今回はピッコマで連載中のTeam IYAK (winter・heyum) / G.M先生の
「皇帝と女騎士」原作小説(ノベル)版の170話171話※海外版準拠(ピッコマ漫画版は95話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
また120%原作様に敬意を払いながらの韓国小説版翻訳(原作様が最高!)となり、ここではhaluの解釈(感想?いや、感情?笑)が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作様も合わせてお読みくださいませ!
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皇帝と女騎士 170話 171話 ネタバレ
…の前の管理人のつぶやき…
「皇帝と女騎士」の原作小説版も面白くて、読んでいるのだけれど、再婚承認や他のタイトルの小説版よりも、起こる事件・物事や性に対しての状況描写が激しすぎて…!
原作160話ではシーケルがアイノのアイノを手で握り潰して評価する話が…\( ‘ω’)/笑
コレ…漫画版では描かれないだろうなぁ…///
— ハッピー☆マンガ道場管理人halu (@happymangado) May 11, 2021
前話のネタバレはこちら!
↓↓↓
170話
元老会(+トリー?)とルクソスの対立とかレベッカの赤ちゃんの性別とか、気になるところからね・・!
ルクソスは、書類や本が山積みになった机に座って執務に没頭していた。
そんな彼が一息つこうとした時、王室の医師の一人が彼に会いたいと言ってきた。
どうでもいい話なら皇帝は断っただろうが、その医師は妊娠中の妻の話をしたいと言ってきた。
レベッカのことね・・どうした・・?
ルクソスはすぐに承諾した。
お辞儀をした後、王室の医師は申し訳なさそうに
『陛下、このようなことをお聞きするのは大変申し訳ないのですが、どうしてもお聞きしたいのです。もし、もし万が一…、不幸な状況に陥ったとき、陛下にとってはどちらが大切でしょうか…?母親でしょうか…?それともその赤ちゃんでしょうか…!』
嘘でしょ・・?
この質問の意図ってさ・・レベッカが出産の時に、ってこと・・?
ルクソスは動揺し、いつもの笑顔が消えると、医師は恐怖で震え上がった。
ルクソスは怒りを露わにして、
『そのように否定的に考えても、何の役にも立たないだろう!
そんな否定的な考えでは、助かるものも助からない!!』
と叫んだ。
王室の医師はひたすらに謝罪して去っていった。
__
ルクソスは不安に駆られ額をつかんだ。
どうしたらいいのかわからない。
ルクソスは生涯、自分の夢を明確に描いていた。
しかし、物事は必ずしも彼の計画通りには進まなかった。
いつも予期せぬ出来事が起こり、彼はその事態に備える必要があった。
しかし、今回の出産中の妻の死……
それは起こりうるとして、備えることができるものではなかった。
このようなことが起こることは考えられないことではなかった。
だが実際のところ、ルクソスはそのことを考えたくなかったのだ。
・・・。
母親とその新生児の死亡率は残念ながらここアクレアでは非常に高く、彼にはどうすることもできなかった。ルクソスはとても絶望的な気分だった。
この時代では打つ手はなかったのか・・。
彼はこんな状況を考えるなら、まだ反乱が起きるほうがずっといいと思っていた。
浄化の儀式を行ったのだから、今年はすべてがうまくいく。そのはずだ。
打ち手=儀式、とかだったんだね。
ルクソスが大陸を統一してから、王国の全体的な状態は大きく改善した。
収穫される作物の数はほぼ同じだったが、
ルクソスが国民への税率を下げたため、国民の生活は格段に良くなったのである。
農民は皇帝を褒め称え、民衆は以前よりも全体的に幸福感を感じていた。
では、どうして?
どうして彼の人生はどんどん目標達成が困難になっていくのか?
ルクソスは頭を振って考えないようにした。
自分の力ではどうにもならないことを心配しても、何の役にも立たないと思ったからだ。
言うは易し、行うは難しであったが、とにかく最善を尽くすことを決めた__
__
__
その時、チャイルがお茶の入ったお盆を持って入ってきた。
ルクソスはチャイルに、
『お前はとても忙しいのだから、このようなことは使用人にお任せておけばいいだろう。もっと大事なことがあるのではないか?』
そう尋ねたが、
『殿下にお仕えすること以上に大切なことはありませんから』
と、チャイルは答えた。
ルクソスはニヤリと笑った。
ルクソスは茶碗を手に取ると、茶碗の下に紙が挟まっていることに気がついた。
そこには奇妙な文字が書かれていた。
ルクソスはすぐに、それが戦争中にエイクリッド人が使っていた秘密の暗号であることに気づいた。
暗号・・なんて・・?
