今回はピッコマで連載中のmiraenavi/S.Yang先生の
「小説の中の悪女皇帝になった」56話を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
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小説の中の悪女皇帝になった 56話 あらすじ
前話ネタバレはこちらから
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小説の中の悪女皇帝になった 56話 ネタバレ
ベヌース伯爵と会話していく中で、つぐみは「ユリア」本人がビレス伯爵の爵位継承を認めたことを思い出しました。
ウミがどんどん出てくるわ・・
しかも公爵による書類の改竄や杜撰な管理のせいで、その事実は公的にはどこにも記録されていません。
そういった事情を踏まえれば、伯爵の海賊行為は皇帝に対するなんらかのメッセージであるとも考えられるでしょう。
そんなつぐみの推測に頷きながらも、ベヌース伯爵は「どうして今になってそれを思い出したのですか? 」と眉をひそめました。
慌てて「何年も前のことだしフェーズ公爵の薬のせいで記憶がめちゃくちゃなんだ」と誤魔化せば、伯爵も一応納得したようです。
いつものポーカーフェイスに戻った彼は、ビレス伯爵家が長い歴史を誇るウスダン王国の王家に古くから仕えてきた家門であることをつぐみに対して説明します。
いずれにしろ、これ以上は直接ウスダン地域へ赴いて調べるしかないでしょう。
さっそく現地へ向かう支度をしようと腰を浮かせたつぐみでしたが、「出発の前に「決済」をお願い致します」と笑みを浮かべながら書類の山を差し出すベヌース伯爵によって、出端を挫かれてしまうのでした。
・・・笑
そうしてしばらく後に、執務室にこもっていた彼女のもとをイーレン伯爵が訪れます。
入室して間もなく満面の笑みで「私も連れて行ってください」と言われたつぐみは、驚きのまま「どうして一緒に来たいんだ?」と素直な疑問を口にします。
イーレン伯爵は、ウスダン地域を治める貴族らが皇帝に対して非協力的であることを知っていました。おそらくは彼らのほとんどが病気と偽って先日の舞踏会を欠席したことで、確信を持ったのでしょう。
伯爵はそんな不安定な情勢を承知の上で、ランチェア帝国への忠誠心が薄い場所では自分の「聖女」という肩書きがなにかしらの役に立つのではないか・・・
と協力を申し出に来てくれたのです。
実際、イーレン伯爵の提案は、帝国にとって非常にありがたいものでした。
同じく監視が必要なウェディン伯爵と合わせて皇帝不在の城に残していくのは、留守を預けるつもりのベヌース伯爵に負担をかけることになります。
何より純粋な憧れと好意がふんだんに込められた眼差しを向けられお願いされてしまっては断ることなど出来ず、つぐみはイーレン伯爵を一緒に連れて行くことを決めたのでした。
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小説の中の悪女皇帝になった 56話 感想・考察
56話の見どころは、ベヌース伯爵の前でつぐみがうっかりボロを出しそうになったシーンです。
「ユリア」に対して恋心を抱いているユーストや盲目的に崇敬しているフェリックスと違い、ベヌース伯爵は「ユリア」とは個人的な関係性が薄く、民主主義的な思想を柔軟に受け容れる希有なキャラクターです。そのため彼に対してはつぐみは意識的に「ユリア」らしくあろうとはせず、素のままで接している・・・ということが、今話のうっかりミスからもさり気なく伝わってきます。
もしかしたら彼の存在が、つぐみが抱える「ユリア」へのコンプレックスを解消してくれるのかもしれません。
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次回第57話ネタバレはこちらから
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