今回はピッコマで連載中のAntstudio/SANSOBEE先生の
「悪女は砂時計をひっくり返す」原作小説版 外伝(サイドストーリー)1章 283話・284話(漫画版は93話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
また120%原作様に敬意を払いながらの韓国小説版翻訳(原作様が最高!)となり、ここではhaluの解釈(感想?いや、感情?笑)が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作様も合わせてお読みくださいませ!
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 283話 284話 ネタバレ
・・・の前の管理人のつぶやき。
悪女は砂時計をひっくり返す 原作”小説”版 外伝(サイドストーリー)10話の感想アップしました!
叶えてあげましょ、アースの願い。https://t.co/CwPRPXt8Jh#悪砂 #ネタバレ #感想 #原作小説版 #翻訳 #外伝
— halu@ハッピー☆マンガ道場 (@happymangado) November 4, 2021
前話ネタバレはこちらから
↓↓↓
283話
前話では聖女になった悪女が再び悪女になる兆しが見えて・・?笑
それ以来、貴族の女性たちとの会話は、アリアにとってとても有益な時間となった。
表面的には相変わらず温和な笑顔を見せているが、アリアの先ほどの一言一言が自分たちへ大きな警告を与えていることに気づいたのか、初対面の時と比べて饒舌な人はいなくなっていた。
怖かったからね・・笑
その上でアリアは、貴族の女性たちに
「”私は”貴方たちが好きですよ」と惜しみない優しさを見せた。
もう舐められない、と。
もちろん、ビジネスだけに明け暮れていたアリアが皇太子妃として戴冠した途端に、自分へのこの圧力に不満を持つ貴婦人もいただろうが、アリアは彼女らを効果的にコントロールする方法を知っていたのだ。
貴族たちはいつも貴族言葉で会話(皮肉の応酬だね)してるから直接的な表現とか圧力・脅しに弱い。
『…ところで、しばらく皇城に馴染むために後回しにしていた書類を再考したのですが…。そこには非常に興味深いビジネスがありましたよ。』
そしてアリアは貴族令嬢たちをコントロールした上で、貴婦人たちの自己満足を満たす情報を投げた。
実際、これは虚偽ではなく、アリアはいくつかの書類を見て面白い商売を見つけたのだ。
『・・・どんな商売なのですか?』
『気になりますね。』
何人かの貴婦人がアリアに興味のある事業について尋ね、アリアに視線を固定した。
その視線に向き合ったアリアは、優しい微笑みを浮かべて言った。
『まだあくまで”気になる”段階、なのですが、特別な場所にある新しいジュエリーを集めるプロジェクトです。』
『新しいジュエリー?』
『はい、海のように美しい宝石、だそうで。
宝石を研磨して髪やドレスに散りばめると、ほのかな輝きを放つようですよ。』
その海のように美しい宝石は、海から採取する貴重な宝物だった。
海の奥深くにしか存在しないため、特別な技術や装置がなければ採取することはできない。
ふむ・・。
ジュエリーのプロジェクト・・。
もちろん、アリアは自身の目で確かめてはなかったが、この企画を提案したのが宝石店の店主であることから、手紙に書かれていることと大差ないだろうと判断した。
ただ、宝石店のオーナーとはいえ、
別に投資を受けずとも一人で宝石を集めて売ることは難しいことではない。
しかし、彼(宝石店のオーナー)がビジネスプランを手紙で送り、協力を求めた理由は明白だった。
と、アリアは考えた。
皇太子妃が投資した宝石、皇太子妃が身につけた宝石…。
なるほどね。
今で言うインフルエンサーだ。”案件”ってやつだね?笑
それは適正価格の数倍の値段で売れるだろう。
また、他国との交易も容易だろう。
明らかにこの事業家は自分を利用して利益を上げるつもりでいるのだろうと、断ろうかと思ったが、「実物を見て判断します」と答えた。
・・・。
貴族たちのお金はあふれんばかりだった。
しかも、多くの貴族は、他の人が持っているものよりも少しでも高価で珍しいものを買って自慢することに喜びを感じていた。
不健全な悲しい競争よね・・飽くなき虚栄心よ・・。
たっぷり利益乗せて、ね?笑
『とても美しい宝石だと思いますよ。まだ秘密なのですが……手紙をくれた人は、帝国で一番大きな宝石店を経営していますから…。彼は目利きもできるので、無意味なことは言わないでしょうし。』
貴婦人たちの目が再び輝き始めたのは、アリアが宝石店の場所を言わなかったり、名前を言わなかったりしたものの、どうやらその”彼”に聞き覚えがあるようだったからだ。
『…(その宝石は)いつ市場で見ることができるのですか?』
『そうですね、まず彼に会ってみないといけませんね。
どんなに信頼できる人でも、実物を見てみないと投資を確定できないですから。』
『その彼を皇城に呼ぶつもりなのですか?』
『えぇそうですね。』
アリアの答えに、貴族の女性たちは無駄に喉を鳴らしながらお茶を飲み始めた。
彼女らは、市場に出る前にまず見てみたいと思っているようだった。
その時にもう一度呼んでくれと言わんばかりの勢いである。
自分も一口噛めないか、ってことだよね。
『さらに…採集場所が特別に綺麗な場所なので…、少量であれば食用になると聞いています。それに、飾り付けにも最適でしょう。』
食用!すげぇな。金粉みたいな?
