今回はピッコマで連載中のAntstudio/SANSOBEE先生の
「悪女は砂時計をひっくり返す」原作小説版 249話・250話(漫画版は80話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
また120%原作様に敬意を払いながらの韓国小説版翻訳(原作様が最高!)となり、ここではhaluの解釈(感想?いや、感情?笑)が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作様も合わせてお読みくださいませ!
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 249話 250話 ネタバレ
・・・の前の管理人のつぶやき。
悪女は砂時計をひっくり返す 原作”小説”版 249話の感想アップしました!
全てを失った”彼女”にアリアがずっと聞きたかったこと。https://t.co/D34UOwpai8#悪女は砂時計をひっくり返す #悪砂 #ネタバレ #感想 #原作小説版 #翻訳
— halu@ハッピー☆マンガ道場 (@happymangado) October 10, 2021
前話ネタバレはこちらから
↓↓↓
249話
ミエールの処罰の最終確認をアースにしに行く騎士たち。
アースは、相当量の詳細な証言や分析が書かれたミエールの報告書を受け取り、一字一句逃さずに読んだ。
もうアリアの恩情があっても、アース殺(や)る気でございます…ブルブル
『しかし殿下、ミエールが殺そうとしたのはアリア様ではなく、メイドのアニー、とのことでした。』
『へぇ。』
アースは少し笑いながら答えた。
アースは再び書類に目を通すと、すぐに席を立った。
『じゃあ、私は直接ミエールに会いに行ってくる。』
・・・。
『・・・直接、ですか?』
『私がこの件の責任者だろう?私がやるさ。』
『は、はい…!』
隅で待機していた使用人が、急いでアースの羽織り物を取りに行った。
それは、とても長い間仕事の重圧を受けていたとは思えないような足取りだった。
アース足取りは軽く。
__
__
そのように素早く大きな歩幅で皇城の廊下を歩いていると、突然向こうから男がやってきて、アースの姿を見て驚いていた。
『殿下?どこへ行かれるのですか?』
ヴィカだった。
行き先を聞くのではなく、なぜそんなに急いで皇城を出るのかと聞いてきたのである。
ヴィカきたか・・
この子、色々寝返りすぎてわからんなったんだけど、最終的にはアース側の”間者”だったんだよね?
アースは不愉快そうに「牢獄に行く」と答えた。
「事件の報告を受けたんだ。」と。
『・・・牢獄?今からってことです?ピノヌア氏があなたに会いにもうすぐ来るのですよ?』
ピノヌア・・
ヴィカがピノヌア・レインが戻ってくると言っても、アースは目を丸くして答えなかった。
レインのことか!
アースの偽名(ピノヌア・ルイ)ってレインからとってたのね!(前に出てきてたらごめんよ
レインは、アースの数少ない側近で、貴族党の目から離れて行動できる存在だった。
彼自身いろいろな偽名を使って人と会っていたこともあり、またピノヌア家自体があまり影響力を持っていなかったため、貴族たちとはあまり親しくなかったのもある。
スパイのヴィカとは似て非なるものだった。
だからこそ、レインを帝国の隅々まで走らせて状況を把握し、報告を受け続けていたのだ。
しかし、今日は彼が戻ってくる日だった。
そこで、しばらく悩んでいたアースはすぐに決断し、こう言った。
『このスケジュールを延期して、執務室に残って彼の帰りをただ待つわけにはいかない。すまないが彼に待つように言ってくれ。』
『・・・はい。』
『重要な報告はレインからはすべて書面で受け取っている。実際、彼に会う必要はないんだよ。』
彼の帰国を歓迎する挨拶か、彼の頑張りを慰めることくらいである。
そして実際、アースは早くミエールを裁きたいのである。
ヴィカがそれ以上の質問をせずに受け入れの姿勢を見せざるを得なくなったので、アースは最後の言葉を残して再び急いだ。
『もし、彼が前の手紙に書いていない報告すべきことがあれば、文書を残してもらうように頼む。』
『・・・わかりました。』
ヴィカ、なんか残念そうね・・
レインに何か・・あった・・・?
