今回はSpoon/Plutus先生の「ある日、お姫様になってしまった件について」98話を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。
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ある日、お姫様になってしまった件について 98話 あらすじ
の前にひとこと…
ある姫98話の翻訳中なんだが…
これ…
今話でアタナシアがルーカスにあることを伝えて、ある決意をするんだけど、物語がなんかクライマックスに向かって走り始めちゃった気がしてて…
すごく心がザワザワするのを感じながら翻訳しておる…ぬおお\( ‘ω’)/
— ハッピー☆マンガ道場管理人halu (@happymangado) May 2, 2021
前話97話のネタバレはこちら!
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アタナシアとルーカスの2人だけの会話。
アタナシアはジェニットへ父親・アナスタシウスについての真実を告げたことをルーカスにも伝えます。
そのことを聞いたルーカスはおかしな表情でアタナシアを見つめていましたが__
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ある日、お姫様になってしまった件について 98話 ネタバレ
今話もアタナシアとルーカスの2人だけの会話から始まります。ルーカス、なんだかちょっと不機嫌な顔してたんだよね?笑
オベリア皇宮__クロードの寝室__
『で、キメラはどうしたって?
あいつはお前からそんな話聞いたってのに怒ることもできないってか?』
なぜか突っかかるルーカス。笑
『仲直りをしたの!
もうっ…何が気に入らないのよ?』
『俺はお前もアホだったんじゃねぇかって思うよ。
ったく、あれだけ必死こいて今まで隠してたのに、どうして全部洗いざらい話ちまうんだよ?』
『だって…ジェニットには真実を知る権利があるって思ったから…。』
急にちょっとしおらしくなるアタナシア・・。
『どうあがいても、ジェニットはこの問題の中心にいる。
でも…これからは、下心のある人間にただ操られるんじゃなくて、ジェニット自身で、選んで、決めて、幸せになって欲しいって思ってるの。
ジェニットは…いつも利用されていて、暗闇の中にいたから…。』
今までジェニットは選ぶことすら出来なかった。自分の周りで何が起きてるのかも知れなかった。ずっと幽閉されてたから。でもアタナシアから真実を知ったこれからは違うってことよね。ジェニット、どう選ぶんだろう・・。
『あぁ…そうだな…、うん…まぁそうだ。』
ずっと不服そうなルーカス。笑
『それと…ジェニットは”あのこと”もちょっと気付いてたわよ?』
『なんだよ、あのことって。』
『アエテルニタスの存在。』
あぁ?とアタナシアに目をやるルーカス。
アナスタシウスがたまに変な感じになることジェニット気付いてたもんね。家族についての話題になる時とか、”なんか紳士様いつもと違う・・?”って言ってたよね。
『あの(ジェニットにもらった)リボンを見せて、わたしが考えてたことを全部伝えたのよ。その時はジェニットがわたしのことを信じてくれるなんて思わなかったんだけど…』
__
ジェニットとアタナシア2人だけのお茶会のシーンに遡ります。
『姫様…わたしはお父様がそんなに悪い人だとは思えないのですが…それでもいつだったか、
お父様が全く別の方のように見えた時がありました…。お父様の目つき、表情、話し方、その全てが全く違っていて…
それは…まるで…
何かが乗り移っているようでした…。』
その言葉を聞いてハッとするアタナシア__
ジェニット、よく人のこと見てるもんね。アタナシアが嘘ついてたり、何かを隠してたり、目が揺れるその表情だけで、今までも読み取ってた。で、これも大正解。すごいや。
__
アタナシアとルーカスの会話に戻ってまいります。
『あのときは予想外だったけど…。』
『なるほどな。』
そのアタナシアの回想で、何かを悟ったようなルーカス。
『ジェニットが、私を信じてくれたのは嬉しいんだけど…
もしアエテルニタスがこのこと(ジェニットがアエテルニタスの正体を知ったこと)に気付いたらアエテルニタスは彼女に何をするかわからないわ。
うん、アエテルニタス(アナスタシウス)はジェニットが真実に気付いたって知ったら、まず間違いなくジェニットを乗っ取ることが早まるわよね・・ただでさえ、アナスタシウスの次の器を探してて、ジェニットを皇帝に押し上げた後は乗っ取るつもりなのに。。
だから私たちはなるべく早くパパを目覚めさせて、
ジェニットを守らなきゃ…って…
・・・。』
ルーカスを見つめるアタナシア。
『・・・。』
アタナシアからしれっと目をそらすルーカス。
これ、アタナシアの言葉と視線をルーカスは避け続けてるんだけど、きっとクロードを救う方法は、例の世界樹の枝を使うしかなくて、その手段を使うとアタナシアは死んじゃうかもしれないってことをルーカスはすっごく気にしてるんだよね・・
『ねぇ、ルーカス。ちゃんと聞いて。』
避け続けるルーカスをそれでもまっすぐ見つめるアタナシア。
なんか雰囲気が真面目モードに・・?