ルクソスは笑った。
『誰のアイデアだ?』
『私のアイデアでございます、殿下』
ルクソスは休憩したくてたまらなかったが、紙を手に取り読み始めた。
報告書なのだから、チャイルが直接言えば簡単に済んだはずだ。
なぜ、このような無駄な時間と労力を使わなければならないのだろうか。
チャイルは、自分の妻たちの情報や女性の部屋で起きていることを彼に伝えていた。ポリアナでさえチャイルが何をしているのか知らないようだったから、チャイルは間違いなく優秀なスパイだったのだろう。
なるほどね、ルクソスも自分の正妻たちや侍女になにかが起きないようにチャイルみたいな間者を張らせてたのね。
報告書を読み終えたルクソスは、その紙を燃やした。
灰になるのを見ながら、彼は顔をしかめた。
実際、重要なことは何も書かれていなかったからだ__
・・・?じゃあなんのためによ・・。
__
__
171話
レベッカ夫人の妊娠は、アクレアに残っている元老や上級貴族たちの怒りを買っていた。
不幸なことに、彼らの不満は現在ナナバ城に住んでいるルゾ公爵に向かっていた。
もともとのルクソスの皇城だったとこだよね。ナナバ。
ルゾ公爵はこの出来事を隠そうとしたが、皇帝はすでにそのことを知っていた。
その知らせを伝えたのはチャイル率いる情報部隊だった。
ルクソスは内心
と思っていた。
建国記念日が近づき、ルクソスはアクレアのナナバ城を直接訪れ、
ルゾ公爵夫妻に無礼を働いたアクレアの貴族たちに対処することを決めた。
そのため、ルクソスはこれから2ヶ月間、ヤパを離れることになった。
ナナバでは、15日間にわたる大規模な祝賀会が行われる予定だった。
膨大な数の人々が同行するので、移動時間だけでも残念ながら1ヶ月以上かかる。
去年はルクソスの妻たちはついてこなかったが、今年は彼女ら正妻も祝賀会に参加する手筈になっていた。
もちろん、レベッカだけは例外である。
レベッカには、この決定がすぐに伝えられた。
レベッカだけヤパに残ることを、だね。
ルクソスが使者を送って伝えたもので、その知らせを聞いたレベッカはただ、頷いた。
自分がルクソスと一緒にこのような長い旅に出ることができないことは、誰よりもよく知っていたからだ。
__
レベッカ以外のみんなはナナバに向かって出発する。
レベッカは、そのことを考えるだけで少し寂しい気持ちになっていた。
彼女は妊娠中、肉体的にも精神的にも大変な思いをしていたので、ヤパで一人になるのは正直嫌だったのだ。
愚痴を言ってはいけないと思いつつも、
友人であるポリアナに向かってレベッカは
『ここで一人になるのは…正直辛いのです。』
と正直につぶやいた。
いや、そうだろうね・・子供もいつ生まれるかわからんだろうし、自分は身体弱いし・・。
ポリアナは気まずそうな表情を浮かべた。
友人としては残るべきだったが、第二師団の団長としては、トリーとストラを守るために行かなければならなかった。
ポリアナは、
『私も、レベッカ様のためにここにいたいのですが……』
と答えた__
ここでポリアナとレベッカはまたちょっと言い合いが始まるんだけど。笑 そんな後の翌日。
翌日、トリーとストラもレベッカを訪ねてきた。
トリーはレベッカの主治医と話をし、ストラはまた編み物の靴下を持ってきた。
するとトリーがレベッカに
『レベッカ様…
実は、陛下に頼んでナニ公爵夫人をここに連れてきてもらったのです』
と言った。
『あぁ!』
ナニ公爵夫人は、かつてルクソスが征服した王国の一つであるナニクンの女王だった。
ってことはレベッカのお母さん・・?
