今回は厘のミキ先生の
「私とこわれた吸血鬼」2巻を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
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私とこわれた吸血鬼 2巻 あらすじ
前巻ネタバレはこちらから
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お屋敷で過ごすようちゃんと樹のもとに、弟の藤が不審に思い尋ねてきます。
首元に不自然な痣をみつけ、屋敷で体を売っていると勘違いして屋敷に乗り込む藤でしたが初めて対面したようちゃんに何か嫌な気配を感じます。
正体を探ろうと樹にわざと怪我した指を舐めてと頼みようちゃんの様子を観察しているようでしたが、ようちゃんの顔色が悪くなっていることに気づいた樹が弟を追い出します。藤はますます怪しみます。
スーツの男に半ば脅されながらようちゃんの家の会社関係者を集めたパーティに参加することになり、樹は自分の血液をわずかにようちゃんに飲ませ、
なんとか少しでも体を回復させようとしますが、それが逆効果となり、ようちゃんは理性が無くなり樹の首に牙を食い込ませ血を飲んでしまいます。
ようちゃんは一瞬だけ理性が戻り、その瞬間自分の頭を壁に何度も何度も打ちつけながら樹を部屋から逃がし「もう2度と僕を受け入れてはいけない、さよなら」と別れをつげました。
しかし、その理性はすぐに途切れてしまい再び樹の元へ行き屋敷に連れ戻してしまいます。
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私とこわれた吸血鬼 2巻 ネタバレ
ようちゃんは口移しは食事のためだと分かっていても欲情し、柔らかい敏感な部分を執拗に触れていると樹が怖がりました。
「前にも言ったけど、僕は体内血液が回復してなくて・・・君に何かできるわけじゃないから怖がらないで」
興奮しても樹の事を一番に思いやり、怖がらせないように気遣える彼の優しさにときめますが、
樹は、ようちゃんの愛情のような行動は血に執着している為だとわかっています。
自分の恋する気持ちを抑えようと思いながらも、気持ちはすでにようちゃんへあるので胸が痛みます。
・・・。血に執着してるだけ、か。。
樹は気持ちを切り替えるために、持ってきたゲームを一緒にしようと誘います
トランプ、オセロ、人生ゲームを広げて見せると、ようちゃんはニコリと笑い
「トランプなら・・・」
と手をとりました。
樹は、血の執着のためにようちゃんが優しくしてくれるのではなく、健康になったようちゃんと両思いにななりたいのです。
その為に自分以外にも目を向けられるようにゲームを持ってきました。
ようちゃんがトランプをきる姿を見て、
昔のように仲良くゲームができる事にはしゃぐ気持ちが湧き上がります。
「二人だからスピードかな?素早いようちゃん想像つかない」と今から始まる楽しい時間に胸が高鳴ります。
しかしようちゃんは、ピタリとその手を止めトランプの匂いを嗅ぎます。
すぐ血相を変えてトランプをビリビリに破り捨てました。
「嫌な匂いがする。あの服と同じ」
樹はそのトランプが確かに弟の藤が小さい頃遊んでいた物だったと思い出します。
結局、トランプで昔のように二人で楽しく遊ぶ事は叶いませんでした。
もう夕方になり、帰るという樹の背中を名残惜しそうに触り、
「人に噛み付いた事はないんだ。そんな野暮な事はしたくない。でも、よく物語では吸血はされる側も快感を得るように描かれてるでしょう?もしも、ものすごく気持ちよかったら、樹ちゃん2度と帰るなんて言わなくなるかな」
そういって牙を剥きます。
樹はぞっとしてようちゃんから離れます。
「それはやめて!」
「わかってる。」
樹は「また来るから」と扉を出ました。
__
__
「おい。お前ここで何やってんだ」
玄関の前には弟の藤が立っていました。
藤は以前、樹に手を出した悪い知人複数人をボコボコにして、強姦未遂の事を聞きだしていました。
そして…
怪我はしていないのに、
確かにあの日から樹の様子がおかしいと気づきお屋敷に来たようです。
お屋敷から出てきた樹には、首元にいくつもの痣もあり目元がうるんで泣いた後のようになっていて、元気もない様子で藤はここで売春をしているのだと勘ぐり、静止する樹をよそにお屋敷へ乗り込みました。
バリン、と屋敷の中で何かが割れる音がして気を取られていると急に冷たい表情で立つようちゃんが現れました。
「どちら様ですか」と尋ねられただけなのに本能的になのかゾッとする藤。
樹は勝手にお屋敷に入り込んだ藤の腕をひっぱり「もう帰って」と追い返そうとしますが、藤は「片していく」と破れたルームランプの破片を拾いますが指を切ってしまい「樹、なめて」と血の出た指を樹に差し出します。
血が・・。
「え?そんなの子供の頃しか・・・」と普段とは違う態度の弟に困惑する樹でしたが手当をしようとしているとようちゃんの顔色はみるみる間に悪くなり、ふらふらと息も荒くなってきてしまいました。
あわてて樹は「この方はご病気だから」と言って藤を説得し追い返そうとしますが、藤は見せつけるかのように樹を抱き寄せ「そんなのどうでもいいよ」と言い放ちます。
「藤!もう帰って!」
弟の藤を追い出しましたが、ようちゃんはすごい汗で苦しそうです。
ようちゃんは藤の血に興奮したのではなく、樹に噛み付くのを我慢したのだと話しました。藤が俺の女だと見せつけたように、ようちゃんにもそうしたい欲望があったのだと思います。
ようちゃんの嗅覚は、樹の服からは藤の匂いがして不快でたまらないようでした。
ようちゃんは二人でお風呂に入るように頼みました。
裸は恥ずかしいのでタオルを巻きつけて離れて浴槽に入る樹に残念そうに苦笑いしていますが無理強いはしませんでした。
二人浴槽で向かい合ってお湯に浸かっていると、ようちゃんの体にはたくさんの痣のようなものが沢山ついていていることに気づきます。
それは採血用のポートだと話してくれました。
ポートなどの遺物が入っていると体の修復が阻害されるから、ない方が回復が早まる。だからいまから取り出そうと彼は言い出して剃刀を手に取ります。
表情も変えずに彼はなんの躊躇いもなく剃刀を体にぐりぐりと差し込み、その傷口から指をつっこみポートをぶちぶちと引き摺り出すと、浴槽は血で染まりました。
あわあわあわ…!
