今回はピッコマで連載中のAntstudio/SANSOBEE先生の
「悪女は砂時計をひっくり返す」原作小説版 245話・246話(漫画版は79話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
また120%原作様に敬意を払いながらの韓国小説版翻訳(原作様が最高!)となり、ここではhaluの解釈(感想?いや、感情?笑)が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作様も合わせてお読みくださいませ!
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 245話 246話 ネタバレ
・・・の前の管理人のつぶやき。
悪女は砂時計をひっくり返す 原作”小説”版 245話の感想アップしました!
地獄のようなお茶会。惨劇その後、です。
わたし(halu)は心から安らかに眠りたい、ってそう思ったよ・・。https://t.co/0qZ0OvpW38#悪女は砂時計をひっくり返す #悪砂 #ネタバレ #感想 #原作小説版 #翻訳
— halu@ハッピー☆マンガ道場 (@happymangado) October 8, 2021
前話ネタバレはこちらから
↓↓↓
245話
誰か、お兄様を助けて!! お医者様を呼んで!!!!!』
ミエールがアニーに盛った致死量の毒をカインが飲んだっと・・。血飛沫舞う現場、目を瞑りたくなる惨劇だよ…。仕掛けたアリアすら動揺するほど・・。
『お嬢様!?』
『なん…だ…これは…?』
『急いで…!!!お医者様を呼んでください!!!』
『…はい、はい!!!』
アリアは執事に急いで医者を呼ぶように命じた。
それを受けて執事は慌てて走りながら庭を離れ、庭に入ったメイドたちは遅れて騒ぎを察知して悲鳴を上げた。
トラウマもんだろこんなん・・。。
皆が慌てて悲鳴を上げ、ミエールの泣き声も大きくなっていった。
『そんな…そんな…!!! お兄様ッ…!!!!!!!!』
・・・。
『お、お嬢さま…!?ああ…大丈夫ですか…?』
『えぇ…私は…。』
そう答えたアリアは、パニックになっている他の人たちとは違い、ゆっくりと理性を取り戻すことができた。
それは、十数年の時を経て、ようやく彼女が望んでいたことが実現できたからだ。
もしそうだったら、ミエールは死ぬ前に自分の行ってきた行為の当然の帰結だと思うかもしれない。
因果応報・・。
そうすると、本人に余計に不公平感が出てくるからだ。
それほど大きな罪を犯していないカインでさえこのように命を落とすのだから、と悪女を恨んで涙を流したかもしれない。
ミエールの最期も一刻も早く見たいと考えたアリアは、恐怖に怯えたふりをしてカインを見守った。
『あああ…どうしてッ…!!!
お兄様っ!?私は…どうすればいいのですか…?!』
“どうして”もなにもねぇだろ、と・・笑
そのアリアの憎たらしい姿に、
涙を流していたミエールは怒り狂い目を見開き、アリアに向かって叫んだ。
『どうして!!どうしてあの紅茶を飲ませたのよ?!!
どうしてよ!!?お前のせいで…! お前のせいで…、私のお兄様は…!!
アニーが飲むはずだった毒入りの紅茶を飲んだのよ!!!!!』
あー・・全部言っちゃった・・アホの子や・・
『何を言っているの?ミエール?私がカインお兄様に紅茶を飲ませたって何…?』
アリアは自分が何を言っているのかわからないというような、とても困惑した表情で聞き返した。
アリアは何も知らないふりをし始め、ミエールは喋ろうとしても喋れなくなった。
『ねぇどうして…?どうしてそんなことを聞くの…?
まさか…!!誰かが飲んではいけないモノ紅茶に入っていたとか…?そうじゃない…わよね?』
追い討ちをかけるアリア。(ヒィ・・
それはカインの最期を示しているようで、庭は悲鳴に包まれた。
・・・ゴクッ。
『ミ、ミエール…』
メイドたちが叫ぶ中、カインは、すぐに消えてしまいそうな弱々しい声でミエールを呼んだ。
カイン・・。
ミエールは今にも死にそうな声に驚いて、目に涙を浮かべながら答えた。
『は…はい…! なんですか…!』
『そう…、じゃ…、ない…よな…?』
毒を入れたのはお前じゃないよな、と。
それは主語のない質問だったが、ミエールはその意味を一息で理解して息を止めた。
『えっと、わ……私は…私は……!!その……!』
・・・。
カインの目は行き場を失い、波に出会った小舟のように揺れていた。
過去に自分の首を切り落としカインにふさわしい死だと思ったアリアは、カインの冷たい手を握って彼を慰めた。
『お兄さま…! ミエールが…!
