今回はピッコマで連載中のAntstudio/SANSOBEE先生の
「悪女は砂時計をひっくり返す」原作小説版 外伝(サイドストーリー)1章 277話・278話(漫画版は91話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
また120%原作様に敬意を払いながらの韓国小説版翻訳(原作様が最高!)となり、ここではhaluの解釈(感想?いや、感情?笑)が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作様も合わせてお読みくださいませ!
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 277話 278話 ネタバレ
・・・の前の管理人のつぶやき。
悪女は砂時計をひっくり返す 原作”小説”版 外伝(サイドストーリー)7話の感想アップしました!
レインの策略。
こじらせてしまったアース。
○○になったアリアの最初の”お願い”。こちらの三本立てでお送りします。https://t.co/77646fu8ES#悪砂 #ネタバレ #感想 #原作小説版 #翻訳 #外伝
— halu@ハッピー☆マンガ道場 (@happymangado) October 31, 2021
前話ネタバレはこちらから
↓↓↓
277話
アリアが好きすぎて束縛っきーの気すら出てきてしまったアースパイセン。レインをアリアの監視(1時間ごとに報告)に行かせたんだよね?レインはレインでめっちゃ楽しそう。笑
『あら…!レインさんではないですか…?!』
『こんにちはアリア様。あ、”さん”は結構ですよ?レイン、で大丈夫です。』
久しぶりに会ったレインに、アリアは喜んで彼を迎えた。
まるで天から降りてきた天使のように、明るい笑顔でレインを迎えた。
レインは、アースの気持ちを心から理解し、アリアに笑顔を返した。
レインにとってもアリア、久しぶりだからね?笑
耐性ついてないとみんなやられる。笑
『お忙しい中、何のお約束もせずに来てしまって恐縮です。』
その言葉通り、貴族の女性たちに囲まれたアリアは本当に忙しそうだった。
女性たちは皆、帝国の中でもかなり地位の高い貴族の妻たちだった。
計画=アリアに近づく下心ありありの、って意味ね。
アリアがレインを紹介しようとすると、レインはそれより早く自身で自己紹介を始めた。
『主人の用事でちょっと皇城に立ち寄りました。
皇太子妃殿下とは古くからの知り合いです。ピノ・レインと申します。』
アリアはこの後も令嬢たちと投資話(次はウェディングドレスを作ってくれたデザイナーさんに投資しよう、とか)をして盛り上がってる。そんな中でレインはアリアが令嬢たちとうまくやっているのを見て安心しながらも、ちょっと不服そうにしてる。
レインの計画(悪戯)はこれね・・笑
それは、自分を犬のように働かせていたアースのことを思えば、ささやかな復讐に過ぎないのだ__
__
__
そう考えたレインは、そろそろお茶会も終わりに近づく時間にアリアを静かに呼んだ。
『皇太子妃殿下、お伝えしたいことがあります。』
『??次の予定があるのですが…。
長くなりますか?アース様に何か頼まれたのです?』
『…えぇ。』
アリアはアースと同様に忙しかったが、レインがここに無駄に来るはずがないと思っていたので、話のタイミングを待っていたかのように穏やかに頷いた。
『皆様、すみませんが私はこれで…。』
アリア様…本日はありがとうございました。』
令嬢たちを先に送り出したアリアは、きれいに並べられたテーブルに戻っていった。
アリアに付いて行ったレインが、とても真剣な表情でアリアに言った。
__
__
『殿下が…あなたのことを心配しているのです…。』
『私のことを…?』
『ええ…皇太子妃様が何か問題を抱えていないか、ちゃんとやれているかどうかを心配されております』
ここでレインの回答は間違ってはいないのだが、意味はかなり違うのだろう。
アースは単なる監視をしてこいって言っただけだからね?笑
『・・・。』
レインが何を伝えようとしているのか、理解したのだろう。
レインはアリアが自分の言葉を疑う前に、急いで説明を加えた。
『その…アース・テ・ロペ殿下は皇太子妃様を…実は危惧されているのです…。
だから、自分が忙しい間はあなたの面倒を見ろと…。殿下自身は仕事で来ることができないので、私をここに送ってきたのです…。もちろん、アリア様はとてもよくやっているようなので、私は気持ちよく報告ができますよ?アリア様はここに来てまだ日が浅いですが、素晴らしいですよ…?』
アースがアリアのことを”皇太子妃としてまだ未熟だって思ってること”をレインは嘘言って伝えたわけだね?