『最近、なんだかね…
わたしが、本当にアタナシアなんじゃないかって思うようになったの。』
えっ・・・?うそ?言っちゃっ・・た・・?
『・・・。』
アタナシアを見て、押し黙るルーカス。
『えっと…!あー、なんかとっても変に聞こえるかもしれないんだけどね…?
何が言いたいかってね…その…
本当の自分は別の人なんじゃないかって思っていた時期があったの…
でも…結局わかったのは、全部わたしだってこと。』
うわ…これ鳥肌だよ…ルーカスにさらっと全部言っちゃった。。
”全部のわたし”の”全部”に入ってるのは、小説のアタナシアと、ひとりで絶望して諦めた女性と、今のアタナシア・・?そして、全部わたしってことは1回目のアタナシアが亡くなった時・次の人生は現代で、そこから2回目のアタナシアになった時、全部(生まれ変わりじゃ無く、)ひとりのアタナシアだったってこと、、?そしたら2回目→3回目の時系列おかしくない・・か・・?
『…世界樹が言ったのか?』
ルーカスは前も気付いてたから、ここではあんまり驚かないみたいね。アタナシアも”ルーカスは驚かないわね”って、同じこと思ってる。
※参考:明らかになるアタナシアの過去__70話ネタバレと感想。
『ううん、なんかふと浮かんで来たっていうか…正直、全部が全部思い出せてるわけじゃないの。』
それでも思い出せた記憶では、今までの人生(過去の2回かな)は、逃げ続けてばっかりだった。ってアタナシアは気付いた。
そして吹っ切れたような優しい笑顔でルーカスにこう言います。
『だからね、”今回”は、ちゃんとしなきゃって気持ちになったの。』
なんか…アタナシア…凛として、とってもカッコよくなった。
クロードが倒れてから、一気に成長した感じがするよ…今まではわちゃわちゃしてただけ(それも可愛かった)だったけど・・今のアタナシアは、カッコいい。
『でね!世界樹もいろいろ話してくれたんだけど、忘れちゃったこともあるのよ!
で、もう一回世界樹の枝に触らせてくれたら思い出すかなーなんて…!
ね?ちょっと枝をもう一度貸して下さらない?』
『貸さねぇって言ったじゃねぇか!』
きゃぴきゃぴ&おめめうるうるでルーカスにお願いするアタナシア、一蹴される。笑
『…しかもお前が使った結果どうなるか、もう俺は言っただろ?!』
『大丈夫よ、ジェニットにももう言っちゃったもん。
もしわたしが死んじゃったらオベリアをお願いねって。』
『・・・!!!!!』
その言葉に驚愕するルーカス。
え!!!!!?あっさりすぎるよ・・!!!
これこんなにさらっとお願いされるジェニットの気持ちも・・
『…ヤツはなんて言ったんだよ。』
『もちろん止めてくれたわよ?__
__
もう一度ジェニットとのお茶会の回想へ入ります。
『そんな…いけません姫様…!!』
『でも…もしあなたが私の立場だったらきっと同じ決断をするはず。そうでしょ?』
目に涙を浮かべてとても辛そうに頷くジェニット・・。(ウワアアアン
__
『でもね、ルーカス。
わたし、ジェニットと話してからなんだけど、全然失敗する気がしないのよ!』
宝石眼爛々に輝かせて笑うアタナシア。
これアタナシアはどっちなんだろう…。
本当に思ってるのか、ルーカスを説得するため、一生懸命強がってるのか・・。強がってるんだとしたら・・
『・・・。』
ルーカスは訝しげにアタナシアを見つめます。
『ねっ、ルーカス。』
『・・・。』
でも後悔してももう遅い。
もう…コイツは俺の話(アタナシアを止めること)を聞いてくれるなんて思えない。
うわあああ…。。
何かに吹っ切れたような笑顔のアタナシアと思い詰めるルーカスの対比よ。。アタナシアはなんか覚悟決まってるから、もう進むだけって感じだけど(そんな本人はいいかもだけど)、ルーカスの立場に立つと…、ここで止めないとアタナシアが自分のせいで…って可能性もあって…、ルーカス辛すぎるでしょ。。
__
__
オベリア皇宮_執務室__
『フィリックス。ちょっと話す時間もらってもいい?』
アタナシアはフィリックスに声をかけます。
『もちろんです、姫様。なんでしょう__
フィリックスの振り返った顔カッコ良すぎる・・。
そしてフィリックスに伝え始めるアタナシア。
__
__
『えと…世界樹の枝が…?
姫様が仰っているのはあの伝説の木のことですか?姫様はその世界樹を探しに行かれる…のですか…?
…姫様、そのような危険な場所に行かれてはいけません!