大陸が統一された後、ナニ女王にはアクレアで公爵夫人の地位を与えられていた。
レベッカはかつてナニクンの王女の一人だったので、トリーは他の夫人たちがいない間にレベッカの母親を連れてくるように手配したということだった。
トリー、前話からそうだったけど、ほんと人間出来過ぎな・・。
レベッカは目を潤ませた。
ストラも感激した様子である。
ストラはトリーを褒めて、
『まぁ、トリー様はとても気が利くのですね…!私には全く思いつかなかった…!』
レベッカも『トリー様、本当にありがとうございました』とお礼を言った。
レベッカも嬉しそうで何よりだね。
レベッカの母、ナニ公爵夫人には3人の息子と4人の娘がいた。
出産を無事にやり遂げた母親がそばにいてくれるということで、レベッカはとても安心したようだった。
トリーは、レベッカのことでポリアナがナナバに出ることをためらっていると聞いていた。
そんなトリーはポリアナに優しい笑顔で、しかし毅然とした口調で、
『これで、侯爵様はご心配ないはずですね。あなたとレベッカ様がとても仲が良いことは知っていますが、あなたがいなくては誰が私たち、ストラ様と私を守るのでしょうか?』
と言った。
ポリアナは二人にうなずいた。
やはりポリアナはナナバに行くことになりそうだ__
__
__
アクレアの使用人たちは旅の準備に追われていた。
ポリアナも同様に忙しかった。旅の間の主な警備は第一師団が担当することになっていたが、第二師団からも数名が同行することになっていた。
ポリアナは、ルクソスのそばを離れなかった頃のことを思い出していた。
彼を見ているだけで幸せな気分になったものだ。
彼女が皇帝の護衛をしていたのはそれほど昔のことではないが、なぜだか一生のうちで一番昔のことのように感じられる。
今回、旅に出ない女官部屋の侍女のリストに、シーケル・イングレータの名前があった。ポリアナは驚いて目を開いた。
おっ、シーケル。
シーケルが城の祝賀会があろうとなかろうと、
シーケルはナナバに親戚を訪ねて行くとポリアナは聞いていたからだ。
そんなシーケルが行かないのがポリアナには気になった。
それがシーケルが行かない理由なのだろうか。
ポリアナはメイドの休憩所にシーケルを探しに出かけた。
ここでも、侍女たちはみな忙しく働いていた。
ある者は荷造りをし、ある者は手紙を書いていた。
ポリアナはシーケルが一人で隅っこにいるのを見つけた。
談笑している他の侍女たちとは違い、シーケルは一人だった。
メイドたちはポリアナを見るや否や、笑顔で挨拶をした。
女たちはすぐに騎士を取り囲み、「侯爵様!」と叫んだ。
『お菓子がありますが、いかがですか?』
『制服に可愛い花を付けましょうか?』
『あなたのために刺繍のハンカチを作っていました! どんなお花が好きですか?』
大人気やないか。笑
ポリアナは、自分の周りにいる可愛い女の子たちの注目を浴びることを楽しんでいた。
ポリアナが女性たちに人気があるのには、簡単な理由があった。
女性たちが自分の評判を落とさずにハンカチや花を贈ることができる騎士は、ポリアナだけだったのだ。
それに、ポリアナはヤパの縁結びにおいて重要な存在になりつつあったので、彼女のそばにいたがったのである。
ヤパの縁結びの神様みたいな扱い。笑
ドナウとかの件だろうね。(あと、アイノ&シーケルもか・・笑
侍女の一人がポリアナに、
『侯爵様、トリー様がレベッカ様のために行ったことをお聞きになりましたか?』
『レベッカ様のお母様をここにお連れすることについて?うん、今日聞いたよ。』
『そうですか、侯爵様も今日まで知らなかったのですか!
私たちも今日このことを聞いて、みんなびっくりしたのですよ。
自分の侍女である私たちにも教えてくれなかったのですから。
レベッカ様の侍女がこのこと教えてくれたので、私たちは初めて知りました。
私たちはとてもショックを受けたのです…。
トリー様…私たちに教えてくれればよかったのに…。』
ふむ・・?なんか怪しいわね・・。
別の侍女も「本当に!」と同意して、
『トリー様がレベッカ様を驚かせたかったのはわかりますが、私たちなら当然秘密を守って進めることができたのに!』
と。
これはレベッカだけのサプライズのはずなので、トリーが自分のメイドに秘密にする必要はなかったはずだ。
トリーが自分のメイドたちを信用していないわけがない。
トリーに仕える女性たちは皆、おとなしくて信頼のおける女の子だった。
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皇帝と女騎士 170話 171話 感想・考察
まず序盤、レベッカと赤ちゃんどちらを取るか、という重々しい選択から始まりました。
レベッカの出産は身体が弱いレベッカ自身にも相当負荷がかかるものね・・。戦争や政治をそつなくこなしてきたルクソスでも、こんな辛すぎる2択、答えられないようだったね・・。
そしてルクソスの元に届いた謎の暗号の手紙。
これ本人は意味のない文、なんて言ってたけど今の状況が状況だけに意味ないなんてことないと思うんだけどな・・。
元首都のナナバでは、元老たちが反旗を翻そうと旧城にいるルゾ公爵に嫌がらせを行なっているという状況がわかりました。
ルクソスは祝賀会にかこつけて正妻たちとナナバに向かうことにします。
ここで妊娠中のレベッカは一人ヤパに残ることになるのですが、どうやらそれはトリー(いやこれは元老たち)の計画のような香りがしてきました・・。
レベッカの母親を送ってポリアナを安心させて、ポリアナは予定通りルクソスたちに帯同、レベッカはひとり。そのレベッカを・・ってこと、が考えられるわよね・・。
トリー自身はおそらく元老たちの母親を呼ぶ、というアイディアを純粋に聞き入れているだけ、だとは思うのですが、侍女たちに言わなかった理由まではわかりませんでしたが・・。
どうであれ、ちょっと不穏な感じがしてきました・・!!
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次回第172話ネタバレはこちらから
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