疑われることを恐れてレインは発言を長引かせたのだが、
幸いなことに、アリアは疑うような表情をしていなかった。
これからアリアは、皇太子妃の本分を守るためにもっと努力し、アースの心配を和らげると同時に自分に足りないものも学んでいく。
アリア自身もそう思っていた。
そうすれば、アリアもアースに会う時間がもっとなくなる。
レインは精一杯の笑顔で、
『(アリアがちゃんとやれていると報告して)お二人の時間のためにも、誤解を解いておきますね?』
と言った。
笑う。
『では、私は殿下に報告に行きます。
またお会いできるかもしれませんので、よろしくお願いしますね。』
『・・・はい。』
アリアはレインの言葉に一瞬考え込んだが、
すぐにうなずき、次の予定に参加するためにメイドたちと一緒に出発した。
そのアリアの動きは、焦りと同時にしっかりとした決意を感じさせる一歩だった。
ちゃんとやらなきゃ、って誤解しちゃってるね・・(まぁ悪いことではないんだろうけど・・笑
そして、こうしてアリアに会いにいくことで余暇が出来る余地を残したレインは、軽やかな足取りでアースの執務室に向かった。
彼のその足取りには、満足感があった。
__
__
『…彼女はどうしていた?』
アースは、レインが見たことを早く話してほしいとレインに訴えた。
まだ1時間しか経っていないが、アースはその1時間が10億年に近いかのように焦っていた。
クッソ笑う。
『アリア様はとてもよくやっていましたよ?
貴族令嬢たちの愛情を一身に受けています。ご心配には及びません。』
『…。』
レインは何も知らないふりをして、
アースを動揺させるような答えを出し、アースは額にしわを寄せた。
そしてレインは続けて、
『皇太子妃が帝国の裏切り者をその功績で追い出したことが大きな要因のようです。彼女らは何も聞かず、議論もせず、ただアリア様に従っていましたよ?』
『・・・。』
『これもすべて、アリア様があなたを助けたいからではないでしょうか?前々から思っていましたけど、彼女は素晴らしい女性ですよ?自身にも自信があるのでしょう。』
レインはいつもアースの状態をよく理解していて、適切な答えを出してくれた。
そんな表情を浮かべながら、アースは手に持ったペンに短く目を落とした。
ペン自体がアースをそんな気分ににしたわけではないのだが、彼の表情には、結婚をしたばかりなのに、なぜこんなことをするのかという憤りがあった。
笑う。
レインが笑いを飲み込んでそれを見ていると、アースは結論を出したのか再び口を開いた。
『当分の間、他人が皇城に入るのを禁止しなければならないな。』
『・・・失礼?』
『皇太子妃が一生懸命頑張っているのに、
役立たずの部外者に時間を割くことはできないだろう?』
そして、とても納得のいく決断であったかのように、よりリラックスした表情でお茶を一口飲んだ。
他の人にも会わせないようにする作戦のように思えた。
もう、他の誰にも会わせない、と・・。笑
そして、レインは呆れていた。
いくら苛立っているとはいえ、どうしてこんな極端な選択をするのだろうか、と……。
職権濫用・・w
レインは、自然に開いた口をなんとか閉じようとした。
『本当にそうするおつもりですか…?』
『あぁ、今忙しい時だから、とでもなんとでも言えばいいだろう?』
ただアリアに他の人と会わせたくないということなのだが。
『・・・わかりました。』
アースは明日から皇城に部外者を入れないように指示を出した。
単なる親睦のための訪問とはいえ、事前に予定が組まれていたものばかりなので、キャンセルしなければならない使用人は大忙しだった。
『それでは、アリア様が今、何をしているのか見に行って帰ってこい。』
『・・・はい。』
『”1時間”だ。1時間後にまた戻ってきて報告しろ。』
『・・・はい。』
嫉妬、だ・・笑
章題、まさにこれだわ・・やっぱりアースだったか・・笑
