今回はピッコマで連載中のTeam IYAK (winter・heyum) / G.M先生の
「皇帝と女騎士」原作小説(ノベル)版の156話157話※海外版準拠(ピッコマ漫画版は88話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
またhaluの解釈が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作も合わせてお読みくださいませ!
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皇帝と女騎士 156話 157話 ネタバレ
前話のネタバレはこちら!
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156話
レベッカが病状の体を引きずってポリアナに謝りにきたんだよね。でも気まずくなってポリアナは部屋を出ようとしたところから。
ポリアナはなぜかわからないが、恥ずかしいと感じていた。
また、ストラが自分に微笑んでいるのを見たときよりも、罪悪感を感じてしまっていた。
昨日、レベッカはたしかにポリアナに失礼なことを言ったかもしれないが、レベッカが言ったことのほとんどは事実だった。
レベッカが自分の事実を知らせたとき、ポリアナはそれを無視することを選んだ。
自分の事実=女性の気持ちが分からないこと・無意識に女性を避けている(男性のように振る舞ってしまうこと)だね。
ポリアナは現実から目をそらすことにしたのだ。
なぜなら、自分の現実に負担をかけたくなかったから。
いまさら直せないよ、ってことね。
しかし…ポリアナは認めたくなかったが、
本当は…負担をかけないというのは言い訳で、現実からただ逃げていただけだったのだ。
ポリアナが応接室を出る前に、レベッカが彼女を呼び止めた。
『侯爵様、本当に申し訳ありません。
自分のあの時話した本当の気持ちを誰にも言わなかったのは、できなかったからなのですが、昨日は・・・なんだかできるような気がして、伝えてしまいました。なぜか、そうしなければならないと思ったのです。でも、私の気持ち(ポリアナへの印象)は私の問題であって、あなたの問題ではありません…』
レベッカの言葉にポリアナは立ち止まり、考えさせられた。
昨日レベッカが話したことは確かに自分にとって衝撃的だった。
そしてこの王国の誰もが、そんなことをあえてポリアナに言うはずがない。
それどころか、この王国の誰もがレベッカのように考えることはないだろう。
ポリアナの親しい知人の大半は男性で、
友人や同僚、そしてもちろん皇帝ルクソスも、だからだ。
今まで男性とばかりつるんで来て、女性とは仲良くしてこなかった。だから、レベッカみたいなことを言ってくれる人は爵位とか地位とか関係なしに、いなかった。
ポリアナは、貴族の女性、メイド、皇帝の妻など、
さまざまな女性とも丁寧に付き合っていたが、それほど親しくはなかった。
レベッカのような考え方ができるのは、この皇宮の中にいる人だけだ。
今、ポリアナが部屋を出て行けば、レベッカは二度とこの話題を持ち出さないだろう。
そしてポリアナの生活は何事もなかったように元に戻るだろう。
・・・。
だが…。
ポリアナは…、
レベッカの言いたいことを全部聞くことにした。
全部聞いてしまおうと。
レベッカが誰にも言えなかった言葉…結局ポリアナ本人にだけ伝えてくれた言葉…。
うおお!ポリアナ自分に向き合った・・偉すぎる・・。素通りしても全然よかったのに。。
ポリアナが再び椅子に座ると、
レベッカはようやく落ち着いた表情になった。
レベッカは深呼吸をして、自分の考えを整理しようとしていた。
それは、レベッカはポリアナに自分の思いの丈を伝える前のこと・・。
実は…ストラの妊娠を聞いても、
レベッカは心からの幸福感を感じることができなかった。
そして、ストラが本当に妊娠していないとわかったとき、彼女は内心ものすごく安心したのだ。
嫉妬の感情が…レベッカにはあったんだね。
表面的に3人の妻たちは仲良くやれているように見えたけど、実はやっぱりそうじゃなかった。誰だって(少なくともレベッカは)ルクソスの一番になりたかった。
そんな自分を嫌っていたレベッカのもとに、ポリアナが訪れた。
ポリアナはレベッカの相手をするために会いに来たのだが、レベッカはポリアナに嫉妬していた。ポリアナは、ストラの妊娠を聞いて、おそらく純粋に嬉しかったのだろう。ポリアナはとても喜んでいた。また、想像妊娠だったと聞いても、ポリアナは安堵感のような醜い気持ちにはならなかっただろう。おそらくポリアナは、純粋に同情してストラを慰めに行ったのだろう。
うん。ポリアナはそうだったね。ある意味第三者的な立場ではあったから・・。
そして、そのポリアナの反応を見て、レベッカは衝撃的な事実に気づいた。
ポリアナがストラのことをあまり考えていないことは明らかだった。
それどころか、ポリアナは明らかにストラが過剰に反応し、感情的になりすぎていると考えていたのだ。
うん、レベッカの言うとおり、ポリアナはそうだった。(子供はまた産めば良いじゃん、って思ってたんだよね)そして、こういう反応をしてしまった自分に葛藤してた。
だからレベッカは、昨日、ポリアナが訪ねてきたとき、悔しさと戸惑いから、ポリアナに直接的な言葉を延々と話し続けてしまった。
