今回はピッコマで連載中のTeam IYAK (winter・heyum) / G.M先生の
「皇帝と女騎士」原作小説(ノベル)版の154話155話※海外版準拠(ピッコマ漫画版は87話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
またhaluの解釈が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作も合わせてお読みくださいませ!
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皇帝と女騎士 154話 155話 ネタバレ
前話のネタバレはこちら!
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154話
ドナウたちへの出産プレゼントは何にしようか考えるポリアナ。
家族の友人や隣人への贈り物を選ぶのは、たいていの家庭では女性の仕事だった。
庶民の間では、衣類や布地、食べ物などが一般的な贈り物だが、通常裕福な貴族の場合は、数人の職人を雇って、友人のために特別な一点ものの贈り物を作ることが多かった。ポリアナは、男性への贈り物には良いアイデアがあったが、赤ちゃんには?彼女にはアイディアが思いつかなかった。
レビー卿やバウパウロ卿は気にしないと思うけど、ポリアナは普通の贈り物を送るわけにはいかないって思ってるんだよね。
衛兵や同僚に聞いてみてもこれといった回答は得られなかったポリアナはトリー・シーゼのところへいった。
トリー。ルクソスの3人の妻のひとりだね。
アクレア出身の。
3人の妻のうち、ポリアナがトリーに頼むことにしたのには理由がある。
第一に、ストラは想像妊娠を経験したばかりなので、彼女に意見を求めるのは明らかにまずいと思った。第二に、昨夜のレベッカの暴言のせいで、ポリアナはレベッカと一緒にいるのが気まずいと感じていた。第三に、トリーはアクレイア出身なので、習慣やバクシーとバニッサの好みをよく知っているだろうとポリアナは考えていた。
トリーはポリアナにとって大きな助けとなった。彼女はポリアナが考えもしなかったようなアイデアをたくさん提案してくれた。最初にトリーが勧めたのは、オーダーメイドのものを作るには時間がかかるので、何か小さなお祝いの品をすぐに送ることだった。
しかも、双子の可能性とかも考えて、トリー選定の男女兼用のベビー用品を10セット送ろう、ってことになった。
まだ生まれてもいないのに、ポリアナはもうワクワクしすぎていた。トリーの提案をすべて書き出して、ポリアナは素晴らしいプレゼントのリストを作ることができた。
満足した彼女は、あとは、これらのプレゼントを準備し、南に送るだけだった。
155話
トリーと別れた後、ポリアナはストラを慰めるために部屋を訪ねた。
おぉ、想像妊娠だったストラ、だね・・
大丈夫かな・・。
ルクソスは朝からずっとストラに付き添って慰めていたので、夫人はだいぶ落ち着いた様子だった。
ストラはポリアナを見てとても嬉しそうで、ポリアナは罪悪感を感じていた。
ストラはポリアナに、
『殿下はとてもお優しいですが、侯爵様も本当にお気遣いができますね。』
と言った。
『・・・。』
レベッカとのあの会話をするまで、ポリアナは実際、ストラが弱気になって注目を浴びようとしているのだと思っていた。
想像妊娠をして、みんなの(特にルクソスの)注目を浴びたかったんだって思ってたってことよね。(実際わたしもちょっとそう思ってた・・。
ポリアナはそう思った自分が今では恐ろしくて仕方がなかった。
さらに気分が悪いのは、自分がどれほどひどいことをしていたかをポリアナが理解したからだ。
・・・。
彼女は、自分が世界で一番嫌いな人たちと同じように行動していた。
今まで会ってきた大半の、男性、だね・・。
ポリアナは自分が恥ずかしくなった。
そして、彼女はつぶやいた。
『ストラ様がお休みになれるように、私はそろそろ失礼しますね。』
『えっ・・もう帰られるのですか?』
『えぇ。お疲れでしょうから、無理をなさらないでください。』
ポリアナはストラの体調を心配するふりをして、そそくさと部屋を出た。
彼女はレベッカから聞いた話を思い出した。
レベッカが、ストラはポリアナのことが一番好きだと言っていたので、余計に気分が悪くなってしまったのだ。
ストラの目は、昨日一日中泣いていたように赤く見えた。
罪悪感と羞恥心がポリアナの重い心を満たしていた。
ポリアナが自身の執務室に戻り、帰宅の準備を進めていると、レベッカが彼女を訪ねてきた。
レベッカは側近を連れずに一人で来ていたようなので、ポリアナはすぐに彼女に近づき、そのふらついていた弱い体を支えた。
レベッカ・・まだ風邪、治ってないはずだよね・・?