__
278話
何となく変な方向に進んでしまっているなとレインは思ったが、今からこの誤解の解決策を考えるのは申し訳ない気がした。
今回でなければ、二度と皇太子に恥をかかせることはできないだろう。
そこでレインはアリアの元に戻り、アリアが皇室の歴史を学んでいるのを見た。
暗記が苦手なのか、アリアは困った顔をして、
皇族の名前を列挙してその功績を説明している貴族を見ていた。
『…ええと…、初代皇帝のフランツ・ホムキデン陛下は、世界を統一して帝国を築き、国の法律を作り、貴族の結束を実現し、二代目皇帝は…』
アリア、偉いなぁ。
それでも、あきらめたり投げ出したりするつもりもなさそうで、少しずつ皇族の名前を覚えていき、時々質問していた。
過去になぜアリアに似合わない噂が流れたのか、レインは本当に理解できなかった。
『ええ、とてもよくできましたね。』
『遅くないですか?私は暗記するのが少し遅いので…』
『いいえ、一度覚えたことは確実に覚えていますし、素晴らしいですよ?』
その言葉にアリアはホッとしたように微笑んだ。
アリアはまた30分ほど歴史の授業を受け、決められた分量を終え手にしていた本を置いた。
『…殿下がまた私のところに寄越したのですか?』
そして、遠くから授業を見守っていたレインに尋ねた。
あまりにも良心が痛む質問だったのでレインは答えるのをためらったが、今しかチャンスがないと思ってすぐに落ち着きを取り戻した。
『はい…殿下は、皇太子妃様が勉強に集中できるよう、部外者の入場を禁止しました…。ですので、アリア様は、あとはリラックスして勉強に集中してください…。』
__
__
そう言って笑顔で去っていったレインを残して、アリアは少し顔をしかめながらもダイニング会場に入った。
『こんばんは。』
いつものように、先に到着していたアースが笑顔でアリアを迎えてくれた。
嬉しそうな笑顔だった。
アースはようやくアリアに会えたのだ。
『お早い到着だったのですね?』
『皇太子妃をお待たせするわけにはいきませんからね』
b
これは使用人の仕事ではあるが、いつものことなので誰も不思議に思わなかった。
アリアが座ると同時に、アースも自分の席に戻った。
晩餐会の始まりである。
『来客禁止と聞きましたが…。』
使用人が食前酒を出すとすぐに、アリアはアースに尋ねた。
『ええ、皇太子妃は一生懸命勉強に集中しているそうですが、無駄な訪問者に邪魔されてはいけませんからね?』
『そこまでする必要も…。』
『いえいえ、あなたは皇太子妃なのですから、貴族のご機嫌取りをする必要などはありませんよ?今は大丈夫と言っていても、後できっとあなたに迷惑をかけることになるでしょう。』
だからこそ、私が皇太子妃の職務・作法をすべてマスターするまで、訪問者を禁止したのかもしれないわね…。
誤解が誤解を・・笑
突然、レインのアドバイスが彼女の心に浮かんだ。
すぐに不思議そうに額を寄せたが、そんなはずはなかった。
他の人はそうするかもしれないが、アースは絶対にそうしない。
毎日接する彼の顔を見れば、それくらいのことはわかる。
『殿下はお忙しいでしょうに……なぜそんな些細なことを気になさったのですか?』
『些細なことではありません。皇太子妃に関係することは些細なことではありません。すべて重要なことなのです。』
『…』
真摯に答えてくれた彼の顔を見て彼女は分かった。
そう思うと、もう反論できなくなった。
今以上に勉強して、彼の心に恩返しをしようと思ったのだ。
あ・・笑
また会えない時間が・・笑
『ありがとうございます、アースさん。』
『いいえ、どうか無理をなさらないでください。皇太子妃は私にとって世界で一番大切な方なのですから。』
勉強もせず、人と交わらず、愛情もあまり受けないようにと願ったいたのだが。
食い違いまくってて笑う。
__
__
そんなアースの願いとは裏腹に、
