今回はLINEマンガで連載中のAlphatart,SUMPUL, HereLee先生の
「再婚承認を要求します」原作小説版の107話(漫画版は100話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
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再婚承認を要求します 原作小説107話 あらすじ
前話、原作小説第106話のネタバレはこちら
↓↓↓
ついに始まった東大帝国でのソビエシュとラスタの結婚式。
豪勢の限りを尽くした会場で
派手派手な衣装に身を包んだラスタは幸せそうにソビエシュの横で微笑んでいました。
そんな2人を見てナビエは心から2人の幸せを願うことは出来ませんでした。
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再婚承認を要求します 原作小説 107話 ネタバレ
ソビエシュとラスタの2人の結婚式の最中のナビエの心情から始まります。
元・配偶者の幸せを願う人が多いのは知っている。
でも、私を追い出した2人が幸せに暮らしていたら、そんなの不公平だと感じる私は間違っているのだろうか。だから、私の頭の中には「彼らが幸せにならなければいい」という考えしか浮かばなかった。…それでも、”地獄に堕ちて欲しい”とまでは思わないだけマシ、なのではないかしら。
それでは、ナビエに代わりまして私が(勝手ながら)思って差し上げます。ソビエシュ夫妻よGo to hell!(ゴートゥーヘル!)※すみません、普段こんなんじゃないです・・
『彼らを(私たちの結婚式に)招待しましょう。』
と、ハインリは私の横でそっと囁いた。
彼は私の考えに気づいたのだろうか?
ハインリ・・。
もっと幸せな姿を見せてやろうね、ってことだよね?泣けてくる・・
『ね、クイーン。あの二人も呼びましょう?』
誘ったからといって、彼らは参加するだろうか?
…そうは思わない。
それでも、ハインリの温かい手に触れたとき、一瞬乱れていた私の心は正常に戻った。
彼の囁きと体温が私の気持ちを楽にしてくれた。
『大丈夫よ』
と私は囁き、彼の手を掴んだ。
指を絡めながら、私は強く抱きしめる場所があることに、とても安心した。
いやほんと、よかったよナビエ・・。
しかし、ふと視線を感じ、ソビエシュが私たちを見つめていることに気がついた。
あんだよ。
周りの他の人もだ。
私はわざとハインリの手をギュッと強く握った。
ソビエシュは元妻が自分の結婚式を台無しにしていると感じているのだろうか。
そう思うかのように、ソビエシュの表情は歪んでいた。
横ではしゃいでいたラスタもそれに気づき、ソビエシュの視線を追った。
私を見て、ラスタはわずかに顔をしかめた。
__
__
結婚式の次のイベントは、パレードだった。
結婚パレードとは、皇帝と皇后が同じ馬車に乗って街中を凱旋することである。
普通の馬車であれば一周するのにそれほど時間はかからないが、パレード用の馬車であればゆっくりとしたペースで進むため、3~4時間はかかる。
ここで、ちょっとした問題が発生していた。
結婚式が終わってすぐにパレード用の馬車に乗ることになっていたのだが、ベルディ子爵夫人の助けを借りて馬車に向かったラスタは、ソビエシュに呼び止められた。
『服を着替えてくれないか』
と言われたのである。
笑。
伝統的には、新郎新婦は結婚の誓いを立てたときの姿を民衆に見せるために、婚礼衣装を着てそのままパレードをする。また、他の貴族たちも集まって見物していた。
しかし、ソビエシュが急に
『服を着替えてくれないか』と言ったので、ラスタだけでなく、周りの貴族たちも驚いていた。
しかし周りの貴族たちは少しソビエシュの意図を考えた結果、すぐにソビエシュの言葉に同意した。民衆の前にあのような格好で現れたら、大変なことになるかもしれない。
