こんにちは。ネタバレの総合商社、ハッピー☆マンガ道場へようこそ。
今回は緑川ゆき 先生の「蛍火の杜へ」を読んだので紹介したいと思います。
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「彼に初めて出会ったのは、私が六つの時でした。」
漫画短編、映画44分の中にギュッと切ない恋愛を詰め込んだ作品です。
主人公「竹川蛍」(たけがわほたる)と杜の中に居たのは”人間に触れられると消えてしまう”妖怪「ギン」。
夏の間だけ一緒に過ごす二人は、年を重ねるごとに少しずつお互いが惹かれあっていく。
蛍火の杜へ(ほたるびのもりへ)あらすじ
毎年夏休みに祖父の家に泊まりに行く蛍。
一人で人間が入ってはいけない森で遊んでいると迷子になってしまい途方にくれてしまった。
そこへ現れたのが、森に住む妖怪「ギン」。不思議な出会いから二人の物語が始まっていきます。
「また会える?」蛍の言葉にギンは「ここは妖怪が住む森。」
「人は入ってはいけないと言われているだろう」と返すものの、蛍は聞く耳を持ちません。
蛍から名前を聞かれたギンは返事をしませんでした。蛍が振り返りながら「とりあえず明日来るから!」と言うと「ギンだ」名前を答えたギン。
その日を境に、蛍とギンの距離はどんどんと縮まっていき、夏の間二人は毎日一緒に居ました。
ただし、ギンは人間に触れると消えてしまう。ギンには触れられない事を頭に入れながら、夏の間しか祖父の家にいられない蛍は、夏にギンに会えることを楽しみに過ごしていました。
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蛍火の杜へ(ほたるびのもりへ)ネタバレ
「お面の下はどんな顔なのだろう・・?」と不思議に思う蛍。
芝生で横になり、寝息をたてているギンにソッと近づきお面を取りました。
「寝込みを襲うとは、お子ちゃんは恐ろしいな」
お面の下を見られても怒りもせず、クスクスと笑うギン。蛍がみたギンの顔は、とても綺麗で格好良く見とれる程でした。
二人で森を歩く中、蝶がヒラヒラと飛んで来てそっと蝶が顔に触れる。心地よい風の中、少しお面をずらしてギンの顔がほころんだ。
長い夏もギンと居れば早いと思いつつも、
「また来年の夏に・・・」と約束をして蛍は地元へと帰っていった。
次の夏も「新しい制服だよ!!」と見せる蛍。
蛍が中学生になってもギンの見た目は変わらない。それは妖怪だからなのか?気になる所だが蛍は聞かない事にした。
中学生になっても二人で居ることには変わりなかった。また来年、また来年と約束をして三年後の次の夏。
「新しい制服だよ!!」
と高校生になった蛍は新しい制服を見せた。
「大人になったな」と言うギン。
子供の頃は思いもしなかった感情がどんどんと溢れ出てくる。
一年生の冬、何をするのも、ふと考えるとギンの事を思う蛍。ギンは元気でいるだろうか?
離れている間、気持ちは既にギンを思う事でいっぱいだった。
夏になるとギンに「妖怪の夏祭りがある。一緒に行こう」と誘われる。
二人で夜の祭りを楽しんだ。「たまに人間が紛れ込んでいるんだ。人間の祭りと変わらないから」と、常に気をつけていた二人。
離れないように布で二人の手をつなぐ。
祭りも終わり、帰り道を歩いていると子供が転びそうになり、咄嗟にギンは子供の手を引いてしまう。
「ありがとう!」とお礼を言う子供。
だがその子供は人間の子でギンは徐々に消え始めてしまう。
「まさか!!今の人間の子供!!?」
蛍は声をあげて話すが、ギンは決心したかのように、思いをぶつけた。
「来い!蛍!やっと触れられる・・好きだよ」
蛍は駆け寄りギンの胸の中で「私も!」と返事をした瞬間、ギンは消えてしまった。
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蛍火の杜へ(ほたるびのもりへ)みどころ
最終話では、思春期の蛍の気持ちや切ない恋心を描いた内容になっています。
夏にしか会えないからこそ、春・秋・冬は二人にとって長い長い毎日だった。
ギンがなぜ妖怪になったのか、何故人間に触れると消えてしまうのか、ギンは蛍と会えない間何を思っていたのか。
触れたいと思っていても、触れられない。溢れ出てくる二人の切ない想いが、ギュッと詰まった作品です。
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