レインが企てたちょっとした悪戯の通りに、アリアは昼夜を問わず勉強に没頭した。
あ・・笑
彼女を教えた教師の貴族たちは皆驚いた。
いや、アリアすごいな・・いいことなんだけどね?笑
アリアに従っていた使用人たちも一様に驚いた。
『・・・皇太子妃は昨夜寝てもいない、だって?』
ペンを置きながら、アースはため息をついて言った。
使用人たちが言っていたように、アリアは昼も夜も勉強しているようだった。
それを見ていたレインは、はじけそうな笑いを飲み込み、
『これだけ没頭されておられたら、ちょっと心配になりますよね…?!』
楽しそうなレイン。笑
と冷静に答え返した。
『もちろんだ…。
心配どころか…皇太子妃は夜になっても私を見てすらくれないのだから…。』
アースはひたすらに嘆いていた。
『皇太子妃様がなぜそんなに頑張っているのか理解できませんよね…?』
『あぁ…お前は何か聞いていないのか?』
『そうですね…、会話するたびに、皇太子妃様はただ、”早く皇太子妃としての務めを果たしたい”と言っていましたよ…?』
アンタが誤解与えたからね・・?笑
『・・・。』
レインは、思ったよりも嘆いている目の前のアースを見て、喜びのあまり踊りたくなってしまった。
後で必ず困ることになるから、もう解決した方がいいだろうか…?
まだ大丈夫だ、あと数日皇太子殿下を不安にさせるのも悪くないだろう。
悪いヤツ。笑
ふとレインが妙な視線を感じて我に返ると、アースが自分を見つめていた。
『…お前は何がそんなに心配なんだ?』
『・・・へ?ああ・・・どうしたものかと考えていたんです。』
『そうなのか?何かこの状況の解決策を思いついたか?』
『…そうですね…皇太子妃様に会ってきましょうか?』
また行こうとする。笑
もうぐちゃぐちゃにせんでいいよ・・笑
『・・・。』
その質問に、アースは再び目を細めた。
アースは自身の経験と勘で、レインが何かをしているのでないかと思っていた。
それはレインにとって危険なことだった。
あ・・・笑
『すまないな。助かる。調べてくれ。』
・・・笑
__
__
レインはアースの執務室を出て、猛勉強中のアリアを訪ねた。
自分で作ったこの”戯曲”に、ってことよね?笑
もう終わりが見えてるけど・・笑
てゆかレインもよくこんなリスクとってアースに悪戯仕込めるわね・・笑
『今日も来てくれたのですね?』
今では、レインの訪問は日常の一部となり、アリアは自然に彼を迎えた。
『あなたに伝えたいことがあります』
『はい、なんでしょう?』
アリアに授業をしていた貴族は、すでに一礼して去っていった。
周りに誰もいないことを確認したレインは、勉強に集中してアースを放置するのはやめようと主張した。
あ、この辺で手を引くことにしたのね・・?笑
『…はい?アース様は、私が何か皇太子妃として問題を抱えていたり、うまくいっていないからあなたに監視を頼んだのではないですか?1時間ごとに私をチェックしてまで…。』
『それはそうです。でも、もう大丈夫だと思うのです。』
『もう大丈夫、というのはどういうことです?』
自分勝手すぎワロタ。
こんなことで捕まって終わり、というのは最悪である。
さて、ここでレインはすぐに2人の関係を固められるよう偽装することが必要だった。
『皇太子妃様がもう、殿下が心配しないほどの立派なレディになったということです。だから、もういいのです…』
『もういい、だと?』
レインがアリアに念を押そうともう一度言おうとしたときだった。
『お前だったのか。』
ヒィ・・!!!!!笑
『あら?アース様?お忙しいとレイン様からも聞いていましたが、何をされに来たんですか…?』
たかが悪戯、されど悪戯、その代償は明らかに極刑に匹敵するものと思われた。
きょ、極刑・・!!!笑笑
『俺と皇太子妃の間でちょこまかと策を弄していたのはお前だったのか。』
ヒィ!!!!!!!