ミエールが、そんな悪い子であるはずがないじゃないですか…!』
そして、アリアはミエールを庇うふりをして、ミエールの悪行がいかにひどいものであったかを思い出させた。
アリアは、ミエールが父親を階段から突き落として傷つけたという悪事や、アリア自身にも毒入りのお茶を飲ませて死なようとしたという不道徳な行為を思い出させたのだ。
・・・死の淵にいるカインに・・もう恐ろしすぎる・・。
アリアの言葉が終わると同時に、カインはゆっくりと目を閉じた。
そしてカインの頭は、過去のカルマ(業)によってこの自分の最後があることを示すかのように、無力に撫で落ちた。
えっ・・カイン、本当に死ん・・
『ダメよ!!お兄様!ダメ・・!!ダメ…! ダメ…!!ダメ…!!!ダメええええええええええっ!!!!!!!』
『お兄様、お願いです…!!
目を…開けてくださいっ…!!お願い!!!!!!』
いやまじか・・・。
『だから、量をうまくコントロールしなさいね、って言ったのに。ミエール?』
ヒィィィィ・・・・!!!!
『ああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
『お前が!!!!お前のせいで!!!お前のおおおおおっ!!!』
アワアワアワ…
ミエールの言葉に傷ついたように震え、手のひらで顔を覆って泣いて見せた。
少なくともちょっとの時間は同じ屋敷で過ごした義兄弟だったのに、そんな最期を見ても余裕の演技が出来て、思わず笑顔が溢れちゃうアリアにヒィが止まらんよ・・。
『あぁ…でもそうかもしれません…。すべて…私のせいかも…。私がもっとちゃんとあなたを見ていれば…、こんなことにはならなかったのに……!』
っていうパフォーマンス、ね・・。笑
『ああああああああああああああッ!!!!!!!!!』
『・・・ミエールさん・・どうして・・・!?』
ミエールの度重なる失態に、もう、誰もミエールに少しも同情しなかった。
・・全部ミエールのやったことだってもうみんな思ってるわけだね・・。
__
__
執事が医者を連れて屋敷に戻ってきたのはすぐのことだった。
それほど時間はかからなかったが、カインはミエールが紅茶に入れた致死量の毒のために、医者にはもう手の施しようがなかった。
・・・カインがここで・・。
こんなあっさり・・。カインは周りに比べたらまだアリアへの仕打ちは軽い方だったけど、死んじゃったのか・・。
__
246話
もはや犯人は紛れもなくミエールで、発狂し意識を失ったミエールは部屋に閉じ込められていた。
皇城から派遣された使用人(カイン)の死であるから、当然、この恐ろしい事件の調査は皇城が行うことになった。
『アリアお嬢様!大丈夫ですか?!』
アースは、仕事をすべて放り出して、一足飛びにアリアのもとに駆けつけてきた。
アース、きたぁ・・(いや、テンション上げられんわ・・笑
彼は、調査を担当している帝国の調査チームの一員だった。
心配そうな彼の表情に、アリアはぎこちなく笑った。
『私は大丈夫です。毒を飲んだのはカイン兄さまだけですので。』
彼女の淡々とした答えに、アースは真実を察したようだが、まだ不安を払拭できないのか、長い間アリアの顔を見ていた。
『本当に、大丈夫です。』
アリアが微笑み返して再びそれを強調すると、その時ばかりはアースも安心した。
『・・・それならよかったです…。
お嬢様がまた被害を受けたのではないかと心配していました…。』
『私は砂時計を持っているのですよ?もし何かあったら、砂時計を使えばいいので。』
それは、お茶の時間に使うために出した後、まだ片付けていなかったからだ。
そこでアリアは「大丈夫」と言ったのだが、アースの顔がまた暗くなった。
『…お嬢様の能力は…完全ではない、です…。それに、大きな代償を払わなければならないでしょう?死ぬことはないでしょうが、できれば使わないでほしいです…。』
アリアは本物の王族とは違って、使ったら寝たきり+自分の身体の時が高速に進む?っていう重い代償を払わなければいけないんだもんね。
この悩みが消えなかったアースが言うと、アリアもそれは自覚している部分だったため、冷静に頷いて肯定したのだった。
『だから、砂時計を使わずにいつでも私を使ってください。
私はあなたが思っている以上に能力があって、そしていつでもあなたの連絡を待っていますから。』
忠順なワンコに育ってしまって・・笑
その目には、一片の偽りもなかった。
いつでも彼女の呼び声のために動けるようにしているという彼の言葉に胸がいっぱいになるのを感じたアリアは、少し顔を赤くして頷いた。