というのも、彼女の夫であるコリジーン伯爵は、宝石や金を散りばめたデザートを売る商売をしていたからだ。
とはいえ、価格は宝石よりも高いので、高価な装飾品と変わりはなかった。
『いろいろな色があるそうなので、とても楽しみなのです。』
『こ、皇太子妃殿下…!!』
コレジーン伯爵夫人は非常に焦った声でアリアを呼んだ。
それ以上は何も続けなかったが、宝石が皇城に入るときはすぐに呼んで欲しいようだった。
『…ああ、残念ですが今日のお話はもう終わりにしましょう。まだ検討中の他のビジネスもたくさんありますので。』
アリアが会話の終わりを告げると、貴族の女性たちの顔には残念そうな色が浮かんだ。
情報を得たとはいえ、ほんの少ししか得られなかった。
それでも情報は無視できないものだった。
『今日は少し短い会ですが、
これが最後ではありませんので、次の機会にお会いしましょう。』
貴婦人たちに希望の光を植え付けたアリアは、名残惜しそうに庭園を後にした。
去る彼女にいち早く敬礼した貴婦人たちには目もくれなかった。
最初から最後まで無礼な振る舞いだったが、誰もアリアに文句を言わなかった。
最初は警告と圧力を与えて、去る時には当人たちが喜ぶ情報を与えて去るアリア。貴族令嬢を手のひらコロコロしてるね笑
__
284話
ただ、一方的に話を終わらせてしまったアリアを見て、ジェシーは少し不安になった。
それは、アリアがミエールとのいざこざで、人はいつでも裏切るのだということを教えてくれたからでもある。
こんな様子のジェシーにアリアが何も言わなかったのは、
ただ楽観的に考えているよりも、心配していた方が危機に対処しやすいと考えたからである。
周りを注意深く見てくれるジェシーはアリアにとっても、ありがたい、と。
ジェシーとは違い、一方のアニーは勝ち誇ったような顔をしていた。
アニーは通常運転で笑う。
それはルビーも同じだった。
アリアは皇城に入ってからずっと慈悲深い態度ばかりを見せていたので、ルビーはこんなに簡単にアリアが目の前の状況を解決できるとは思っていなかった。
『さぁて…あとは使用人たちかしら?』
アリアは噂を流布したもの一人一人探し出して償わせようと思ったが、帝都城内に散らばる多数の使用人をすべて見つけることはできないので、今回の一度だけ静かにやり過ごすことにした。
一人一人見つけて叱っていては、使用人を苦しめた皇太子妃という汚名を着せられるだけだ。
さらに、ルビーの表情を見ていると、以前のアニーのように皇城の使用人たちを扇動してくれるつもりのようにも見えた。
うん、このお役目はルビーが引き継ぐっぽいね。笑
貴婦人たちと何度も会っているうちに、こうした世論はどんどん変わっていった。
貴婦人たちは、アリアに少しでも良いところを見せて、他の人が知らない情報をいち早く得ようと躍起になっていた。
__
__
『…最近は、どこでも皇太子妃のことばかり言われていて、とても不思議な気分です。』
アースは、とても不機嫌な顔で、困ったようにアリアに言った。
おっ、アースおひおひ(お久しぶり
それは、アリアが貴族たちの間に競争をもたらしたからではなく、単にアリアのことが街中で話題になっているからである。
どうやらアースはは苛立っているようだった。
『そのことが…私が安心できる唯一の方法だったので…。』
自分を守るために好意的な話題を貴族たちの間で流れるように行動したって言う”テイ”だよね。(いや、まぁそうなんだけど・・笑 ※アリアは守られずとも自分でなんとかできるからね笑
そうアリアが少し困ったように答えると、アースの目は険しくなった。
『…それでは、私が彼女らを排除しましょうか?』
『は、排除?』
『皇太子妃が家でくつろぎたいのであれば、あなたの目に彼女らが触れないようにしなければなりません。』
排除。笑
『・・・貴婦人たちを・・?』
アースのその表情はとても真剣で、アリアが尋ねると、アースはすぐにうなずいた。
『あなたが望むなら、私はそうすべきです。』
『い、いえ・・・!!そんなことをしたら、稀代の暴君として歴史の1ページを飾ることになってしまうから、私が対処します…!』
笑う。
アリアがフォークを下ろしてそう答えた途端、アースはとても楽しそうな笑い声をあげた。
幸いなことに、先ほどの言葉には冗談が混じっていたようだった。
皇太子ブラックジョーク。
『ははは、私も自制しないといけないですね。』
『もう、夢の中ですら考えないでください。』
