今回はピッコマで連載中のkinlip/hayul先生の
「影の皇妃」8話を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
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影の皇妃 8話 あらすじ
前話ネタバレはこちらから
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両親が去ったのを確認したエレナは、
迎えに来たリアブリックの前で、倒れてしまいそうな程別れを悲しむ娘を演じました。
その演技は上手く作用し、両親の姿を確認せずに一行は馬車へ向かいます。
両親を任せると護衛に残したのは、ローレンツという騎士でした。
それは前の人生で、エレナを突き刺したエレナの騎士でした。
両親を殺したのも彼だとエレナは考えていました。
それでも今は、ローレンツもエレナの駒の一つです。
エレナはぐっと気持ちを抑え、その場を後にしました。
エレナ達が馬車に乗った頃、
ローレンツはリアブリックに言われた通り、エレナの両親を殺しに動きます。
しかし家の中に両親の姿はありません。
逃げられたのだとわかり、彼は部下を引き連れ両親の跡を追うことになります。
その頃エレナは、不安げにする様子から、リアブリックに励まされ落ち着く様子まで多彩にその無垢で愚かな少女を演じていました。
高価なものに心躍らせ、先のことを何も考えていない少女なのでとリアブリックに印象付けます。それは大成功していました。
その油断がいつか身を滅ぼす
と、演技をしながらエレナはそう心の中で吐き捨てました。
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影の皇妃 8話 ネタバレ
出発の時が迫ります・・。
夜が深まってきた頃、家にただ一人残ったエレナは、扉を閉めました。
両親が去ったのを確認したからです。
両親は無事脱出したのね・・！
そしてそろそろ、約束の時間になります。
家の扉がノックされました。
リアブリックの声が聞こえます。
お時間ですと声をかけられ、涙を拭ったエレナは今行きますと返事をしました。
家から出たエレナの目は充血気味です。
悲しさを隠しきれていない様子で出てきました。
これはエレナの演出でもありました。
お待たせしましたと出てきたエレナに、両親のことをリアブリックは聞きます。
エレナは少しよろめいて見せて、
自分が来なくていいと言ったのだと話します。
・・・。
でないと離れられない気がしたのだと説明します。
気持ちが変わる前に早く行こうと涙を必死に堪える様子でエレナは言いました。
その様子を見て、リアブリックはエレナがすぐにでも倒れてしまいそうだと感じました
とエレナの思惑通りに考えているリアブリックは、わかりましたと出発を了承しました
そこへ、こっちですと声をかける人物がいました。
そこにいたのは騎士です。
リアブリックは彼にエレナの両親をくれぐれも丁重に、よろしく頼むとお願いしました。
エレナは気付きます。
この時点で随行した騎士が誰なのか、
エレナはその人物をよく知っていたからです。
まさかこの人物が自分を迎えに来るとは思っていなかったエレナ。
この騎士は、前の人生でエレナの騎士だった人物です。
そして、ベロニカが姿を現した途端に、容赦なく自分を突き刺した人物でもありました。
その騎士の名はローレンツと言います。
突き刺された時、エレナは当然戸惑いました。
なぜ忠誠を尽くしてくれていたはずの騎士が自分を刺すのかわからなかったからです。
しかしローレンツは、
一瞬たりともエレナを主だと思ったことはないと言い放ちます。
自分のレディがお戻りになったのだから、
エレナを殺めて許しを請うのみなのだと冷たい表情でエレナに言ったのです。
エレナはこの時、体の痛みよりも、
裏切られた心の痛みの方がよっぽど大きかったと感じていました。
そして、
両親を殺したのもきっとこの男なのだろうとわかっています。
なるほどね・・
ですが、それでも今はローレンツも駒の一つです。
馬車がある場所までは忍び足で向かうとリアブリックはその場を出発します。
エレナがちらりと家を振り返ると、残ったローレンツがお辞儀をしました。
いつかあなたも対価を払う。そう心で呟きながら、エレナは家を後にしました。