『・・・ありがとうございます。』
『そしてこれは私の許可を得ずに外出した使用人(カイン)の件ですので、最終的な指示は我々が行います。調査を怠らず、ミエールにも相応の罰を与えるようにしますので、どうかご心配なく。』
ビュンと飛んでこれたアースがわざわざ騎士たち調査団と来たのは、この状況を騎士たちにも見せてミエールに改めて裁きを与えるため、だね。
『そう言っていただけると安心します。私も捜査に協力しますね。』
そう言うと、アースは今日初めて明るい笑顔を見せてくれた。
しかし、その笑顔の後でこう言った。
『お嬢様あなたがこんなことに巻き込まれてばかりいるから、私はつらいのです…。』
『・・・つらい?』
『何もかも忘れて、ただあなたと話していたいのに…。』
アースは、髪の毛に触れられたことで少し動揺したが、自分がこんなことをしている場合ではないことに気づき、アースの醸し出す奇妙な雰囲気を断ち切った。
ところ構わず現れてところ構わずイチャついちゃうアースパイセン。
『…さて、私はもう行きます。何かあったらいつでも呼んでくださいね。そして…』
オッフ。
そして断ち切れなかったアースの雰囲気。笑
この二人はお互いに今ではすっかり慣れたもので、キスくらいではもう顔を赤く染めもしなかった。
おい・・なにか他にもっとすごいことあったんじゃないだろうな・・?おい・・。これは少女(?)小説の壁ってやつか・・・?おい・・。
ただ、お互いの目を見つめて、再会を約束したのだった。
『…くれぐれもやりすぎないように、してくださいね。』
『・・・えぇ、わかりました。』
まぁ、アースは色々わかってるっぽいね。調査も名目上、だろうね。
__
__
『紅茶を飲んですぐに倒れた、だって?』
『えぇ、そうよ! 飲んだ途端に血を吐いて倒れたのよ!!』
アニーは騎士の質問に興奮気味に答え、当時を再現するかのように倒れる真似をしていた。
『で?アリア様もその紅茶をお飲みになったのか?』
『はい!アリア様も紅茶を飲みましたが、大丈夫でしたよ。倒れたのはカインだけでした!』
アニーの言葉に、騎士はとても真剣な顔でうなずいた。
アリアと一緒に最初から最後まで庭にいたジェシーも、
カインと席替えをした人がいたというただ一つのことを除いて、同じ答えを出した。
『席が変えられた・・?』
『・・・そうです。
カイン様が座っていた席、実は、あれはアリア様の席だったのです。』
『…!』
・・・。
騎士は思いがけない情報を得たので、
ジェシーの次の言葉を急がせた。
『詳しく教えてくれ。』
『…元々、アリア様はそこに座っていました。そして、ティーカップに紅茶もその際に注ぎました。するとアリア様は、紅茶をひっくり返してしまい、その出来事があって席が変わってしまったのです。それはアニーとミエールが、アニーの服を着替えるためにしばらく留守にする必要があったからでした。その後、カインさんが屋敷に到着し、そのままアリア様の席に座りました。そして、そして…』
そこでアリアはカインと席を変えたんだよね。
長い説明を終えたジェシーが最後の言葉を聞き取れなかった時、彼女の答えに代わる衝撃的な証言に、騎士は一瞬言葉を失った。
『カインは元々アリア様が持っていた紅茶を飲みに来て、一方でその紅茶を用意していたミエールは姿を消していた…』
『…その通りです。』
そう断言していたジェシーは、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
ジェシーの証言を概説した騎士の表情もショックを受けていた。
そっか、これ・・アニーが飲むはずだった紅茶をアリアが持って(アリアは自分の紅茶をこぼしたからね)、で、一旦その毒入り紅茶はアニーとミエールが着替えに行ってる間に、自分の席において、そのままアリアの席にカインが座ったから・・、ジェシーやアニーはこれミエールがアリアを殺そうとしてた、って思ったんか・・。
『お前も…そう思うのか?』
『・・・はい?なに・・・?』
『ミエールの本当の狙いはカインではなく、アリア様だと思うかどうかを聞いているのだ。』
『・・・。 』
でもあれだよね、アニーはミエールの”アニーを殺そうとして”って発言は聞いてるはずなんだけど・・言わないんだね。
__
__
騎士たちは厳正な調査を重ねた結果、アニーの証言も得て、座席が変更されていたことが確定となり、その席変更を行った、アリアを見つけた。
・・・これもしかしてアリアもちょっとやばい空気・・?