念のためにおさらいだけど、ラスタは平民からの支持を得られるように(もともとの出身を隠す為もあって)、今までソビエシュとかエルギが暗躍して、皇后として認められるようにここまで庶民派のイメージを作ってきたんだよね。だからドレスはもちろんシンプルな方がよかった。でもコイツは派手派手のクリスマスツリーで来やがった、と。
ラスタは悲しげな表情なにやらつぶやいていた。
彼女は自分の華やかなドレスをとても気に入っているようだった。
『…ラスタはこの格好でパレードに行けと言われたもの…』
ソビエシュは気を引き締めようとしたが、結局ため息をついて彼女に命じた。
『せめて、そのアクセサリーを外してくれ。…滑稽だ。』
『滑稽、、とはどういう意味ですか…?』
『クリスマスツリーのようだ…』
wwwwwww
本人の耳にも直接…!笑
ソビエシュの厳しい言葉の甲斐あって、
ラスタはベルディ子爵夫人と共に、近くの空き部屋に入っていった。
しばらくしてラスタが出てきた。
アクセサリーをすべて外した彼女は、本当に天使のように美しかった。
・・・。これ誰のセリフだよ。(ボソッ
ドレスの華やかさは相変わらずだが、
ラスタの華やかさはむしろ以前にも増して際立っていた。
しかし、ラスタは以前の姿の方が良かったようで、悲しげな表情で馬車に乗りこんだ。
続いてソビエシュが馬車に乗り込み、ラスタの方を窺うように首を少しだけ動かした。
が、結局、ソビエシュはラスタの方は振り返らずに、
『さあ、行こうか』とだけ、言った。
発車する馬車の後ろには、金色の縁取りをした白い絹のリボンが美しく舞っていた__
__
__
ナビエパートです。
前方の、この光景を見ながら、私はハインリと一緒に次の馬車に乗り込んだ。
私は少し緊張して、
片手で馬車の手すりを掴み、もう片方の手でハインリの手を掴んだ。
おてて繋ぐのが定番になってまいりました。///
パレードの馬車には椅子と屋根がないので、ずっと立っていなければならない。
つまり、私が残して出て行ったっきりの東大帝国の人々の視線を浴びることになる。
ソビエシュに囚われて、必死で脱出して、昨日帰ってきて、そのまま結婚式だからお別れの挨拶も、再会の挨拶もロクに出来なかった東大帝国の国民たちだよね。みんな、どう思ってるんだろう・・。
私は緊張せざるを得なかった。
今は、ラスタの服装を気にしている場合ではない。
西王国も強大な国ではあるので、
序列として、東大帝国の皇帝と皇后の馬車のすぐ後ろに配置されることになる。
これは、人々がラスタと私を交互に見るには絶好の配置だった。
なるほどね・・。
私は何度も深呼吸をして、できるだけ平静を装い、馬車の手すりをしっかりと握った。
馬車が揺れ始めた。
街中を進み始めると、大きな歓声が聞こえてきた。
それは、東大帝国の人々がラスタを応援している声だった。
『なんてことだ!彼女はまるで…天使のようだ!』
・・・。
『ラスタ様!お美しい!』
・・・。
『こっちを向いてください!ラスタ様!』
・・・。
ラスタは庶民の間で絶大な人気を誇っていると聞いていた。
街を凱旋していると、それがよくわかる。
人々のラスタへの声援は、
かつてソビエシュが私と一緒にパレードをした時よりも大きかった。
なるほどね、これがソビエシュとエルギが作った庶民あがりのラスタのイメージだから、庶民が多い皇宮ではない”街”では、高貴なトロビー家出身のナビエよりも声援自体は国民の絶対数からいって大きかったと。(ただまた別の疑問なんだけど、ラスタの両親・ブルーボヘアンの”貴族”から見つけてきたよね・・?もうあれは仕方なかったからなのかしら?ラスタの庶民のイメージはどこへ。。
貴族と平民の雰囲気は正反対だった。
熱烈な声援に安心したのか、ラスタは満面の笑みを浮かべて皆に手を振っている。
その明るく魅力的な姿に、人々はさらに興奮した。
しかし、
私とハインリの乗った馬車が彼らの前を通り過ぎると、その声援は消え、死のような静寂に包まれた。
『・・・。』
これつらいな・・。
って、いやさ、別にこれナビエ何も悪くなくないか・・?