『…どういうことですか?』
アリアは目を見開いて尋ねた。
アリアが何も知らない顔をしていると、アースは怒りのあまり目を輝かせ、レインに罪の告白を促した。
『私が動揺するのを楽しんでいたのだろう?』
『そ、そんなことは…!』
アースが動揺しているのは、とても楽しかった。
できることなら、寝室いっぱいにあの情景を詰め込んで、落ち込んだときにでも見ていたいくらいだった。
笑う。
そうやって必死に頭を抱えていると、ふと良いアイデアが浮かんだ。
褒めてもらえなくても逃げられると思ったのだ。
『えっと、殿下が皇太子妃と接触している人たちに嫉妬していたので、何か策を探していたんですよ…!殿下こそ皇太子妃のもとを訪れておしゃべりしている貴婦人たちに嫉妬したのではないですか?』
つまり、アースは訪問者さえも阻止してしまった極端な行動をとったわけで、このことでアリアから引かれてしまうかもしれない。
“だから自分はアリアをひとり籠らせて勉強させたんです”ってね?でも、よぉ言ったな・・?笑
突然の告白に、アースは深く顔をしかめた。
レインがこうしたのは、まるで自身がそうさせたかのようだったからだ。
『お前死にたいのか?』
ヒィィィィィ!!!!!!!!!!
『殿下はあの時、仕事を放棄して、皇太子妃のことだけを考えていたじゃないですか…そして、私は殿下を助けたかったのですが、うまくいかなかった…!』
そして、レインはアリアに助けを求める視線を送った。
嫉妬の化身のような行動 笑
驚いて何度も目を瞬かせたアリアは、すぐに元の顔に戻って微笑んだ。
『アースさん、謁見を禁止させてまで何をしようとしていたんですか?』
アリアはどうやら気に入ったようだ。
アリアは、アースが皇城を訪れた貴婦人に嫉妬していたという話が気に入ったのだろう。
『・・・。』
アースはすぐにでもレインを怒鳴りつけようとしたが、彼は黙ってしまった。
これに乗じて、レインはゆっくりと、とても静かに後ろに下がり始めた。
逃げ出すための絶好のチャンスだった。
笑う。
『”令嬢様方”にどんな嫉妬をしたのですか?令嬢様方たちは、アース様に比べればどうでもいいです……それに、私は1時間か2時間しか話していないですし、全部アースさんのためだったのですよ?』
アリアはからかうように言った。
これで、怒りの表情はアースから離れ、恥ずかしさで耳が赤くなった。
『アース様は忙しいと言っていたのに、今は執務室を出ているんですね……どうしたんですか?』
アリアはアースの赤くなった耳を見て、
予期せぬ爆弾を残して逃げ出したレインのせいで、アースはまだ答えられず、アリアの目も避けていた。
嫉妬のためにね?笑
『”私がいなくて寂しいー、嫉妬したんですー”、って仰ってくれれば…私は一日中あなたの側にいたのに…』
『な、何を…!』
『私だってアース様と離れていることは嬉しくないですよ?
