裏世界ピクニック 9話ネタバレと感想。【きさらぎ駅】に到着した一行

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あ行

今回は宮澤伊織 | 水野英多 | shirakaba先生の

裏世界ピクニック9話を読んだので紹介したいと思います。

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裏世界ピクニック 9話 あらすじ

前話のネタバレはこちら!

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裏世界ピクニック 8話ネタバレと感想。危険な夜の草原を走らなければいけない鳥子と空魚
今回は宮澤伊織 | 水野英多 | shirakaba先生の 「裏世界ピクニック」8話を読んだので紹介したいと思います。 管理人halu ...

紙越空魚と仁科鳥子は現れた兵士達に銃口を向けられますが、撃たないでと話しかけたことで人間だと認識してもらい難を逃れました。

そして彼らも、沖縄から迷い込んでしまった在日米軍の兵士達だということがわかります。

空魚達を追っていた四足歩行の機械はその場を去り、
二人は兵士達が拠点にしている駅舎へと向かいました。

そこは【きさらぎ駅】。
ネットロアでは有名な話の題材の一つです。

中尉はそのきさらぎ駅の拠点で、上司である少佐の元へ二人を連れていきます。

そこで聞いたのは、彼らのこれまで。
見えない地雷原に囲まれ身動きを取れずにいる在日米軍の話でした。

翌日、二人のエントリーポイントへ向かうことが決まり、少佐の元を後にしようとすると、最後に一つ忠告をされました。
「電話は、使わないことをお勧めする」と。

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裏世界ピクニック 9話 ネタバレ

紙越空魚と仁科鳥子の前に現れた兵士達。
彼らは銃口を二人に向けますが、咄嗟に鳥子が英語で撃たないで!と話しかけます。

その様子を見て、兵士を統率している中尉と呼ばれた人物が、人間か?と二人を見ました。

しかし兵士達は中尉に話しかけます。
あいつがまだいる!と。
そこには、先程追いかけてきた人間が吊下げられた四足歩行の機械の他にもう一体います。

筋骨隆々の人間の肉体、その頭部は髪のようなもので前まで覆われ、トナカイのような枝分かれした立派な角が付いていました。

それは空魚達に興味が無くなったのか、体の方向を変え去っていきました。
それに続く四足歩行の機械。ひとまずの危険は去ったようです。

中尉は空魚達に大丈夫かと声を掛けます。
しかし他の兵士達は二人をとても警戒していました。

銃口を向けられた二人。
鳥子は空魚を庇おうと前に出ますが、空魚はそれを制します。

どうせ撃たれたら二人とも終わりなのです。
だから、ぎゅっと手を握りました。

しかし、中尉によってそれは防がれました。
彼女たちはホールドマンに追われていたから人間であり、銃を下すよう命令をしたからです。

中尉は二人に誰なのか、どこから来たのか尋ねました。
東京だと答えると兵士達はざわつきました。なぜなら、彼らは沖縄から来たからです。

在日米軍の海兵隊。空魚達を守ってくれたのは、ウィル・ドレイク中尉。
ペイルホース大隊第三中隊の副官でした。

彼らは裏世界のことをアザーサイドと呼んでいます。
山の中での訓練中に部隊ごといつの間にかこちらへ来てしまっていたのです。

一か月以上経っても脱出方法は見つかっておらず、駅舎を拠点に陣地を構築するも、少なからず犠牲者が出ていました。

あの四足歩行の機械はもともと荷運び用のロボットでした。
それにぶら下がっていた人間も、部隊の仲間だったようです。変質した機械。

空魚はここで、生き物以外にも裏世界の影響を受けることを知りました。
鳥子は、拠点にしている駅舎のことを問います。
彼らはステーション・フェブラリーと呼んでいるようです。

なぜ二月を意味するフェブラリーなのかを鳥子は聞きました。
名づけたのは、そう書いてあったからだと答える中尉。一向は駅に向かいました。

そこは、随分と古い小さな廃駅のようでした。
他に駅は見つけられていません。そして何より、ここは廃駅ではないと中尉は言います。

駅の名前は【きさらぎ駅】。
それは、二月を意味する如月と同じ名前でした。

空魚はその名を見てハッとします。
それは、ネットロアでは有名な話です。

止まるはずの駅に電車が止まらず、やっと止まったと思ったらそこは無人のきさらぎ駅。

思わず実物を見て感動してしまう空魚です。
今まで遭遇してきたものもネットロアと酷似していましたが、名乗っていたわけではありません。

しかし今回はしっかりと名前が書かれています。
存在しないはずのきさらぎ駅は、現在は在日米軍の拠点となっているのです。

ふと、ホームに人がいなかったことを空魚は尋ねました。
帰ってきた答えは列車が来て危険だから。二人は首をかしげました。

中尉に連れられ、二人は在日米軍の少佐の元へと向かいました。
少佐は驚きの表情です。中尉が二人について説明してくれました。

それを元に二人がいたであろう場所へ斥候を出すことを決めますが、空魚がグリッチ、在日米軍がベアトラップと呼んでいるものだらけだと忠告をします。

それを聞いて表情を変える少佐。
ならその場所をどうやって突破してきたのかと問います。

空魚は答えに迷いました。
精神的に限界の近い人達に素直に話すのは危険に感じたからです。

助け船を出したのは中尉でした。二人は線路を辿ってきたから無事だったのだと。
それより前は、運がよかったと鳥子が付け加えました。

少佐はとりあえず受け入れてくれるようです。
いつ自分達もおかしくなって消えた仲間達と同じようになるかわからない状態で、備蓄がいつまで持つかわからず、ワイルド・シングスと呼ばれる存在の襲撃でやられてしまうかもわからず、周囲にはベアトラップがたくさんある。

ベアトラップの無い線路上も、それぞれの方向に向かわせた分隊の中で帰ってきたのは一名だけでした。自分の顔を切り刻みながらハミングをして戻ってきたそうです。

そんな、見えない地雷原に取り囲まれ在日米軍は身動きを取れないでいました。
空魚達が来たことは脱出の糸口になる可能性があります。

だから翌朝、斥候に向かうのです。
少佐は空魚達にも同行をお願いしました。

そして今夜は空いているテントを提供してくれると言います。
少佐のテントから離れる前に、少佐はもう一つ忠告をしてきました。

「電話は、使わないことをお勧めする」と。
空魚はこの時点で、なぜ電話なのか不思議に思いました。

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裏世界ピクニック 9話 感想・考察

最初銃口を向けられた時に対応してくれたのが、人のよさそうな中尉だったので難を逃れましたが、空魚達は精神状態の不安定な在日米軍の元に身を寄せることになります。

管理人halu
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普通なら危険な状況ですが、
お互いを支え合う二人ならなんとかなりそうだと思えてしまうところが素敵です。

銃を向けられていても物怖じしないのは、
段々と裏世界に慣れてきてしまっている証拠のような気もします。

管理人halu
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二人の精神的な成長もみどころの一つです。

ネットロアが目の前に実際に存在していて、思わず感動してしまう空魚ですが、確かに目の前に空想だと思っていたものがあったら感動してしまうだろうと思います。

在日米軍が辿ってきた道のりはかなり厳しいもので、
精神的に追い詰められている様子は、誰もが同じ状況になったらこのような疑心暗鬼で不安定な状態になるだろうと想像させられてとても怖いです。

そして最後の忠告は、まだこの先に恐怖が待っていると感じさせられて、二人がそれをどう切り抜けるのかが楽しみでもあります。

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次回第10話ネタバレはこちらから

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