__
__
アリアに会った時とは違い、
アースは皇城のものかどうか分からないほど簡素で軽い馬車に乗っていった。
前回の調査員が訪れて以来、誰も牢獄を訪れていないため、ミエールは全てを諦めたかのように床に力なく横たわっていた。
いたか・・。
数日前から水しか与えられていなかったため、水だけが彼女の命を支えていたということもあった。
・・・。
それなのに、アースと調査官の足音が聞こえてくると、彼女は驚いて硬い頭を上げた。
『殿下、皇太子殿下…』
アースはそんなミエールの醜い姿を見下ろしていた。
『ううっ…私は・・・私は違う・・・うっ…。
あの女・・・あの女に命令されて・・・ううっ…悪いのは私じゃなくて・・・!!!』
たとえ目の前の人間(アリアの恋人)であっても、誰かに信じてもらいたいと思いながら、アースに震える声で伝えた。
アースは口角を上げておかしな笑みを浮かべながら答えた。
『それで?』
『・・・えっ・・・?』
『だから、それで?続けてくれよ?』
ヒィィィィイイイイ・・・
アースが自分の言いたいことをよく理解していないと思ったミエールは、再びアリアの正体を明かした。
『その、邪悪な女は、これまで散々ひどいことをしてきました……まあ、殿下には想像もつかないでしょうが……彼女は、外面は良いふりをしていますが、内面ではいつもどうすれば人を苦しませることができるのか、いつも考えてい…!
『それはお前だろう?』
・・・。
しかし、アースは彼女の話を最後まで聞かずに、すぐに冷たい顔で答えたので、ミエールは雷に打たれたような驚きで息を飲み込んだ。
『”自分はやっていない!” と言いながら、ロースチェント伯爵を階段から突き落としたのはお前だろう?その罪をアリア様になすりつけたのもお前だ。』
『それは、それは…!』
『他の人はその場面を見ることができなかったようだが、俺ははっきりと見ていたぞ?あぁ、そうだ。お前が言ったように、俺は空間を移動してそこに現れたからな。だから、お前が言っている悪役はアリア様ではなく、お前、だろう?』
ヒィ!!!
そしてアース能力についてもバラしたね・・笑(もう、最期だから、だよね・・。これでミエールはもうほぼ確実に・・
『・・・!!!!
それでは、私が見たものは…!!!』
『そう、その通りだ。でもな、(もう状況は)何も変わらない。』
それに気づくや否や、アースは彼に牢獄を出るように促した。
あ・・・捜査官そういや一緒に付いてきてたじゃんか・・!!笑
『…それに、俺はアリア様がどんなお方であろうと構わない。お前の言うような恐ろしく邪悪な女でも問題ない。むしろ、お前のような女を相手にして、それでも生き延びようとする女性の方がいい。』
話を聞いてくれる人が誰もいなくなった今、ミエールは床に倒れ込んだ。
もう、涙を絞り出す力もなく、やがて、崩れ落ちるように息を吐いた。
その時、徐々に近づいてくる足音が聞こえてきた。
また誰かが自分を馬鹿にしに来たのかと目を向けると、
それは思いがけずピノヌア・レインで、
ミエールは彼のことをどこかの大富豪に仕える使用人だと思っていた。
そしてそのどこかの大富豪は、
自分にたくさんの金銀財宝を送って好意を示してくれたのである。
・・”どこかの大富豪”・・ね・・笑
そしてレイン、アースがいなかったからこっちに来ちゃった。笑
『レイン、レインさん…!!!!』
『ああ、大変だ。ひどい顔をされていますね…。』
アースを知っているふりをする前に、
ミエールが助けてくれと言わんばかりにレインの名前を呼ぶとレインはとても悲しそうな顔で答えた。
『私を助けに来てくれたの?そうでしょう?!!』