とてもグロテスクで痛々しい光景なのに、ようちゃんはケロっとしています。
それどころか
「ほら樹ちゃん。血で見えなくなったよ。これでこっちに来れるんじゃない?」
と先ほどまで裸で照れていた樹に微笑みます。
樹がその光景に顔を覆い怯える姿を見て「まだ血が薄い?ならもう一個」と言うのでそれを阻止するため駆け寄ると、ようちゃんは嬉しそうに「捕まえた」といい抱き寄せ「なら樹ちゃんが僕のためにやってくれる?」と剃刀を握らせ、ガタガタ震える樹の手を握り自分の体に差し込んでいきます。
嫌がる樹に「これは僕を治す事になるから」と言い、キスをして敏感な部分を刺激してトロトロに気持ちよくして抵抗できなくさせます。
快感と好きな人の肌に剃刀で刺す恐怖でパニックになっている樹に「ねえ。僕の事好き?」と何度も何度も尋ねる彼。
頭が真っ白になり抵抗できないうちに、ようちゃんのポートを引き抜かせられ、たくさんの血が浴槽を真っ赤に染めます。
「僕の体が戻ったら、君と一つになれるからね」
今日は愛撫だけ、気持ちよくなるだけだよといって指で絶頂させ、ようちゃんは満足そうに樹を抱き抱えました。
__
__
ようちゃんの館で以前出会った黒ずくめのスーツの男が屋敷へ尋ねてきました。
車からたくさんのスーツや靴などの沢山の荷物を下ろしながら
「系列会社役員の祝賀会、パーティがあるから当社の時期代表として面通しをお願いにきた」といいます。
ようちゃんは「行かない。行くわけない」と拒絶しました。
スーツの男は樹にだけ「坊ちゃん(ようちゃん)が参加しなかった場合、この別荘を潰すことになる」と告げ去ります。
樹はようちゃんになぜ参加したくないのか尋ねても「惨めな姿を晒したくない」と怯える様子で、膝を抱えて塞ぎ込んでしまいます。
ですが、このまま参加しなければ屋敷がなくなってしまう事を案じ、ようちゃんとイチャイチャする際に事故を装い、彼の牙に自分の指を刺して、ほんの少しの血液を彼の口に含ませました。
個人の血液は回復が早いと聞いていたのに、彼は我慢するような苦しそうな表情をしていましたが、「おかげで少し楽になった。支度しようか」と立ち上がりました。
沢山のご馳走が並べられた豪華なパーティーで、ようちゃんはスーツの男に支持された通り完璧な立ち振る舞いで目上の人と挨拶をこなしていきます。
挨拶した偉い人の中には、自分の娘をようちゃんへ紹介する人もいれば、芸能人の美しい女性もいます。
樹は屋敷では二人きりで気づかなかったが一歩外へでると彼の立場と自分の違いに圧倒され、いずれ近い将来きっとあの場に馴染む人間になり、自分とは違う世界を生きていくのだろうなと気づいてしまいます。
彼が女性に挨拶をし、微笑む姿をいて樹は呆然とその姿を見つめていました。
離れた所で立ち尽くしているとスーツの男が近寄り、「タクシーチケットだ。帰る時に使え」と手渡されます。その時に樹は「お願いがあります」と何かを切り出しました。
・・・?