そりゃそう見える(ナビエが”遊び人”のハインリにほだされた)かもしれんけど・・。
とはいえ半分くらいの人は私の結婚に反対していないと聞いていた。
ただ…その人たちも、
私がソビエシュの結婚式に自ら出席するとは思っていなかったようだ。
私たちがどこを通っても、驚くほど周りは静かになった。
私は恥ずかしさを隠すために、顎を上げて平静を装っていた。
ハインリは私の手をさらに強く握りしめた。
・・・ナビエ・・・これは・・辛かったね。。今までずっとこの国民たちのこと思って執政してきたのにね・・。(もう、全部ソビエシュのせいです。
__
__
披露宴は夕方に行われた。
私は平凡なドレスを脱ぎ、ダンスに適したドレスに着替えた。
私が着替えている間、侍女たちはみんな沈んだ顔をしていた。
パレードでは私のそばにいなかったが、東大帝国の人々の反応を見ていたからだろう。
私は彼女たちを励まそうとしたが、無駄だったようで、結局は一緒に黙っていた。
私も誰かを励ます立場ではなかった。
・・・だとしてもナビエ偉いわ。
自分が大切にしている人たち(国民)に無視されたのは、正直気分がよくなかった。
また、遠くから見てもまぶしいほどの美男子であるハインリも、私の隣に立っているだけで無視されてしまっていたのは、ハインリにもとても申し訳ないと感じた。
ユニムはローズのお兄さんで、ハインリ護衛騎士のひとりだね。もともとナビエに対して疑ってかかってた人だったね。
ため息をついていると、気がつくと着替えが終わっていたので、ハインリと一緒に舞踏会会場に行った。
幸いなことに、会場には私を無視する人はいなかった。
トロビー家はまだ東大帝国に健在で、大きな影響力を持っていた。
その気になれば私を無視できる平民とは違い、貴族には多くの利害関係があるので、むやみに私を無視することはできなかったようだ。
パレードの時のことを考えると友人の顔を見るのも恥ずかしかったが、幸いなことにみんな分別があって、さっきのことは知らないふりをしてくれた。
30分後には、何事もなかったかのように笑いながら友人たちと交流することができた。
うむ、まずは、よかったよかった。
しかし、ソビエシュがラスタとファーストダンスを踊り始めた時は、また先ほどと同じ状況になった。
ソビエシュとラスタのファーストダンス・・地獄かよ。
先ほどと同じように招待客たちからは憐れみの目で見られたが、この時は友人たちも横にいて、まだ先ほどよりは気分が良かった。
パレードの間の3時間、死んだように黙っていたことに比べれば、はるかにましだった。
やがてソビエシュとラスタのダンスが終わった。
他の人が踊れるようになると、ハインリはすぐに私に手を差し伸べてくれた。
『クイーン、ご一緒して頂けませんか?』
私はハインリの手に自分の手を重ね、私たちは中央に向かって踊りにいった。
この場面、本誌で見たいいい!!絶対ハインリ輝いてるでしょ・・!!
周囲のざわめきやソビエシュの視線を感じたが、
私は気付かないふりをしてハインリとのダンスに集中した。
見せつけてやりなさい!
ハインリとのダンスも終わり__
その後、エルギ公爵から突然声をかけられ、ダンスに誘われた。
え?エルギ・・久しぶり。
(実はあなたのことまだ敵なのか味方なのかよくわかってないのよ。
彼はハインリの友人であり、ブルー・ボヘアン王国の王族でもある。
その彼が私をダンスに誘う理由が正直理解できなかった。
そういえば、私を馬車に乗せて西王国から逃がしてくれたのも彼で、その理由も、だ。
うん、その時はありがとうね。
でもラスタを先導したり、ときにはラスタに気があるような素振りをしてたり、、でもそれはラスタ含めて東大帝国を陥れるため?とか考えちゃって、まだエルギを掴みきれてない・・。
気が引けたのだが、彼とのダンスを承諾し、ダンスの途中で彼に尋ねてみることにした。
『なぜ、私をダンスに誘ったの?』
しかし、エルギ公爵は、重苦しい顔で音楽に合わせて踊るだけ。
私の言葉には反応しなかった。
…。
彼は深く考え込んでいるようだった。
踊りながら何を考えていたのかはわからない。
音楽が終わると、私たちは手を離した。
エルギ公爵はその時初めて、
『ナビエ王妃…』と丁寧な言葉遣いで話し始めた。
エルギが丁寧語なのも珍しいわね、どうしたんだろう。
…しかし、彼がその言葉を続ける前に
『ナビエ王妃』
と、ソビエシュが近づいてきて、
『ダンスをお願いしてもよろしいでしょうか?』
とダンスに誘ってきた。
は?下がってもらってもよろしいでしょうか?