『・・・はぁ?』
・・・笑
しかし、ミエールの突然の思いがけない言葉に、彼は目を大きく見開き、『それはどういう意味ですか?』と再び尋ねた。
これに気をよくしたミエールは、とても興奮して急いで話し出した。
『レインさんのご主人様は私に好意を示してくれていました……!!どうか私をここから出してください……!!ご主人様の望むものをすべて提供します……!!!もし私がそうするなら、その人はこれくらいはしてくれるでしょう…!?? さあ、頼みます…。お願い…!!!!』
自分を連れ出して庇護できるくらいの能力があるに違いないと考えたようだった。
・・・無念。
おかしな笑みを浮かべながら、レインはアースを見つめた__
__
250話
そして、レインはアースがこの状況を興味深く見ていることに気づき、仕方がないとばかりに口を開いたのだった。
『・・・申し訳ありませんが、私の主人は・・・アース・テ・ロペ殿下です。』
『・・・は?』
・・・笑う。
『…主人があなたに送った宝物や好意は、実はあなた宛のものではなく、あなたをアリア様と混同していたからあなたに贈られたもの、なのです。最初はアリア様の名前を知らずに、”ロースチェント家のお嬢様”としか知らなかったので。』
懐かしいね。チューリップの花束とか、序盤も序盤の話だもんね。
『ご挨拶が遅れてしまいました。いきなりこの女性から話かけられてしまったので…殿下に頼まれていた仕事から帰ってまいりました。』
『ご苦労様。でもヴィカには伝えてあったんだがな…。』
不服そうなアース。笑
レインは、アースの機嫌を損ねないようにすぐに表情を変えた。
『さて殿下。用事が済んだのなら、もう一緒にお帰りになりませんか?』
『・・・仕事に行けということか?ヴィカがお前に何か言ったんだな?』
『…』
ミエールを絶望に追い込む手助けをしたアースとレインがジョークを交わしていた。
『まぁ、いいだろう。戻ろう。
罪人にはもう何も言うことはないし、そもそも調べることもない。』
ミエールのこの仕事が終われば、
アリアは過去から逃れて、未来の自分を生きることができる。
『”自分の悪行の当然の結果だ”とでも思っていろ。お前は過去にアリア様に同じことをしたのだ。いや…お前の身体がまだ無傷な分まだマシだ。』
『何を…言っているの…?』
・・・。
まぁミエールには心当たりないわね・・。
ゾッ…。
__
__
『彼女の刑は決まったのですか?』
帰りの馬車に乗り込み、窓の外を見つめるアースに、レインが静かに尋ねた。
『さぁな、あの女の手足を引き裂くのはどうだ?』
・・・ヒィィィ・・
『…それはあまりにも残酷ではありませんか?』
『…アリア様が受けた苦しみに比べれば、コップの一滴にもならない。』
レインは首をかしげてその答えを問うた。
『その…間違ったことを言っていたらごめんなさい。
でも、アリア様がそうするまでひどい目にあったとは思えません。
もちろん、ミエールが悪意のある噂を流したり、
毒入りのお茶を飲ませようとしたことは罪です。
しかし、それは死や手足を引きちぎることとは釣り合わない気もしていまして。
謀反の罪は確か懲役で済むはずで…。』
過剰な罰ではないと思っていた。
まぁ実際”今”のミエールが被る罪ではないのかもしれないけどね?笑
しかし、本当にそんなことをしたら、自分が狂った皇太子だと言われてしまうので、”彼女の手足を引きちぎるのはどうか?”と言ったのだ。
これでもまだ優しく表現した方だったとは・・笑
しかし、レインが驚いて反論してきたので、アースはそう言いたい気持ちを飲み込んだのだ。
『ハァ…そんなに嫌がるなら、なぜ聞くんだ?