レベッカはポリアナに女性ではなく男性のように振舞っていると言っていたが、実は…ポリアナを女性として見ていないのはレベッカの方だったのだ。
レベッカは続けてこう言った。
『だから私は結局、あなたにひどいことを言ってしまったの…』
やっぱりレベッカはポリアナが羨ましかった。でも、それは嫉妬にも繋がってしまって、ポリアナに悪い面だけ伝えてしまった。その後悔がレベッカにはあったんだね。
157話
レベッカは、最終的にポリアナにこう言った。
『(女性は女性らしくという)この壁から逃れるには、女性個人がそれぞれ自分の力で意識しなければならないことです。自分でやらないと意味がない……だからポリアナ侯爵様、あなたは何もしなくていい。あなたが存在するだけで十分なのですから、大丈夫です。あなたは、私たちのために、それが可能であることを証明してくれます。あなたに会ってから、私はもっと期待できるようになりました。あなたが可能であることを示してくれたからです』
長い告白の後、レベッカは息を切らしていた。
その間ポリアナは静かにティーカップに手を触れていた。
そして静かにレベッカのことも考えていました。
皇帝の妻であり、王国で最も重要な女性であるレベッカの高貴な身分は、足枷のように働いてしまう。
しかし、レベッカは理想の女性として認められていたからこそ、ルクソスとの結婚相手に選ばれたのだ。
レベッカが本当に欲しいものを手に入れるためには、この “女性のなかの女性 “であることを捨てなければならない。
うん・・いちばん”女性らしい”から選ばれたレベッカ。でもレベッカ本人の心の奥底では、そんな女性らしさがもう嫌だった。
だからこそ、ポリアナはレベッカにこう話した。
『レベッカ様、この話は誰にもしてはいけません。これは非常に危険な話題です。』
・・・。
『えぇ…もちろん言いません。 今まで誰にも話したことがありませんでした。姉にも母にも……でもここでは、ポリアナ侯爵様にだけ全部お話します。』
レベッカの考えは、皇帝の妻であるがゆえに、大きな問題に発展する可能性があった。レベッカが望んだのはこの世界が変わることだったが、ルクソスはこれ以上の混乱を避けて新王国を維持しようとしていた。これ以上の変化があれば、彼の権力と権威はさらに大きな危機に陥るかもしれない。
これ、大きな話になるんだけど、当時女性はポリアナが言うように女性らしさが求められていて、(まぁ要は男性に従えってことね)この”女性らしさ”を払拭したい!って大陸の王の妻であるレベッカが言ったら国中の男性からの非難の声が上がるってこと・・。(納得いかないけどね・・。
レベッカの自己嫌悪も含んだ気持ちを全て聞き入れた後、ポリアナは自分の過去のあることを思い出した。それは、彼女の心の奥底に埋もれていた記憶だった。
で・・ここからのポリアナの回想なんだけど、小説版だからこそ、とてもおぞましい表現になってて、まろやかに意訳するんだけど(ごめんね)、ポリアナが100人隊長になったときに、ポリアナの部下の2人が売春婦を店の外で襲った。でその娘が亡くなってしまった。店のオーナーがその部下に娘を殺した対価を要求したんだけど、部下たちは知らん顔。ポリアナが出てきて、公正に判決を下した(金銭を支払った)んだけど、部下たちは”女性だから女性の味方したんだろ!売春婦を襲って何が悪い!”って反発した。ポリアナとしては公正に判決したと思っていたのだけど、これが大事になってしまった。で、部下2人は除名。
この問題がさらに大きな問題となり、兵士たちの間に明らかな不満が生じたとき、この話はレビー卿とバウパウロ卿の耳にも入った。
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皇帝と女騎士 156話 157話 感想・考察
この2話のレベッカとポリアナの会話を通して、今まで描かれていなかったこの物語の女性の立ち位置・扱われ方が掘り下げられた回となっていました。
今までは、戦争!統治!戦争!統一!だったからね。割と男性メインでもあった。その中でのポリアナの活躍ね。
でも、ルクソスの妻たちの話になり、
この物語・この時代の女性に焦点が当たり、掘り下げられることになりました。
大事なことだよね。今まで語られることがなかった。
そして、この時代の女性は”女性らしく”ないと生き残ることができませんでした。
漫画でレビー卿の双子の娘(ドナウの嫁)の話もあったけど、あの子たちも実は武術とかできた(力はあった)けど、女性らしさ優先で全く剣を持たせてもらえてなかったもんね、いま思い起こすと。
その女性(らしさ)のなかの女性、
ルクソス王の妻であるレベッカが自分の女性らしさに葛藤を覚えていました。
しかしポリアナはレベッカがそんな思いを持ってしまうと、最悪のことにもなりかねない(もしかしたら妻から下されたり、殺されてしまうかも※ルクソスは絶対そんなことしないけど)ので、その言葉・想いを他で言うことを禁じます。
そんなポリアナにも、自身思い返すこともあり、、
これ漫画でどう描かれるのか分からないけど、さすが小説版で、割とエグかった・・まろやかに意訳してごめんなさい!笑
次回、より深まる展開となるでしょうか。楽しみです・・!
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次回第158話ネタバレはこちらから
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