一瞬にして、ホールに静寂が広がった__
__
__
正直なところ、私は全く気が進まなかった。
えぇ、私もです。
しかし、ソビエシュは東大帝国の皇帝である。
先ほどの散歩を断った後で、この場の新郎の頼みを断るのは難しい。
それに、披露宴で新郎のダンスを断るのは、結婚式の招待客にも失礼にあたる。
やむを得なかった。
ナビエ、まじで優しいね。。ようできるわ。。手を触るとかも無理。いわんやダンスをや。
私は、ソビエシュと踊ることを承諾して、会場の中心へ向かった。
私がソビエシュの隣に現れると、
そこにいた人たちは、まるで見えない圧に飛ばされるかのようにすぐに退散した。
音楽が流れる前にお互いの顔を見ていると、既視感があった。
それは鳥肌が立つほどの強烈なものだった。
嫌でも昔を思い出すよね・・
しかし、音楽が始まると、複雑な感情とは異なり、足が自然に動いた。
私たちが離婚したのはつい最近のことで、しかも人生の大半を一緒に踊ってきたのだ。
私の体は自然に彼をダンスパートナーとして受け入れて動いた。
踊っている間、ソビエシュは何も言わなかった。
彼はただ私を見つめ、私の手を何度も取ったり離したりした。
・・・。
そして、軽く手を繋がなければならない場面になると、彼は静かに私に尋ねた。
『…返事を聞いても?』
私はソビエシュがなんのことを言っているのかすぐにわかった。
手紙の、ね。
『あなたの使者にお伝えしたはずですが。』
『何か他に言いたいことがあったのでは?』
『いいえ、何も。』
『・・・。』
ソビエシュが歯ぎしりするのが聞こえた。
しかし、その瞬間、私はターンをしていたので、本当にしていたのかはわからなかったが。
ターンを終えた後、ソビエシュは落ち着いた表情をしていた。
その状態で、もう一度、
『そなたは本当に私に何か言いたいことはないのか?』
と聞いてきた。
どんだけだよ・・。
ねぇよ・・笑
『…なにか、言ってほしいことでも?』
『私は・・・そなたを失いたくなかった…!』
ハァ?
『今日は陛下の結婚式ですが。』
私を失いたくなかった?
パレードの間中、彼はラスタと愛おしそうに手をつないでいたけれど?
私は思わず鼻で笑ってしまった。
いいとおもいます。
ソビエシュは驚いて私を見た。
そして、どうしても気になったので聞いてみた。
『”1年後に私を再び皇后にする”と書いた手紙を受け取って、私が喜ぶとでも思いましたか?』
ナビエのターン!イケイケェ
ソビエシュは震え上がっていた。
私が的を得ていたからなのか、
それとも彼がこのことを考えていなかったからなのかは分からないが、私は話を続けた。
『1年が2年にならないという確信はあるのでしょうか?
その間に陛下に2人目の子供ができたら?それはさらに延長されるのでしょうか?』
『ナビエ!』
『1年後、陛下が約束を守っても…
ナビエをもう一度皇后に戻しても、だね。
その時、音楽が終わった。
私とソビエシュは反射的に立ち止まった。
踊り終わったときの姿勢のせいで、お互いの距離はまだ近かった。
『ラスタとの間にできた陛下の子供を育てたくありませんし、その母親にもなりたくありません。育てた後にその子供から”母(ラスタ)の敵”という言葉を聞かされて、私を拒絶して育っていかれるのは嫌ですから』
お見事。
と小さな声ですぐに続けた。
私は話し終えると、2歩下がって彼を見た。
ソビエシュはさらに驚いた顔をしていた。
口が少し開き、顔色が悪い。
周りの誰が見ても、私が彼に何かを言ったことがわかるだろう。
まぁ、ここは(ナビエらしくないけど)しょうがなかったよね。
伝えないと、コイツはいつまでも連絡取ってくるから。。
しばらくして、私はソビエシュに丁寧にお辞儀をして、振り返って立ち去った。
私たちはわずかな言葉を交わしただけだったが、私はすでに疲れていた。
幸いなことに、ハインリ、エルギ公爵、ソビエシュの3人が次々と私にダンスを申し込んだ後は、誰もダンスをしなかった。
ソビエシュも精神的に疲れていたのだろうか。
飲み物を飲みながらソビエシュをちらりと見ると、彼も椅子に座っていて、そのあとは二度と踊らなかった。
エルギ公爵は他の若い貴族たちと話していた。
私の隣にいたハインリは、また私と踊りたいようだったが…。
笑笑!!!