『あぁ、考えないように、よく注意しますね。』
それが本心であるかのように、アースの目は濃くなっていった。
今までアリアは貴族との関係で優位に立つために、アースを放置しすぎたからだ。
アースは嫉妬深くてかまってちゃんだから・・・笑
“考えないように注意”しないといっつも考えちゃうわけだね?笑
別にアリアは貴族たちとこのように争うために皇太子妃になったのではない。
手のひらコロコロしてるからなぁ。笑
『・・・その・・ごめんなさい。』
『謝らなくて大丈夫ですよ。私もアリア様の凛々しい姿は好きですから。好きなようになさってください。…その代わり、私をあまり一人にしないでくださいね。私は…寂しくて飢え乾いてしまうかもしれないですから。』
嫉妬の化身で笑う。
アースのその言葉にやがて食べるのをやめたアリアは、アースのそばに移動した。
途端に食欲がなくなったのか、アースもフォークを置いてアリアの手を取った。
お・・・?
『…部屋に…上がりましょうか?』
『えぇそうしましょう。
食事は……後で二階で食べましょうか。』
あ・・・///
アリアが待ち望んでいた言葉を持ち出すと、アースは席から立ち上がるように素早く動いた。
普段の彼にはなかなか見られない機敏さだった。
笑う。
アリアはそんなアースの慌てぶりを「かわいい」と言って気に入り、アースに続いて席を立ち、名案を思いついたかのようにアースを呼んだ。
『アースさん?』
『はい?』
『私に早く対処してほしいのでしょう?』
『ええ、それに私だけを見て欲しいのです。
アリア様のことを話題に出す人間は好きではありません…。』
早める方法があるのかどうかを伝えるように、アースは彼女に答えを促した。
『じゃあ、私の言うとおりにして欲しいのです。』
『…と言いますと…?』
『私の話題をする人を責めないでください。』
『…』
アリアは、ここで解決する方法ではなく、アースに邪魔しないようにしてほしいと願った。
自分で解決できる、と。
アリアがそう言うと、アースは不本意そうな顔をした。
どうやら、アリアの話をしている人間はアリアを責めているに違いないからだ。
『アリア様は…アリア様のことを責める誰かと話したいですか?
それともアリア様のことを褒めてくれる人と遊びたいですか?』
なんだこの2択・・笑
しかも後者はアース自身ね。笑
『遊ぶのを選ばないわけじゃないけれど…、私の話を持ち出す人を止めないでほしいのです。』
・・・これアリアにも何かしら策がありそうね・・。
『…』
アースが答えずに少し額をひそめていると、アリアは仕方がないとばかりに言った。
『…(私のしたいことが)終わるまで持っていてくれたら、アース様の願い事を叶えてあげますから。』
『・・・願い事?』
『そう、願い事です。』
『どんな願いでも?』
『えぇ、私にできることなら何でも、です。』
おぉ・・。今度はアリアがアースの願いをひとつ叶えるわけだね?(アースの願いゲスそうでゲス・・。笑
笑う。
『だから、私を信じてください。』
アリアの問いに当然、アースは「わかりました。」と答えた。
アースは、アリアに自分の願い事をするという決意のもと、歯を食いしばってこの状況に耐えることを決めた。
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 283話 284話 感想・考察
前話、聖女から悪女へと一時的に舞い戻ったアリアがその片鱗を見せたところで終わりましたが、今話は一転、貴族たちが喜ぶ投資話などを挟みながら、貴族たちをその手中に入れていきます。
貴族令嬢もコロコロ。
一方のアースも貴族たちの間で勝手気ままに話されるアリアの噂話に嫌気が刺し、またアリアがその対応に当たって自分との時間が取れにくくなっている現状に鬱憤も溜まり、貴族たちを”排除(本人は冗談って言ってますが)”しに動こうとしたアースもアリアは静止させます。
アースもいつも通りコロコロ。
てゆかアースのお願い叶えてあげるってまだ約束しちゃったアリア。(大丈夫か・・?笑
ただ、ここでアリアが貴族たちの噂話を好き勝手話させるままにしている理由は明かされませんでした。
良いことも悪いことも話されているなかで、悪い噂話は止めたって良いと思うんだけどね・・?なんか策があるみたいね。
次回楽しみですな・・!!
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