できることなら、自分の立場を変えて、一日中あなたの近くにいるメイドになりたいです…。』
『いつ見てもアース様はカッコ良くて素敵ですよ?』
と、つま先立ちでキスもした。
オッフ。
『姫様…』
すぐにテーブルの上にアリアを倒してもおかしくはない。
ここではやめなさい。笑
二人の間には、もうレインの悪戯の残香は残っていない。
『アースさんにお願いがあります。』
そうして長く抱き合っていると、突然アリアが口を開いた。
『何でも言ってください。帝国を売ってでもして何でも持ってきますから。』
帝国を売るとかもあっさり言わない。あなた次期皇帝なんだから・・笑
『そんな大それたことではありません…!とても小さなことです。』
帝国を売るという皇太子の言葉に、待っていた使用人たちはただ唖然とした。
ほら・・笑
『私がアース様を名前で呼ぶように、アース様…あなたにも私を名前で呼んでほしいのです…。皇太子妃と呼ばれるのも悪くはないのですが…”アリア”と呼ばれた過去と比べると、なんとなく壁を感じてしまいます…。』
なんて可愛らしい悪女らしさのカケラもないお願いよ・・。笑
本当にアリアへの愛を抑えきれないかのように、アースは下唇を噛んだ。
そしてアリアの腰を包んだ手に力を込めた。
予定をすべて捨てて森の中の別荘に今すぐアースは移動しようとしていたので、アリアはここでもう一つお願いをした。
・・・?
『あと…逃げた罪人も罰してください?』
レインのことだね、笑う。
『・・・へ?あ、はい。心配しないでください。レインには十分な罰を与えますね?』
「もちろん、そうします」
とアースは言うと、アリアの頬にキスをしながら、静かな声でアリアに尋ねた。
『さて…アイツの世話はこちらでしますので…、その前にしばらく別荘に行ってみませんか?今、あそこへ行かないと、私は気が狂ってしまいそうです…。』
レインの策略により、アリアは最近というものずっと勉強に明け暮れていたからだ。
それと同時に、アースは使用人たちを全員下がらせた。
顔を赤らめながら姿を消した使用人が扉を閉めると同時に、アースとアリアは待っていたかのように姿を消した__
・・・あーらあらあら///
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 277話 278話 感想・考察
外伝第2章“嫉妬”これにて完結、です!
アースがアリアに会えない時間を募らせて、貴族令嬢にまでも嫉妬して・・。しかし、レインは終始楽しそうだったわ。笑
レインの策(アースに会わせないための)ではありましたが、そのお陰もあってアリアも皇太子妃として必要な帝王学的なやつをしっかり学ぶ時間が確保できたようですね。
結果オーライ。アリアは素直で偉いわ・・。
そして会えない時間を募らせた2人は別荘へ。そして・・///
皇太子妃になったアリアの皇太子への最初の”お願い”は、名前で呼んでもらう事、でしたね・・。
アリア・・なんて純粋な願いをするようになったのよ・・笑
過去修羅のような顔してた時が懐かしいわ・・ちょっと読み返してくるわ・・笑
別荘に消えた2人にはもう干渉できないので、
我々はあとは、レインの無事を祈るだけ、ですね笑
レイン。お前カッコよかったよ・・達者でな・・・笑
次回楽しみですな・・!!
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コメント
アースの経験と勘でレインが怪しいと思ったってことは、レインは以前にも何かやらかしたことがあるってことでしょうかね?なんだかんだ、信頼関係みたいなものはありそうですね。
今日も今日とて失礼しま~す・・・(超小声
あれれ、レインの策略って予想してたのと違う・・・
てっきりアリアに会えなくてぶち切れてるアースをからかうために、
アリアと共謀してアリアにメイドの恰好とかしてもらってアースの側にこっそり侍るとか
ニヨニヨと妄想力だけたくましくしてたのですが ←オマエが書け
レインってこんな性格だったんですかね?
もっとアースに忠犬ハチ公みたいな感じに思ってたんですけど(^^;;
それぐらい気の置けない関係って感じなのかな?
それにしてもやっぱりアースはアリアの手の上でコロコロされてますよね!w
まあ奥さんの尻にひかれるぐらいがちょうどいいのだ、頑張れアース!w
たい焼きさん>
先日は私のしょぼいコメントにご賛同ありがとうございます♪
悪砂を愛でる同士でよろしくお願いします ペコリm(_ _)m