もし姫様の身に何かがあったら…他に方法はないのですか…?!』
世界樹って危険な場所っていう認識があるみたいだね。で、当たり前のように必死に止めてくれるフィリックス。
『他に(パパを救う)方法はないと思う。
こうでもしなきゃ、パパは起きてくれないと思うから。』
『わ、わたしも心から陛下をお救いしたいと思っておりますが…しかし姫様、先ほど仰られたあなたの命を懸ける必要があるというのは…!
そっか…フィリックスにはもう全部伝えてたんだね。。枝を使うとアタナシアの命が危ないって。
『うん…わたしも怖いわ。
でも…これがパパを救う唯一の方法だと思うから。
とても、危険だと思う。
でも、必ず戻ってくるって約束するわ…
『リリアンさんが…!
アタナシアが言い終わる前に言葉を遮るフィリックス。
『もし、リリアンさんがこれを知ったらお許しになられるとお思いですか…!
もう…フィリックスも、決意たっぷりで淡々と話すアタナシアを止められないって思って、必死にリリアンの名前を出してるんだよね…
『うん、許してくれないって思う。
だから…リリーには言わないでね、フィリックス。』
『しかし…!!
その言葉を遮るようにアタナシアはフィリックスに一通の封のされた手紙を差し出します。
『わたしにもしものことがあったらこれをリリーに渡して欲しいの。
ここに今何が起きているのか、書き留めておいたから。』
こんなの…受け取るフィリックスも辛すぎるでしょ・・
『しかし…!
どうやってこのようなものをお渡しすれば…』
『わたしが信頼できるのはリリーとフィリックス、あなただけなのよ。だからお願い…、リリーにもよろしくね。』
__
フィリックスと別れ、ひとり佇むアタナシア。
国の執務も全てこなした。
イゼキエルへの手紙もさっきジェニットに渡してこれた。
もしわたしが戻らなかったらイゼキエルに渡してね、ってジェニットにも伝えたアタナシア。(この時のジェニットも泣いてる。
そして、アタナシアは決意したように凛々しく立ち上がります。
『さっ、それじゃあ行こうかな!
パパを救いに!』
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ある日、お姫様になってしまった件について
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ある日、お姫様になってしまった件について 98話 感想・考察
うおお…なんか物語がラストに向かって転がり始めたような転換回だった・・!
アタナシアはもう一度枝を使って世界樹の元へ向かう決意をしたと同時に、ジェニットも父親・アナスタシウスの真実を知って、どう動くのか、も気になるところです・・!
振り返ってまいりましょう。まず序盤__
前話で気になっていた、アタナシアとジェニットの会話。
アタナシアはジェニットにどこまで話したのか、でしたが、ジェニットの父親でもあるアナスタシウスとアエテルニタスのことはちゃんと隠さず全部伝えきっていました。
でもジェニットももう、わかってたね。アナスタシウスが変だった、ってこと。だからアタナシアの言葉は全部信じた。
この後、ジェニットは自分の部屋(皇后の部屋)に戻ったでしょうが、当然アナスタシウスはジェニットに接点を持ってくるでしょう。
そこでのジェニットの行動が気になります・・!
もちろん、そのあとのアナスタシウスの行動も…。
アタナシアが世界樹に行ってるから、ジェニット自身がなんとかするしかない・・・(でもイゼキエルもいるか・・!
そして中盤__
アタナシアがルーカスに自分自身の”転生”について打ち明けます。
これ…読んでるわたしもずっと転生(生まれ変わり)だと思ってたけど、アタナシアが感じるにはどうやら違うっぽい・・よね・・?
”本当の自分は別の人なんじゃないかって思っていた”けど、”全部わたしだった”ってことは、それぞれ命が尽きたあとに、また新しい命が始まって、前世の記憶があった、ってことなのでしょうか。
でもそうだとしたら、2回目と3回目の時系列がおかしいよね・・?1回目の濡れ衣で殺された小説アタナシアも過去にいて、3回目の今のアタナシアがその歴史の延長線上にいる。うーむ・・。
そしてラストシーンでは、フィリックスやリリアン、イゼキエルにアタナシア自身が何か会ったときのために、手紙を渡す場面がありました。
これ受け取る方も辛いよな・・
今回決意するアタナシアと対比されて、そんなアタナシアを止めることができないルーカスやフィリックスの描かれ方に胸が締め付けられた・・。
きっとリリアンやイゼキエルも手紙を受け取った後でアタナシアに何かあったってわかったら気が気じゃないでしょうね・・。
そう思うと今から、つらい・・
そしてこの大好きな物語が終わりそうなのが何よりつらい・・
次回、アタナシアは枝を使って世界樹にまた会って自身の真相を知り、クロードの回復を叶えることが出来るでしょうか・・!
世界樹がアタナシアに伝えた”もうひとつ”もまだ明らかになってないわよね。気になる・・!
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次回第99話ネタバレはこちらから
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