こんにちは。ネタバレの総合商社、ハッピー☆マンガ道場へようこそ。
今回は桜小路かのこ 先生の「青楼オペラ」10巻を読んだので紹介したいと思います。
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青楼オペラ10巻 あらすじ
前巻はこちら↓↓↓
真木村が中村の部下の家に入っていくところを誠二郎が見たと話します。
茜も真木村が「雲隠」を持っているのを見ています。
「雲隠」は伊勢屋の番頭が帳簿を細工して中村の不正について記載した大事なものでした。
茜は自分で真木村に確かめることにしました。
往診の途中で休憩している真木村の薬箱を無理やり開けると「雲隠」はなく、
代わりに匕首が目に入ります。
茜はどきりとして真木村に聞きますが、
真木村はすぐその場を立ち去ってしまいます。
後を追おうとした茜を利一が止めに入ります。
真木村に尾行がついているから追ってはいけないと諭されます。
茜はますます真木村を疑ってしまうのです。
惣右助は茜にあいつが裏切ることはないよと諭します。
怖い顔をしている茜をつねると茜は思いっきり手を払いのけます。
茜はやっぱり信じられなくなっているのです。
惣右助はため息をついて俺を信じろと茜に言います___
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青楼オペラ10巻 ネタバレ
真木村が中村の家に出入りしていると聞かされた茜は真木村が「雲隠」を持っていたこともあり内通者かと疑い出していました。
自分で確かめようと真木村が往診の途中休憩を入れる茶屋に顔を出しました。
茜が「先生にお尋ねしたいことがござんす」と話しかけても真木村はさっと立ち去ろうとします。
茜が薬箱の中を手早く開けるとそこには「雲隠」はなく、匕首があるだけでした。
「失礼するよ」茜を見ることもなく立ち去る真木村を茜が追おうとすると利一が止めに入ります。
利一は真木村に尾行がついているからそれを気にしているんだろうと教えてくれます。
茜はますます真木村を信じられなくなってきました。
見世に顔を出した惣右助は茜に真木村を疑っているだろうと言い当てます。
心配ないという惣右助に「なぜそう言い切れんす」と茜は答えます。
「怖い顔すンなって」惣右助が冗談で茜のほほをつねるとパンとすごい勢いで手を叩かれました。
グギッと音がして「いって!」と惣右助が怒っても茜は納得いかない顔をするばかりです。
惣右助はしかたないなとため息をつきながら「俺を信じろ」と真っ直ぐに茜を見つめるのでした。
仲ノ町張りしている朝明野に見惚れた侍が声をかけます。
しきたりに沿って茜が代わりに答えると侍は不機嫌になり絡んできます。
その時誠二郎が止めに入りますが逆に侍に侮られてしまい逆上して柄に手をかけ
「おぬしらが気安くしてよい方ではないぞ! その方は旗本永く 」と叫びます。
そのとき飛んできた薬箱が侍に当たり、侍は真木村はつれていってしまいます。
茜は真木村が茜の素性が知れるのを防いでくれたことが分かっていました。
茜は惣右助の言葉を思い出します。
真木村は目的のためには手段は選ばないが冷静で逸ることもない、茜を悪いようにはしないと諭します。
それでも茜が頷けないでいると
「俺はどうだ 俺のことは信じられるか?」と惣右助が聞きます。
茜が「・・・信じていんす」とほほを染めて答えると
惣右助は「うん まだあいつが怪しいってンなら それでもいい 今は俺を信じろ」
と茜に伝えます。
///。
惣右助の気持ちが伝わったのか真木村を信じると決めた茜は助太刀をしに真木村の後を追うのでした。
茜が追いついたころにはすでに真木村は相手を倒したあとでした。
真木村がいつもの調子なので茜はほっとします。
惣右助と誠二郎も駆けつけ、惣右助は真木村と口喧嘩を始めます。
その様子を見ていた誠二郎に「真木村賢生先生 わっちらのお仲間でござんす」
と紹介しました。
真木村は自分が持っていた「雲隠」は偽物で敵から茜を守るために仕組んだのだと言います。
利一が近江屋と松坂屋様以外の面子は割れていないのですかと聞くとそうだと答えます。
茜は「皆 最後まで無事で」と言うのが精一杯でした。
その後惣右助の忘れ物を届けに茜が見世の外を探すと真木村と話す惣右助を見つけます。
すると惣右助が真木村に「誠二郎じゃなく あんたが茜の婿になってくれ」と頼みます。
茜は驚愕します。
真木村が話を続けようとすると馴染みの女郎が通りかかります。
すると真木村は嬉々として女郎と言葉を交わします。
惣右助は「いや改めろよそれは」とたしなめます。
惣右助は「悪い話じゃねェはずだ 頼む 俺の代わりに茜を守ってやってくれ」と頭を下げます。