緊迫したこの空気を癒してくれるハインリ、ほんと最高。
『…(今日はもう)ごめんなさい。』
私にはもう余力がなかったので、もう二度と踊りたくなかった。
『…大丈夫です。明日もチャンスがありますので。』
ハインリ、ただ、ナビエと、踊りたい。笑
明日は2回目のレセプションで、おそらく仮面舞踏会がテーマになるだろう。
仮面舞踏会と聞いただけで、嫌な記憶がよみがえってくる。
赤いドレス・ラスタと被り、事件・・。
(…嫌な事件だったね・・
※参考:再婚承認を要求します。31話ナビエの美しい真っ赤なドレス。舞踏会会場に着くと
3回目もレセプションに出席しなければならないと思うと、それだけでひどく疲れてしまう。
しかし、ハインリに心配させたくなかったので、私は笑顔でうなずいた。
その時、遠くから”おぉっ”という多数の声が聞こえてきた。驚きと感嘆の声である。
その方向を見ると、たくさんの人が集まっていた。
気にはなるものの、見に行く気にはならなかった。
私は落ち着いて、ハインリが持ってきてくれたパイナップルのスライスを食べた。
しばらくすると、ローズが近寄ってきて、
『あれは…あの方…、皇后…陛下です。その…
ローズは名前を言いたがらないようだったが、彼女が誰のことを言っているのかは想像がついた。
ラスタのことだったのだ。
ローズは私の味方だったので、
私の前でラスタを『皇后陛下』と呼ぶのは抵抗があったようだ。
ローズはもうほんとナビエの味方。
私が頷いて見つめると、ローズは小声で『ご結婚を祝して、孤児院や老人ホームなど、助けを必要としている数々の施設に多額の寄付をされるそうです』と言った。
あああああああああああこれかああああああああの不適な笑みはあああああクソがあああああああああああああああああああ(爆発
『本当に?』
『ええ、約2,000万クランです。』
『…うそ?』
『莫大な額、ですよね。だから、みんな感動しているのです…』
私は笑いをこらえながら、扇子で口元を隠した。
それは、私が残しておいた約束手形の額と同じだった。
私は、彼女に
「トラブルの元になるから、自分の名前で使わないように」と忠告したはずだ。
いや、もう鳥肌立つレベルで許せない。なんなのよ!!!!
それが、どうしてあんなに堂々とできるのか。
ラスタは頭がいいのか、それともその逆なのか。
しかし、もうやってしまったのだ。
これで彼女の評価が上がるか、問題になるか。
あとは、私の警告を無視した彼女の運次第である。
いや、てゆかさ…
もう言いたいこと山ほどあるけど、まず皇室名義でやらないと、国からも助成金出ない(予算却下される)んじゃなかったっけ?2000万クラン一発の額は大きいけど、こういうのは持続可能な形で支援する(確か2000万でも2年しか持たない)のが、普通でしょ?で、さらにラスタあんた庶民派代表なのに個人でこんなことやってさ(庶民派代表として評価を受けていたラスタってお金の使いどころ、めっちゃ注目されるわけじゃん?)・・もう色々アカン…。
※参考:再婚承認を要求します99話翻訳(ラスタがナビエの部屋に入る話)
__
__
しかし、その日、部屋に戻ってからも、そのことが頭から離れなかった。
もっと具体的に手紙を書くべきだったのではないか?
なぜ彼女のためにそのお金を使ってはいけないのか、正確な説明をしていなかった。
ある意味では…
ラスタが約束手形を見れば自然と理解するだろうと思ったからだ。
事態がこじれないのであれば、今回は看過してもよかったかもしれない。
しかし、今日のラスタの様子を見て、
もう少し詳しく説明した方がいいのではないかと思った。
ナビエ、これはラスタを助ける意味なのかしら・・?それとも逆・・?それか、孤児院支援は確実に行いたいから、ちゃんと伝えるって意味なだけ・・?