ポリアナは、まだレベッカに会える気がしなかった。
謝る勇気はあったが、彼女と話すことはまだできなかった。
そんなレベッカがここへやってきた。
ポリアナはどうしたらいいかわからず目をそらした。
でも…ここは、しっかりしないと。
ポリアナは頼もしく見えるように肩をまっすぐにして、
レベッカに
『レベッカ様、ご自分の部屋でお休みなってください…。まだあなたはお身体が治られていないようです。』
と話しかけた。
『…侯爵様にお詫びに伺いたかったのです。』
『使用人に伝言を頼めなかったのですか…!?』
『直接会って謝るのがマナーですので…。』
レベッカはこのままポリアナの執務室で話してもいいと言ったが、
ポリアナはレベッカの寝室に行くべきだと主張した。
ポリアナはレベッカの腕を押さえて身体を支えるのを手伝ったが、彼女がまだ熱を持っていることが感じられた。
__
__
レベッカの寝室に入ると、レベッカは侍女たち皆を帰らせた。
彼女は自分でゆっくりとお菓子を用意し、それを見ていたポリアナは緊張してきた。
何を話せばいいのか、どう反応すればいいのか、ポリアナにはまだわからない。
2人で言い合ったばかりの今…レベッカとお茶をする気分ではなかった。
むしろ、衛兵と一緒に笑ったり、冗談を言ったりしていたかった。
しかし、ポリアナはこう言ったときに出されるお嬢様(貴族)のお茶を断ってはいけないことをよく知っていた。それはとてつもなく失礼なことだと思われるからだ。
レベッカはまだ完全には回復していなかった。
もともと体が弱く、よく微熱やめまいに悩まされていた。
ちょっとした天候の変化でも、かなりの影響を受けてしまう。
レベッカは南の国の出身なので、温暖で湿度の高い気候に慣れていた。
そうか…アクレアとヤパは寒いから。。
寒さの厳しいヤパに移ってから、レベッカはよく風邪をひいていた。
レベッカは、ポリアナの前に様々なお菓子を置いた。
それらは彼女の故郷のものであり、愛らしい甘い香りを放っていた。
揚げた果物に砂糖をまぶしたものや、ドライフルーツ、黒蜜クッキーなど……レベッカのお菓子が大好きな女性たちは、よくレベッカの応接室に集まっていた。
いつもは3〜4種類のお菓子を別々の場所から持ってくるのだが、今日はレベッカが持っているものをすべて出してきた。
レベッカはポリアナと同じように緊張していたのだ。
・・・。
テーブルセッティングが終わると、レベッカは深々と頭を下げて
『侯爵様、大変申し訳ございませんでした』
と謝った。
『お詫びする必要はありません…』
『いいえ、しなければなりません。本当に申し訳ありません。昨日、私があなたに言ったことはすべて覚えています……言われのない暴言や苦情……わたしは自分自身が許せないし、馬鹿げていました。公爵様があのとき部屋から出て行かなかったことに驚きました。だから私はあなたに謝らなければなりません・・・昨日・・・私は・・・』
また長い気まずい会話が始まりそうな雰囲気だった。
ポリアナはそれに耐えられず、レベッカを冷たく遮った。
『レベッカ様、謝る必要はありません。
なぜならわたしが許すことは何もないからです。正直、昨日はあなたの話をあまり気にしていませんでした。どうか、そのことでご心労されないでください。今のあなたに必要なのは、少しでも休んで元気になることです。どうか、昨日のことは考えないでください。
…私はもう帰ります。』
そう言ってポリアナは部屋を後にした__
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皇帝と女騎士 154話 155話 感想・考察
なかなかドナウの子供へのプレゼントを思いつかないポリアナはトリーに助けを求めます。
やっぱり自分で考えたけど、うまく思いつかなかったみたいだったね・・
トリーは機転をきかせて様々なアイディアをポリアナに出し、ポリアナはやっとプレゼントを決めることができて一安心していました。
その足で、想像妊娠だったとわかり落ち込んでいたストラの元へ向かうポリアナ。
ストラはポリアナのことが好きなんだよね。
でもポリアナが冷たい、ってのをなんとなく気付いちゃってる。。
それでも、ポリアナはレベッカのとの一件があったからこそ、
自分が今まで無意識に他の女性たちにとってきてしまった態度に気付けたような描写がありました。
女性が激しい戦場で生き残る為には仕方のなかったことだけどね、、でも侯爵になったり、皇宮の中でも地位のある人になったポリアナはどちらにせよそろそろ理解しなければいけない課題だったのかもしれないよね・・?
そして、執務室に戻るとレベッカが病状の身体を引きずってやってきました。
レベッカも言い過ぎてしまった、って思ってたんだよね。
ルクソスの妻たちが来てからの最近の何話かでポリアナの心の面が大きく変わりそうだよね。
次回も楽しみです・・!
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次回第156話ネタバレはこちらから
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