真木村は茜自身が決めることだろうと惣右助に言い残し女郎と共に行ってしまいました。
茜は惣右助に忘れ物の煙草入れを投げつけます。
「余計なお世話じゃ!」と惣右助に怒鳴ります。
惣右助もカチンときて
「なんだその言い草は 俺がお前を気にかけるのが余計なことか!」
と言い返し二人は喧嘩別れしてしまいました。
惣右助が来ない吉原で茜は気分が晴れません。
朝明野は客からの文で今日は来られないそうだから店終いにしようと言います。
朝明野は茜にお茶を頼みます。
朝明野の部屋でお菓子をいただいていると朝明野から惣右助と別れたのかと聞かれます。
口諍いをしているというと朝明野は「似た者同士でようも 魅かれ合ったもんだね」とため息をつきます。
茜ははっとします。
「惚れているのは惣右助だけじゃないんだろ」
と朝明野に言い当てられて
茜は素直に「はい」と答えます。
朝明野は茜の手を取って
「どうか惣右助と添うてやっておくれ この広い吉原で あの子が二度以上通ったのはおまえだけ おまえしかおらんのじゃ・・・!」
そう言うと頭を下げます。
茜はできないと言います。
「恋より 孝行をとったのでござんす」涙をぬぐって話す茜を見て
朝明野は「あぁ・・・」と声を絞り出します。
自分の親が孝行したいような親であれば、
姉弟はこのような人生を歩むことはなかったのだから
「ほんに 因果なものじゃ・・・」
朝明野は静かにつぶやくのでした。
見世に惣右助が現れます。
どこか神妙な顔つきに茜は自分を説得しにきたのだと感じます。
惣右助は三橋が帳簿を手に入れたことを伝えます。
長かったがいよいよだなと言われると茜は別れがもうすぐ来ると思います。
惣右助は
「怒ってンじゃねェよ なぁ 黙って言うこと聞けよ 聞け 頼むから・・・」
そういうと茜を強く抱きしめます。
茜は泣きながら私にできることがもうそれしかないのならと受け入れます。
惣右助はほっとしたような寂しいような笑顔をみせて
「良かった・・・」とつぶやきます。
目を赤くした茜にまた来るからと惣右助は声をかけます。
茜はこの先一度だけ手紙を出すからその時は忙しくても必ず来てほしいと惣右助に伝えます。
茜の必死な姿に惣右助はキスをして
「わかった 必ず来る」と言い残し帰っていきました。
ある日外で偶然真木村と出くわした茜は話をするために路地裏に場所を移します。
真木村が近江屋が言いだしたのにも驚いたが本気ですかと聞いてきます。
茜の口から婿に来てくれるかと聞かれると真木村は表情を変えず
「断る者などおりましょうや」と返事をします。
茜はこれで惣右助が安心できると胸を撫でおろします。
茜は真木村に適当に遊ぶのは構わないと笑います。
「先生も目を瞑ってくださいましょうか 私たち夫婦が育てる子の 種が誰のものであろうと」
茜は真木村にそういうのでした。
「・・・良いのではないですか」
真木村はあっさりそう答えたので茜は拍子抜けしてしまいました。
しかし真木村が「お互い相手にそこまでの愛着はないでしょう」
という言葉に茜は納得します。
茜が慌てて惣右助は何も知らないことだからと言うと真木村はもう仕込み済みかと思ったと茜のお腹を見つめます。
自分が勝手に思ってるだけだと恥ずかしそうな茜に
「まぁ 心残りのないように」と言って見守る真木村でした。
三橋からの文で帳簿が手に入ったことを知りますが、
中村は自宅に籠っていてこれでは真相が分からないまま中村は切腹を命じられることになってしまうと焦ります。
利一は三橋に連絡して何か策を考えようと言いますが、
茜はいくら三橋でも難しいのではないかと唇を咬むのでした。
__
そんな折曙楼に中村から連絡が入り茜を茶屋に寄越してほしいというのです。
気味悪いから断るという内儀に頼み込んで茶屋に行くことになりました。
これはチャンスだと思ったからです。
中村は茜を見るなり「おまえは何者だ?答えよ」と単刀直入に聞きます。
中村は立身出世は愉快であったが今このような事態に陥ったときに不思議と茜の顔がうかんだと話します。
「近江屋 松坂屋 三橋 池田の藩主 皆同じ見世の客だ」と
中村は独り言のように語ります。
自分は何を仕損じたのか分からないとどこか遠い目をします。
茜が名乗っても中村の様子は変わりません。永倉殿は賊に襲われたのだろうと言うだけで茜がだれが指示したのかという言葉にも何も感じないようです。
中村は「永倉の娘が何を恨むのだ?」と全く感情が動かない表情で茜に言います。茜はこれは人の形をした鬼なのかと背筋が寒くなるほどでした。
中村はため息をつくと茜の顔を掴んで首を絞めてきます。
「虫けらが」と言う中村の首元に茜は簪を向けます。
そのとき惣右助が利一と真木村を連れて飛び込んできました。
惣右助が「丸腰で揚がる場所に潜ませてどうすンだ バーカ!」