あの女の手足を引き裂くことができないのなら、もう残された罰は一つしかない。』
これがやっぱり最大限の罰、だったんだね。晒し首。
『前回のようにまた許してしまうのではないかと思って聞いたのですが…。』
前回はアリアの慈悲(っていうテイ)だったものね。
『そんなことはもう起こらない。』
アースは皇城に戻るとすぐに、急ぎの案件を処理した後、しばらく考える時間が必要だと言って、執務室の使用人を全員退室させた。
アースは自らの空間をアリアの屋敷に移した。
へー、こういう風にいつも移動してたんだね。自らの空間を”移す”か・・。“むっちゃ足速お兄さん”だって今まで思ってたわ・・笑
__
__
『…アリア様、(私がここから)出てもよろしいですか?』
へ・・?笑
ソファが一つとテーブルがあった。
誰にも見られないように、アリアがプライベートを楽しめるように、そしてアースがいつでも訪問できるようにするためだった。
犬小屋ならぬアース小屋をこっそり邸宅に作るアリア。笑
『アース様?』
部屋にいるアリアを見つけるや否や、アースは慎重にドアを開けて外に出た。
『とても便利な部屋ですね…。』
『作ってよかったです…。』
アースを笑顔で迎えたアリアは、メイドを呼んでお茶のおかわりをするように命じた。
『…あなたは忙しいはずなのに、どうしてこんな時間に来られたのですか?』
『捜査が終わったのです。残るは…彼女の処罰だけです。』
アースはアリアの最後の許可を得に来たのだ。
しばらく考え事をしていた彼女は、ゆっくりと口を開いた。
『…今までされてきたことは全部返しましたので、もう悔いはありません…。もう十分に嫌がらせをしてきましたので…。そして、これ以上、彼女を生かす必要もありません。むしろ生かしすぎてしまったのかもしれません。』
お待たせしました。お待たせしすぎたのかも(ryu
アリアにはこれですべての仕事を終えて、もう過去のことは忘れようという決意が見られた。
『そうですか。では、帝国の法律に基づいて対処します。』
対処・・。
『あの女性にはもう、1分たりとも生きていて欲しくないと思いますし、明日の夜明けにでも刑を執行しようと思っているのですが・・・。』
おぉう…
アースは続けた。
『その…、最期にミエールに会えなくてもいいのですか?』
・・・。
『最期に・・・そうですね・・。』
それに、ミエールには聞きたいことがあった。
正しい答えが返ってくるとは思えないが、聞いてみたかったのだ。
ミエールの最期にアリアが聞きたかったこと・・。ドキドキ…。
アリアも席を立って、アースの意図を察してその手を取った。
・・・行くんか・・。
__
__
濡れてみすぼらしい、数本の松明に頼った汚い牢屋にやってきたアリアは、自分の足元を見て安堵のため息をついた。
室内用の靴を履いていてよかったと。
『…????!!!!!』
ミエールのところについた、ね・・。
突然現れたアースとアリアに、ミエールはショックを受けた様子だった。
『もう?どうしてそんなに驚いているの?』
ヒィィィィ・・・
とアリアが尋ねた。
アースは、「それではしばらく失礼しますね。」と言って外に出た。
アース、気を遣ってくれたんだね。
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 249話 250話 感想・考察
ついにミエールの処刑が明日の明け方に決まりました・・
その前にアリアが“ずっとミエールに聞きたかったこと。”なんだろうね・・。
アースも自身の能力をミエールに明かしてしまったので、次話でのミエールの処罰はもう避けられないかと思いますが・・。
そしてラストシーンではアリアとミエール完全に2人きりになったね・・。
今話では懐かしい顔も見ることができました。
レイン、だね!
今までアースはピノヌアの名前はレインから借りてたんだね。
そしてミエールは今の今までレインが仕えていた大富豪を知らなかった。このミエールの”助けてくれるかも?→駄目だった。”の繰り返しは相当心に来るわよね・・。
次回がアリアの復讐の総仕上げとなるのでしょうか・・。
次回も気になります・・・!!!
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