…ないのです』
私は振り向いて立ち去りたい衝動を飲み込みながら、
彼にこのこと繰り返し伝えた。
『私があなたを避けてしまっていた理由を正直に打ち明けても良いですか?』
ハインリはすぐに答えてくれた。
『えぇ、怒っていないのであれば正直に言ってください…』
『驚くかもしれないわ』
『夜眠れないほど不安になる日もありました…。
私を嫌いになって欲しくないのです、クイーン。教えてください。』
彼の目は震えていて、瞳孔はいつもより明らかに暗く見えた__
ハインリ・・。
私は深呼吸をして、
お守りのように彼の服を抱きしめた。
本当のことを言うのはとても難しかったが、
ハインリは私を怒らせることを恐れながらも、自分がクイーンだと言ったのだ。
彼は自分の勇気を証明したので、
私も自分の勇気を証明しなければならないと、思った。
深呼吸した後、私は出来るだけさりげなく見えるように告白した__
『あなたの裸を見てしまったの。』
『!!!!』
『その姿が、いつも私の頭の中に浮かんできて…辛いの』
『!!!!』
『だから目を見られないの…思い出してしまうから。』
『!!!!』
言ったーーーー!!!笑
そしてハインリ、声も出せない声で、驚いてしかいない。(かわいい笑
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再婚承認を要求します 原作小説97話 感想・考察
クイーン事件についに終止符が打たれた今話。
ハインリもナビエもお互いに謝らなくては、って思っているなかで、
先に勇気を出したのはハインリでした__
ナビエも謝りに行くって決めてはいたけど、
ハインリが一足先に来てくれたんだよね。
そしてハインリ第一声の、”ごめんなさい”。
しっかり謝れる男。かっこいいよ、ハインリ。
ナビエはハインリがもし素直に謝ってくるなら許す、
と決めていたので、ハインリに怒っていない、と伝えますが、
ハインリはさらにクイーンにまでその場で変身してしまいます。
ハインリとしては、もう全部見せて隠し事はなしで証明したかったんだよね?
でもそのことがナビエにハインリの裸を連想させてしまい、
またナビエが一歩引いてしまう展開に。笑
いやー、”国王窓から逃げて行った事件”のナビエとローズ・マスタスの掛け合いには笑った・・笑
それでも、ラストシーン。
ナビエは恥ずかしさを払拭して、
先に勇気を出して真実を伝えてくれたハインリに感化されて、
ナビエもずっと言えなかったハインリの裸を見てしまったこと、
それでずっとギクシャクしてしまっていたことを伝えました。
これにて一見落着を願うばかりだ・・!
最後ハインリ開いた口が塞がらない状態になってたけど。笑
(下着忘れてったくせに何を今更だよね。笑
中盤ではコシャールとの再会。
コシャールは腕はあるからハインリに最高の配置にしてもらったよね。すぐ実力を発揮できそうだ。(ナビエも守れるしね。
ソビエシュ&ラスタサイドでは
ソビエシュが子守唄を歌う展開もありました。
あったね。。
というかラスタのお腹もそろそろ出てきたんじゃないかしら・・
もうすぐ出産しそう・・?
でももうソビエシュの優しさはとっくに遅いと言わんばかりに、
今話一番の胸キュンシーン、
国王が好きなのかと問いかけるコシャールに対して、ナビエが
『うん』
と伝えるシーン。
もう、最高でした。本当にありがとうございました。
ぜひ本誌で笑顔のナビエと共に見たいぜ・・
次回も気になります・・!
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次回原作小説版第98話ネタバレはこちらから
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コメント
待ってました。すごく待ち遠しくて毎日のように更新をチェックしています。次回も楽しみにしています!
わかりやすく読みやすいネタバレありがとうございます
わかめ様
コメントありがとうございます。
更新も待っていてくださるなんて私も素敵な読者様に恵まれて嬉しい限りです!
ナビエとハインリの今後にワクワクしながら私も更新しています。
空いた時間ができ次第翻訳に掛かっていますので、気長にまったりとお待ち頂けますと嬉しいです。
いつもありがとうございます。^^
毎日、更新を楽しみにしています。必ずチェックして、まだか、まだかと待っています。とても、読みやすく、面白いです。次も期待しています。
はじめまして 初書き込みです
いつも更新を楽しみにしております
この回のハインリとナビエのお話がとても好きです
ナビエと同じようにハインリも本当の自分を出せるのがナビエの前だけというのが少し伝わったのかなと
コシャールを悪者に仕立て上げたソビエシュに対してハインリは何とかしてナビエの為に兄の復権を模索しているところも泣けるのです
愛がもっともっとナビエに伝わって行くといいのですが
今後の更新も楽しみにしております
よろしくお願いします
1人カフェして読んでましたが
笑いを抑えるのに苦労しました(笑)
なんてピュアな2人なんでしょう!( 〃▽〃)
何回も裸を思い出してしまうなんて言いにくいですよね。
誤解が解けてより一層ラブラブになってくれることを期待して次回を待っています♪
まっこさん
コメントありがとうございます!
今週中にもう一本あげられるよう頑張ります!
いつも見て頂き感謝です・・!!
わんわんお さん
コメントありがとうございます!
そうなんですよね、今はすれ違っちゃってますがハインリは本当に素敵紳士で・・!
じれったい・・ \( ‘ω’)/ウオアアア
さくら さん
ですよね!笑
私も翻訳しながら声だして笑ってしまってました!笑
窓から全裸で飛び出していく国王ハインリ
アアアアアア\( ‘ω’)/笑
毎日更新チェックして大正解でした
文章が丁寧でほんと読みやすくて最高です。これからも最新話楽しみに待ってます
みおりんたんさん
嬉しいコメントほんとにありがとうございます!\( ‘ω’)/
まったりと更新をお待ち頂けるとありがたいです!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします^^!
初めまして。いい年してアニメ大好きなおばあちゃんです。アニメ先が知りたくてこちらにたどりつきました。感想や意見を言うのは苦手なのですが、こちらはステキなサイトでとても楽しみにしています。いい年していつもドキドキしています。本当はずっと、こっそり拝見しようと思っていたのですが、応援したいと思ってコメントしました。
ねむりんさん
応援コメント本当にありがとうございます、ステキなサイトだと仰って頂き涙が出るほど嬉しいです。
心が暖かくなりました。原作様のお陰ではあるのですが、皆様がもっと原作を楽しんで読めるように、ドキドキして頂けるように、わたしも翻訳頑張ります!また気軽に覗きに来て頂けると嬉しいです。
ねむりんさんもステキな1日をお過ごしくださいませ。^^
ハインリとナビエさまの話の時はついつい口元が緩んでしまいます
2人とももうお互いが好きすぎて、かわいい
周りの人達のリアクションもいいですよね
お兄様にも逢えて良かった♪
気になるのは前王妃
目の上のたんこぶそのものだなぁ
穏便に王宮から去って頂きたいです、なる早で
このところ、何度も読み返しております
haluさんのネタバレ翻訳、ホントにありがとうございます
これからも楽しみにしてます
読み返しです。
halu様の翻訳のお陰で落ち着きました。
小説版はこんなにもナビエ様がいじらしいのに漫画版はナビエ様の心情が解りにくく、ナビエ様がめっちゃ責められててつらいです。
特にこんな性格だからソビエシュが浮気するのも解る的なのは我慢できなくて。
ナビエ様一強ではなく東と西とダブルヒロイン的にしたいから意図的になんですかね?
こんなにもナビエ様が可愛らしく、ハインリに好意を持っているのに。
あーもどかしいですね。
小説の続き、楽しみに待っております。