しかし、私の心の中には、
「なぜそんなことをしなければならないのか」という反論もあった。
彼女は今、皇后なのだから。
それに、私は自らの意思で退位した皇后ではなく、追放されて離婚を余儀なくされた皇后なのだから。
慎重に考えた結果、私は最終的に、
”自分の心を落ち着かせるために必要なことだけ”を彼女に伝えようと決心した。
うん、ナビエの判断ならそれでよし。
__
__
そして次の日、仮面舞踏会が始まり、中に入るとすぐにラスタがいた。
しかし、ラスタを呼んで話をしようとしたとき、
彼女が地面に自分から倒れて
と主張していたいつかのことを思い出してなんだか不安になった。
あぁ、あったね・・
あのラスタが妊娠してたとき・・。
話をしている間に、またラスタが同じことをしないという保証は…ない。
しばらく考えて、
私は素晴らしいアイデアを思いついた。
ラスタと二人きりで話ができて、
二度とあんな素行ができない状況で話せる名案だ。
私はじっと機会を待って、ラスタに近づき、
『皇后陛下、私と一緒に踊りませんか?』
と提案した__
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再婚承認を要求します 原作小説 107話 感想・考察
うむ・・!ダンス最中ならラスタに直接・2人だけで・ラスタが変なことしでかさないなかで話せるね・・!
ここからナビエはラスタに何を伝えて、何を伝えないのでしょうか・・?
まず、今話を振り返ってまいりましょう。
序盤、結婚式の後のパレードがありました。
つい数ヶ月前までは東大帝国の国民の為を思って執政していたナビエ。しかし、ナビエに向けられた歓声はひとつもありませんでした。。
いくら街は、庶民の街で、ここでは”庶民派のイメージのラスタ”が強いからと言っても、酷すぎだった。。めっちゃ胸糞悪いよ。。誰もナビエを信じてあげないのかね・・?みんなソビエシュ&ラスタの真実を知らないんかよ・・。
グッとハインリの手を握りながら、
平然を装って耐えたナビエの気持ちが本当に思いやられます・・。
中盤では、披露宴を兼ねたダンスパーティがありました。
エルギ公爵が久しぶりに姿を見せる場面もありました。
エルギ、何を言いたかっただんだろうね。なんか不穏だった。
そして、本日の主役・ソビエシュとの(強制)ダンス・・。
ソビエシュは手紙を送ってからこの瞬間、
ナビエが痺れを切らして自分の口で伝えるこの瞬間までずっと”ナビエは帰ってくる”・”誤解をしているだけだ”ってずっと思っていたのですね。
ここでナビエは周りから視線もらっちゃったけど、ソビエシュのためにも自分のためにも伝えておいて本当に良かったって思うよ。だから、もう、追ってこないで欲しい。
そしてラストシーンでは今話最高の腹立たしいポイント、
ラスタがナビエが用意していた手形をあてにして勝手に個人(ラスタ)名義で寄付をする、の巻がありました。。
まぁ、本人は”みんなから承認してほしい”・”ナビエの言うことなんて聞かないもん”くらいにしか思ってないんだろうけどさ。。もう上で書いたけど、あとは。。”ナビエ名義の手形”ってところがちょっと気になるわね。要はナビエの信用でお金を引き出せるわけだから、これってナビエもちょっと示唆してたけど、ナビエ次第の状況ではあるんじゃないかしら・・?
とは言っても、ナビエが孤児院等々を支援したいのはあるでしょうから、次回以降でナビエがラスタに何を伝えて、何を伝えないかは気になるポイントですね・・!
いや、序盤のソビエシュ&ラスタダンスから、ソビエシュ&ナビエダンス、ラスタの悪行とかなかなか地獄のような回だったので次回はやく読みたい・・!
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コメント
パレードは本当に残酷なシーンだと思います。
3時間も…精神病みそうなのにナビエ様は強い!ハインリが居てくれたのが大きいですねきっと(ハート)
ナビエ様の手形はナビエ様の資産だと思うので、
ラスタはナビエ様のお金を使って『どや!このお金で助けたるでー!』って
やっちゃったんてすよね、きっと。
あとあと国民にバレることを望みます。
そのための伏線だと思いたい(T-T)
さくらさん
まさかナビエも今まで思ってきた国民たちにあんな冷たい目をされるなんで思わなかったでしょうね・・本当ハインリがいてくれてよかった・・。
ラスタの件は、ほんと彼女のちっぽけな承認欲求ですよね・・(あとナビエに勝ちたい、みたいな。
モロバレしろ・・!!と切に願い今日も翻訳を進めていきますね!笑
コメントありがとうございます^^
はじめまして!