『アリア様。私たちは目撃者からそのようなことを聞いたのですが。それは本当ですか?』
『…そんなお話が…?』
騎士の質問に何と答えるべきか選んでいたアリアは、肯定のため息をついた。
アリアもちょっと動揺・・してる・・?
しかし、騎士は悔しそうな顔でこう言った。
『過去にあなたたちはご家族だったから…、隠蔽したかったのはわかりますが……もう一度や二度じゃないじゃないですか…!もう、許すにも限界があります。ミエールはこの恐ろしいことの代償を払わなければなりません…!!』
あー・・笑
まるでアリアがミエールの罪を覆い隠そうとしているかのように誤解していたのだ。
その騎士の反応を存分に楽しんだアリアの目が赤くなった。
長く豊かな睫毛を何度か動かせば、涙が出てきそうな表情をしていた。
なんとなく、見てはいけない顔を見てしまったようで、困惑した騎士は慌ててハンカチを取り出すまでだった。
『・・・ありがとう。あなたはとても親切なのですね。』
『あ、いえ。すみません・・・何か失礼なことを言ってしまったみたいで・・・』
『失礼なことなど…。私がいけないのです…ミエールのミスをかばっていたから、こんなことになってしまって…罪悪感を感じています。』
『罪悪感など!恩情をかけても反省しなかったミエールが悪いのです!』
『そう言っていただけると、少し安心します…』
『…アリア様には申し訳ありませんが、
今度こそ彼女は容赦なく罪を償わなければなりません。』
アリアは答えを遅らせた後、ゆっくりと頷いた。
『…そうですね。私の”浅はかな慈悲”のせいで、さらに無実の人(カイン)が命を落としてしまったのですから…。もう、これからは、それを隠さずに協力します…。』
いや・・正確にはアリアの“綿密で憎悪溢れる”計画のせいで、計画に組み込まれたカインが命を落とした、んだけどね・・笑
アリアがミエールに厳しい罰を与えようと決めると、調査はスムーズで迅速に行われた。
庭に残された証拠やカインの遺体も収集して分析のためにしかるべき場所に送った。
これ以上ない単純明快な状況証拠だったので、罪の確定にそれほど時間はかからなかった。
これらはすべて、ミエールが意識を失って部屋に閉じこもっている間に起こったことだ。
多くの証拠と多くの目撃者がいたため、ミエールが弁明する機会はなかった。
これ(弁明する機会など与えられないこと)はこれまでの(過去の)アリアの状況だったのだが、今回はミエールがそうなったのだ。
アリアはその邪悪な女に虐げられ、嫌がらせを受けていた善良で純粋な聖女そのものだった。
過去と現在。悪女と聖女。
完全にひっくり返ったね・・(ゾワゾワ…
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 245話 246話 感想・考察
アリアの計画の最終章。まず“ミエールの手によって”カインが毒を喰らい、そのまま今話で命を落としました・・。
いや・・カインは今の世界線ではアリアにそこまで悪質ってわけじゃなかったから(なんか勝手にアリアに惚れてる非モテ男子なだけだった)ワンチャン助かるかな・・と思ったんだけど・・そこに慈悲はなかった。
カインは死の淵でもミエールの無実を願いましたが、叶わず・・
毒で苦しみながら、ってのもありながらも、しかもアリアによってこれまでのミエールの数々の悪行を思い描きながら眠る、と。いや、”安らかに眠る”の対義語そのものでしょこの状況・・。
そしてアース擁する皇城の騎士団が調査に来るなかで、一瞬アリアにも嫌疑がかけられるかな、と思ったのですが・・
もう完全にアリアのイメージは“聖女”で、むしろミエールみたいな“悪女”をこれ以上かばわないでください・・みたいな扱いを受けてたよね。笑 アースがアリアのことを色々気にかけて悪いようにしないようにしてくれてるのはあるんだろうけどさ。
このままミエールは普通に裁かれるのでしょうか・・。
いや、アリアが一番復讐したいのはミエールだからこのまま部屋から連れ出されて死刑判決受けて、斬首、なだけじゃないでしょ・・アリアの怖いところはこっからだって・・(いや、どこまでいくねん・・笑
次回も気になります・・・!!!
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