その後パーティの控え室に彼とスーツの男と樹が下がり、次の会場への移動の打ち合わせをし、スーツの男は部屋を出ました。
「食事にしよう」といって、いつものように血液を口を含み、ようちゃんへ与えます。
ですがその血液は実は樹の血液だったのです。
ようちゃんはすぐにそれに気づき、慌てて口を離しますが顔を押さえ込み無理矢理飲ませてしまいました。
するとようちゃんは樹の首に噛みついてしまいます。
「痛い!」という声にハッとし、口の中の血液を吐き出します。
首から血をだらだらと流し続ける樹の怪我を治す為に血を飲み込まないように傷口を舐めて治そうとする彼でしたが、自分の意思とは裏腹に再び噛みつき血を飲んでしまいます。
意識が朦朧とする樹が「ごめんね」と弱々しく謝り、また彼の意識が戻ります。ようちゃんは自分の頭を壁に何度も何度も叩きつけて「僕から離れて、もう2度と関わっちゃいけない。さよなら」といい、樹はその部屋を言われるがまま走り去りました。
__
__
タクシーで家まで帰った樹を、弟の藤が看病していました。藤は帰ってきた樹の首元に赤い痣がいくつもあることに気づき、「お前体売ってんの?俺たちへのあてつけか?得意げにずれた苦労を見せつけて、俺たちいい加減しらけてるんだよ。邪魔なら俺たちを追い出せよ。どうせ他人だろ」と怒ります。「そんなふうに思わせてごめん。みんなと一緒にいたいだけなの。それに実は屋敷の彼は昔から知ってる人なの。」と打ち明けました。
話している最中から急に体の奥がきゅうと疼き出します。
吐息が漏れるほどの疼きに、その場にうずくまるしかありません。
見るに見かねた藤がコンビニへ買い物へ出て行きました。
まもなくして家の窓を何度も何度も叩く音が聞こえ、見てみるとそれはようちゃんでした。
彼は満面の笑みでどうして逃げたのか尋ね、執拗に口付けを繰り返し、そしてなんの躊躇もなく首へ噛みつき貪ります。膝を樹の秘部に押し付け「もう生涯逃さないから安心して」と言い、家から連れだしスーツの男が運転する車に乗せます。
吸血された影響なのか、体の疼きがとまらない樹に自慰をさせ「そんなんじゃいつまでたってもおさまらないよ」と笑顔で煽るようちゃんは
もう前のようちゃんとは別人になってしまったようで、笑顔で首元にかぶり付き血を啜っています。
パーティの控え室では自分を傷つけてでも樹の血を吸わないように堪えていたのに、もう彼に心はなくなってしまったのでしょうか。
運転をしているスーツの男が誰かと電話をしています。「困りますよとばりさん。あなた死んでるんですから」と謎めいたセリフを口にします__
このスーツの男はいったい誰と電話をしているのでしょう。
そしてようちゃんは元の心を取り戻せるのでしょうか。
このまま二人は両思いになれるのでしょうか。
見どころが多すぎて次巻が待ちきれません・・!
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私とこわれた吸血鬼 2巻 感想・考察
ようちゃんは今まで一貫して樹が嫌がる事はしませんでした。
裸を見たくても、もっと家にいてほしくても、どんな時も理性的な紳士でした。
ところが血を樹がほんの少しだけ事故を装いようちゃんに飲ませてしまってから、どんどんと彼が壊れていってしまいます。
それでもようちゃんは「樹ちゃんの為に王子様にならなきゃ」といい、嫌だったパーティにも参加して辛い体をなんともないように装ってきました。
それなのに、樹がパーティーで立派に振る舞う彼を見て「私といつまでも一緒にいてくれるなんてどうしてそんな事思ったんだろう」と、自分と彼の世界が違うことに焦ってしまいます。
血をまた飲ませた理由は彼の将来のため、と言っていましたが本当は自分に依存させるため、だったのかもね・・。
最初この漫画を見た時はようちゃんが歪な愛情しか持っていないんだなと思っていましたが、樹も過去両親に捨てられたトラウマから愛を信じられないのかなと感じました。
吸血鬼になってしまった彼はもう元の優しい笑顔がなくて、樹を傷つけないように葛藤する姿はどこにもなくなってしまいました。
もしかして樹はようちゃんの事ちゃんと好きじゃなくて、そばにいてくれる人なら誰でもいいのかな、ようちゃんは血に執着しているだけで愛ではないのかな…そんな脆い状態で二人はどういう恋愛を育んでいくんだろう、と読んだ後思い耽りました。
吸血鬼の恋愛なんて過去に山ほど出てきていましたが、こんなにグロテスクにエッチな漫画は初めて見ました。
イラストのようちゃんは常にかっこいいです。
困ったように笑う絵がとにかくかっこいいです。絵なのにときめきます。
どのページを見ても指先からポーズまで全て理想のイケメンがそこにいます。笑
しかも二人が過ごす部屋は屋敷の地下室の牢屋です。
暗い閉塞感のある地下牢で二人、病的に依存する彼に束縛されて、言われるがままの彼女!
最高すぎん?笑
この漫画は女性には理想的すぎてニヤニヤがとまらなくなるので必ず一人で読みましょう。
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