でも、ローレンツは家に入って両親の不在に気付く。そして真っ先に両親を殺しに行くのよね、追いつかれないかしら。。
馬車についた一行は、急いで出発します。
カーテンを少し開け、感傷に浸っているようにため息をはくエレナ。
そんな様子のエレナを見て、
リアブリックは心配しないでとエレナの手を握り勇気づけます。
あの方の娘になれば、
エレナに害を加える人はいないと話します。
それを聞いたエレナは、
ありがとうと嬉しそうにお礼を言いました。
少し安心したと手を握り返すエレナを見て、
まんまと引っかかって、いい調子だとリアブリックは作戦が順調なことを確認していました。
リアブリックは言います。
自分達はもう姉妹同然だと。
はっ！よう言うわね。
その頃、馬車までの距離と女性の歩幅を考え、
既にエレナ達が出発したであろうことを確認したローレンツはその剣を抜いていました。
きた・・
これ以上待つ必要はない
と、エレナの家を外から眺めています。
ローレンツはリアブリックの言葉を思い出していました。
と、リアブリックは言い放ちます。
ローレンツは扉を勢いよく開けます。
しかし家の中は静まり返っていました。
とローレンツは衝撃を受けました。
さっきまでここにいたはずの標的二人がどのように危険を察知したのかわからなかったからです。
しかし、そんなことを考えている暇はありません。
ローレンツは、部下二人を従え、エレナの両親の跡を追いに向かいました。
やばいやばい・・
リアブリックはエレナに、サイレンスに着くまでの辛抱だと伝えます。
エレナは、
ご配慮のおかげでつらくはないと優しい笑みで答えました。
馬車も家のベットよりフカフカで、
こんな高級な馬車は生まれて初めて乗ったとテンションの上がった様子で伝えます。
エレナはそのまま、
高価なものに浮かれる浅はかな女性を演じていました。
リアブリックを油断させるに越したことはないからね・・！
その様子を見てリアブリックは、
無垢で馬鹿な子だと内心でエレナをあざ笑いました。
リアブリックは思います。
と。
でもリアブリックのその考えをエレナはとてもよくわかっています。
とエレナは思いました。
その油断が身を滅ぼすから、と。
このお互いの読み合い・騙し合いがたまらない・・！！ｿﾞｸｿﾞｸ…‼︎
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影の皇妃 8話 感想・考察
リアブリックが迎えに来た時、
いない両親をどう誤魔化すのだろうと思っていましたが、なるほど頭がいいですね。
両親が見送りに来ないのは普通おかしいですが、
会うと別れの決心が揺らぐからと説明したのは上手いと思いました。
エレナの今にも倒れそうな迫真の演技も後押しになったね。
エレナの思惑通り出発ができてよかったです。
そしてまた重要人物が現れました。
エレナを突き刺した張本人である騎士のローレンツです。
ずっと側にいて守ってくれていた人に裏切られて殺されるなんて、、
エレナは本当に辛い思いをたくさんしたのですね。
両親も殺したとなれば、
なおさら仇として復讐したい相手でもあるでしょう。
彼を今後どういう風に作戦に組み込んで行くのか気になるところでもあります。
そして馬車でのエレナの名残惜しそうな、悲しそうな演技がまたいい味を出していましたね。
この迫真の演技のおかげで、
リアブリックは作戦が順調だと気分が良さそうです。
実はエレナの思惑通りなのですが、
まだリアブリックはそれに気づいていません。
馬車の高価なものにはしゃいだりする様子を見て、
無垢で愚かな操りやすい少女だと考えている所が、リアブリックの腹黒さを表していましたね。
このままエレナの思惑通りにいけばいいですが、相手は天才リアブリックですからね。
途中で何かおかしいことに気付いたり、
作戦がうまくいかないような策略を練ってくる可能性がかなりあります。
そこはエレナにも機転を利かせて頑張って乗り切っていってもらいたいですね。
さて、両親に逃げられたことに気付いたローレンツがその跡を追うことになりますが、両親は無事逃げられるでしょうか。
ここだよね・・！！
ここはなんとしても逃げてほしいですが、
もし逃げられたとして、ローレンツは一体どう報告するのでしょうか。
今後の展開も気になります。
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