と怒鳴る声が茜には聞こえません。
中村の首元に簪を刺したままいっそ自分の手でやろうという気持ちになっていました。惣右助がやさしく手を添えて「いいぜ 一息にいけ」と静かにいいます。
すると茜は簪を落とし通りに出ます。
泣き出す茜を利一が感極まって抱き留めます。
その様子を惣右助は真木村とともに静かに見守るのでした。
中村はその後切腹を申し付けられることになりますが、
かつてない醜聞ゆえにその処分は密やかに行われました。
いよいよ朝明野の請け出される日が翌日に迫りました。
その日はたくさんの朋輩が朝明野のもとに挨拶に訪れます。
茜は朝明野に感謝の言葉を述べました。
朝明野は「わっちにも下心があったゆえじゃ」と返します。
茜が朝明野に頼みがあると申し出ました。
「今夜一晩わっちを見世の外に放り出しておくんなんし」
茜が一息に言うと朝明野はふと目線を上げました。
はっとする朝明野の表情を見て茜は顔が赤くなりました。
朝明野は少し嬉しそうな顔をして
「わっちからあの子へのせめてもの餞別にもなろうね・・・」
とつぶやくのでした。
惣右助は茜からの文にある通りに九郎助稲荷にやってきましたが、
捨て猫を拾えという茜の文の意味が分かりかねています。
茜の姿を見つけると惣右助は驚いて見世はどうしたのかと聞きます。
茜が「今宵は帰って来ずとも良いと」
と言っても惣右助には意味がよく分かりません。
ほほを染めた茜が惣右助の裾を引っ張って「にゃあ」というと惣右助は驚きます。
二人きりになるとキスを交わします。
照れてうつむく二人ですが惣右助は手が震えてしまいます。
そして帯が解けないといいます。
茜が解いたことがないのかと聞くとないと答えます。
惣右助は「たいていあっちから解いてくるし 解かなくともやれ 」
と口を滑らせてしまいました。
頭を抱えて俯く惣右助は「おまえと会う前の話だよ」と説明します。
そんな惣右助を愛おしそうに見つめた茜は自分で帯を解き始めます。
その様子になんとも言えない表情をする惣右助でしたが、
すぐに自分の帯に手をかけました。髪を下す茜に「なんで髪下ろすんだ」と惣右助が聞きます。
茜は俯きながら「・・・お好きかと」
と答えると惣右助は夢じゃないのかとほほをつねります。
照れる惣右助の手を取って「確かめてみなんし」とほほに当てると惣右助は茜に触れます。
キスを交わすと茜は息が上がってしまいます。
明るいから暗くしてほしいと茜が頼むと惣右助は嫌だといいます。
惣右助は茜の襦袢の前を開けて
「・・・今宵限りなんだ もっと灯りがほしいくらいだ」
そういうと茜の胸に顔をうずめるのでした。
茜は惣右助に愛おしそうに触れます。
「ひとつ残らず刻みつけたい 今宵感じるすべて」
茜はそう願って惣右助に身をゆだねるのでした。
二人はより添って月を眺めています。
惣右助がどうして吉原に来たのかと聞くと茜が惣右助の腰にてを当てました。
「なんだよ 急にまさぐるなっ」
と惣右助が赤くなって怒ると賊の男の腰に三日月の痣があったと話します。
初めての話に惣右助が顔色を変えて「馬鹿か」と怒鳴ります。
茜は悔しそうにしますが
「おかげで ぬしと今こうしていんすのに・・・」
と素直に言います。
惣右助は茜を抱き寄せせつなく苦しい表情を浮かべます。
「やはり夢だな 極上の 覚めた後が残酷だ・・・」
惣右助はそういうと茜と再び抱き合います。
茜は「刻みつけたい 互いのからだに 生涯消えない傷痕のように」
と想いながら惣右助に身をゆだねるのでした。
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青楼オペラ10巻 みどころ
中村を巡る事件の真相はいよいよクライマックスを迎えて
とうとう中村の不正を握りました。
色々なことが重なって事件の核心に迫るストーリー展開は
読み手も茜と一緒に事件を追う感じがしてドキドキしました。
そんな中村に一人で会いに行く茜は度胸ありますよね・・!
茶屋を出た茜が泣いていると利一はそばに行きますが、惣右助と真木村は少し離れたところにいます。
おそらくそれは永倉家の話なので部外者は立ち入らないという姿勢なのだと思いました。どこまでも惣右助が茜を大事にしているのがとても感じられました。
茜は惣右助と別れる前に一夜を共にしたいと前々から考えていたので、
茜が積極的に着物を脱ぐ姿にこの一晩にかける思いを感じました。
二人がとうとう結ばれて本当に嬉しかったです。
その様子もしっかり描かれていたのもよかったです!!
二人の寄り添う様子はうれしさとせつなさと寂しさでいっぱいでした。
このまま二人で未来を築いてくれると最高だと願うばかりです__
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