いつも楽しく読ませていただいてます。
毎回更新を生きがいのように楽しみにして、アップされると何はさておき拝読してるのですが、特に本文の間に入るhaliさんのコメントが秀逸(最近のヒットは『ハインリのハインリ』www)で、マスクの下でいつもニヤけております。
勝手ながらこれからもhaluさんのコメント含め更新を楽しみしていますので、よろしくおねがいします!!
フクハナさん
こちらこそ初めまして!そしてコメントありがとうございますすす!!!\( ‘ω’)/
>毎回更新を生きがい
嬉しすぎる御言葉ですが恐縮しすぎます・・笑
もっと世界には私のブログより楽しいことがいっぱい・・笑
なにはさておき、私の溢れんばかりの感情がつい文章に表れてしまうコメントまでも一緒に読んで頂きありがとうございます!!
『ハインリのハインリ(18禁)』ですなwww
またふらっと遊びにきてくださいませ!!
ソビエシュうっざーという言葉しか浮かびません。
ラスタは思った通りのラスタでしたが、ソビエシュ、こいつがラスタを教育するなりなんなりしないから!
もうプライド高すぎて失ったものを取り返すことしか頭にない、ラスタを結果的に選んだなら責任もて!ですよ。
ナビエにはハインリが居てくれて良かったです。
手をつないでいるだけで心が落ち着く存在は大事です。
思えば鳥のハインリも人間のハインリもナビエを癒そうとしてくれてましたね。
ナビエがハインリのことを遠くから見ても光輝くような美男子と思っていたのがなんとなく嬉しかったです。
鷲さん
>こいつがラスタを教育するなりなんなりしないから!
仰る通りでぇぇ!!
※ソビエシュもいつぞや、ラスタに教えようとして諦めてて、ラスタも投げ出してた回、ありましたね・・笑
ハインリは、かっこいいしユーモアもあり、優しいし、、株価がここ最近また急上昇しておりまする。
そんなハインリのそばにいれてナビエも幸せ者ですね。
お忙しい中、更新ありがとうございます。
パレードの場面、辛かったです( ; ; )ラスタは立ち回りに関しては賢くなってきたようですが、どこか外れており‥長期的な見通しは立てられないので、誰かもっと指導、サポートしてやってくれー(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾と思ってしまいます。
国民だったら不安ですよね。
次回も楽しみにしております。
ミャーさん
とんでもございませぬ!こちらこそ見に来ていただきありがとうございます!
>長期的な見通しは立てられない
はい…東大帝国が…終わる…。
いや、別に終わるのはもうしょうがないのですが、ナビエの家族とかがいるのが…だから複雑でっす・・
halu様のコメントにはもう共感しかありません!
私はソビエシュにKing Gnuの「白日」を主題歌として贈りたい(笑)
この人、自分以外の人間(ナビエでもランドレ子爵でも)に付けた心の傷にはまるで気が付かないくせに自分は(自業自得なのに)悲劇の主人公になった様な大騒ぎをしやがるんですよね。。。ああ、絶対に好きになれない。。。
こんなに自分の気持ちしか考えられない人間が他の誰かと(仕事以外で)まともな関係を築くのは無理だろうなー。
halu様の翻訳、とても細やかで凄いです。もしかして韓国語が読めるのでしょうか?
これからも楽しみにしています!
輪廻さん
コメントありがとうございますすす!!
King Gnuの「白日」笑笑
いやー、ほんとに。このナビエが出て行ったことをきっかけに今までの自分の言動を大きく見直せるならまだ、、だったのですが。。
これほど大きな出来事が起きたのに変われないとなるともうこれは…。アカン。
いえいえ、原作者様様でございます。外国語は学生時代とかに各国にしばらく滞在していたことがあって、そこで、とか、ルームメイトが韓国人だった、とかなのですが、まだまだ拙い文章で、原作者様にはもうひたすら頭を下げ続ける毎日で・・!
あくまで、私の感想として、本編を楽しむ一助としてこれからもふらっと気軽にお越しくださりますと幸いでございまする\( ‘ω’)/※ありがとうございます!!