今回は一永のぞみ先生の
「コンビニで君との5分間。」1巻を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
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コンビニで君との5分間。 1巻 あらすじ
とあるコンビニでバイトをする高校生の柴崎は、よく来る社会人の女性が気になっています。
少し話せただけで嬉しくて、会えない日々は心配で、彼女を前にすると緊張してしまいます。いったいこの気持ちはなんなのでしょうか。
一方、名前も知らない彼女は柴崎そっくりの猫を1匹飼っています。愛猫そっくりの柴崎が気になってもいるのです。彼女もまた柴崎がいると嬉しくて、そっけなければ寂しくて、頑張って働いている姿に元気をもらう、そんな日々を過ごしていました。
5分ほどの逢瀬の中で、静かに愛が育まれます。
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コンビニで君との5分間。 1巻 ネタバレ
とあるコンビニで働く柴崎は気になるお客様ができました。
彼女は背が低いため、目一杯腕を伸ばして商品を取ろうとする姿が可愛く、つい助けるのを躊躇ってしまうほどです。
しかし、そうも言っていられず、お目当てのものらしい飲み物を取ってあげると、彼女は柴崎を「たく…」と呼び間違え、そのままお礼と共にレジへ向かってしましました。
そんな感情が柴崎の脳内を駆け巡ります。
彼女に笑顔で一礼されただけで心臓が破裂しそうなほど、柴崎の恋は知らず知らずのうちに燃え上がります。
彼女が飼い猫「たくあん」に似た柴崎をそれなりに気に入っているとも知らずに。
猫だった。笑
彼女の再来店を楽しみにする柴崎。
いつの間にか来店していた彼女は、真剣な顔で何かを吟味しています。
柴崎に気づいた彼女は、二つの商品を掲げ、問います。
「どっちが美味しそう?」
と。
示されたのは猫の餌。
笑!
思わず発してしまった質問に戸惑う彼女。
しかし、柴崎は左の方が美味しそうだと答えます。
彼女の笑顔を見た柴崎は、小さな喜びを噛み締め震えます。
一方、彼女も猫の餌の美味しさなんてわからないだろうに、選んでくれた柴崎の優しさに触れ、彼女は少しだけ彼に興味を深めるのでした。
お・・これって・・///
__
__
彼女の来ない日が続き、つい色々と心配になってしまう柴崎。
落ち着かない自分の気持ちにモヤモヤしつつ、退勤したその直後、店に向かって走ってくる人の姿が。
乱れた髪を整えながら、
待ちに待った彼女は帰路につく柴崎に一言「こんばんは」と挨拶を。
ただそれだけで嬉しくなった柴崎は走ってその場を離れるのでした。
なぜ彼女は店に来れなかったのか、それは繁忙期のせいでした。
たくあんにご褒美ご飯を買って帰りたいとようやくコンビニに行けた彼女は、柴崎が制服を着ていることに気付きます。
高校生の若さに引け目を感じつつ、
彼女は勇気を出して自ら声をかけます。大人だからこそ、挨拶はしっかりと、と。
あの日から挨拶を大切にし始めた柴崎。
彼女にも挨拶をするのだと張り切りますが、緊張で声が詰まってしまいます。
そんな柴崎の前で、さらりと彼女に声をかけ、笑顔を向けられる店長。
その姿が羨ましく、イライラする柴崎は自分の気持ちに戸惑いを覚え…
腹いせに「店内私語厳禁」の貼り紙をするのでした。
・・ほっこり。笑
___
彼女に取って日々の癒しといえば、飼い猫たくあんとそれにそっくりな柴崎。
しかし、歳の差、それから店員と客という立場から距離を詰められずにいました。
店長と雑談をしている間に席を外した彼に落ち込みます。
しかし、彼が褒められているのを聞いて、落ち込んだ気持ちは浮上するのでした。
__
彼女にとって格好いい男とはなんだろうと柴崎は悩みます。
店長の勧めで髭を伸ばすべきか、彼女の買った雑誌にある綺麗め男子を狙うべきか。
二冊の相反する雑誌を見せつけ、迷う柴崎。
彼女の目的が、雑誌に乗っている「我が家のお髭猫さま」の記事だとも知らずに。
ある日彼女から柴崎に声がかかります。
奥にあって届かない商品を取ってくれませんか、と。
商品を手渡すと、彼女は笑って礼を言います。
そして「前も思ったんですけど、背大きいですね」と。
自分だけでなく、彼女もまた初めて会った日のことを覚えていてくれたことが、柴崎は何よりも嬉しかったのです。
夜、彼女は柴崎のことを思い出します。
自分より30センチ以上高い視点、高校生の世界、柴崎の世界に想いを寄せ、今日も飼い猫と戯れます。
__
さて、ある日来店した彼女は、風邪をひいてるようでした。
何か気の利いたことを言おうとする柴崎ですが、咄嗟に出てくる言葉がありません。
買い物を終え、帰ろうとする彼女に、
柴崎は以前店長からもらった冷えピタを試供品だと言い、渡しました。
受け取ってもらえた喜びは勇気を出した者への報酬です。
冷えピタを貰った彼女は、熱で朦朧としながらベッドに潜ります。
夢の中で見た柴崎の姿が、目を開けてもそこにあり、ハッとします。
しかし、そこにいたのは柴崎でなくたくあんでした。
思わず笑いの出た彼女は、貰った冷えピタを貼るのでした。
元気になった彼女が来店し、レジ対応をしようとした時でした。
一人の老女が道を尋ねに来ました。
おばあちゃんっ子だった柴崎は、重い荷物を担ぐ彼女を目的地まで案内します。
その間にいなくなってしまった彼女。
しかし、彼女は先日のお礼としてお菓子を一つ残していきました。
元気を貰った柴崎ですが、彼女もまた柴崎のそんな姿から元気を貰っているのでした。
ある日、柴崎につきまとう一人の少女の姿がありました。
仕事中なのに遊んでいると思われた、
と青ざめる柴崎に対し、彼女はそっけない態度で帰ります。
少女が柴崎の妹と知らない彼女は、少女の存在に複雑な心境で帰宅します。
私にはたくあんがいるから、と自らを励ましながら。
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コンビニで君との5分間。 1巻 感想・考察
柴崎くんの視点と彼女の視点が交互に展開される作品で、一つの物語を二度楽しめます。
しかもほっこりだ。
今巻では柴崎と彼女の出会いから彼女が見知らぬ少女にヤキモチのような感情を抱くまでが描かれていますが、その少女が妹だというのはお約束ですね。
非常に微笑ましいすれ違いだね。
客と店員の交流がおよそ5分という短い時間なのが、非常にリアルで良いと思います。
高校生と社会人という立場、店員と客という立場の差を今後どうやって詰めていくかが楽しみです。
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