今回はSpoon/Plutus先生の「ある日、お姫様になってしまった件について」83話を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。
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ある日、お姫様になってしまった件について83話 あらすじ
前話82話のネタバレはこちら!
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アルフィアス邸の庭園_アナスタシウスとジェニットが2人で話しています。
『真実をお伝えしてみてはいかがでしょうか。
伝えるのです、貴方が彼らの家族だって。』
再びアナスタシウスはジェニットに真実を伝えることを迫ります。
更にジェニットが王位に着きたいかどうかは
別としてもジェニットは王位に着く素質があると語ります。
翌日、陛下と姫様のところへ行くという
ジェニットにアナスタシウスはジェニットを利用したある策略を思いつきます__
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ある日、お姫様になってしまった件について 83話 ネタバレ
『失望されたでしょう。
あなたはただ陛下を心配なさっていたのに、あんな風に送り出されて。』
アルフィアス邸の庭園_アナスタシウスとジェニットが2人で話しています。
アナスタシウス、またお前か・・!
『い、いえ…
私は…平気です。
ただ、陛下がどこかまだご気分が悪そうで心配で…
陛下と姫様の2人は私が家族だということを知らないので、
私も何も出来ずでして…それで…』
『真実をお伝えしてみてはいかがでしょうか。
伝えるのです、貴方が彼らの家族だって。』
ハッとするジェニット。だけど・・
『…うぅ。』
やっぱりためらいを見せます。
『何か気がかりなことでも?』
『実は…ちょっと前に私、姫様に伝えてみたんです。
”私が本当の姉妹だったらどうしますか”って。
66話だね。その時のアタナシアは表情のコントロールが出来なくて動揺しちゃってたんだよね。
そしたら姫様、ショックを受けたみたいで、
そこから何も言ってくださらなくなっちゃって。』
伏目がちになるジェニットを横目にアナスタシウスは
おや?という感じで思考を巡らせます__
レディーとうまく仲良くやってると思っていたが、
アタナシア姫はクロードから真実を聞いたに違いないな。ジェニットの正体を__奴らはジェニットの心を今のうちに掴んでおいて、
後に敵対しないようにするつもりか?クロードも娘も両方、狡猾な奴だな…。
アナスタシウス、ちょっと見当違いではあるけど、
アタナシアが
“ジェニットが高貴の出身(アナスタシウスとの子)だ”
ってクロードから聞かされたな、って思ってる?
『姫様は私を良い友達、だとは思ってくださっているようですが、
友達止まりでして。』
『私は以前あなたに、皇族の家系とはどのようなものかお伝えしましたよね。
私は姫様は彼女の年にしては才気あふれる御方だと聞いております。
ですので…』
馬鹿め__
なぜ貴様はいつも奴らにそう真面目に接するんだ…?
適当に愛想でも振り撒いて従わせれば良いだろうが。
これ誰・・?ルーカス・・?
『私は…皇位につくことには興味が無く…
ただ…姫様が好きなだけでして…
貴方が仰るように相続人になる資格はあるとは思うのですが…
でも、私にはアタナシア姫のように目立ったところが無いと言いますか…
魔法だって使えませんし…。』
ずっと伏目がちに話し続けるジェニット
するとアナスタシウスに突如__
とある昔に長髪のルーカスがある皇族に伝えた言葉がなぜかアナスタシウスに蘇ります。
あれ?どうしてアナスタシウスにこの記憶があるの?
これって、アエテルニタスって人にルーカスが言った言葉だよね?
『王位には、それにふさわしい者だけが着くことができます。
魔力は、重要ではありません。』
『?』
アナスタシウスの口調がいきなり強くなったのでジェニットは少し驚きます。
『貴方が王位に着きたいかどうかは別として…
私は、レディーが王位に着く素質があると信じています。』
『わ、私が?』
『貴方は繊細で優しく、
だから私は貴方が皆を愛し、皆からも愛されると信じております。』
『わ、私はそんなでは…。
…。』
(彼は私を褒めてくれたのだけど…、なんて返したら良いのかわからない…)
___
そんな二人を二階の寝室から見下ろすイゼキエルがいます__
(あの男…
最近よくジェニットと一緒に居るのをよく見かけるな。
何か目的があるのか…?)
アナスタシウスの動きに不穏な何かを感ずるイゼキエル。
___
翌日_アルフィアス邸_晴天
『それでは、行ってまいります。』
ジェニットが皇帝宮へ行くためにアルフィアス邸の玄関でメイド達に見送られています。
『おはようございます、レディー。良い朝ですね。』
アナスタシウスが通りがかり声をかけます。
『あぁ、おはようございます。』
『皇宮へ行かれるのですか?
そのブレスレット…、あの時の市場のものですか?』
アナスタシウスはジェニットが右手に付けているブレスレットに言及します。
『あ、そうなんです。
これを今日姫様にお見せしたくて。
私がこれをどれほど大切にしているか、
姫様が見られたらきっと喜んでくださると思うんです。』
ジェニットは頬を赤らめ答えます。
『それはとても良いですね。』
アナスタシウスは目を細めます__
(見るに、コイツはまだ自分がアイツらの家族の一員だと言うつもりは無さそうだ。
まぁ、それはそれでいいか。
同じ手を二度使うのは好きじゃ無いが…)
ここのアナスタシウスの
“一度目に使った(黒魔法)イメージ”
に青いリボンが出てくるんだけど、コレって誰の…
『この部分、ほどけそうになっておりますよ?』
アナスタシウスはジェニットに近づきます__
『あぁ、ほんとですか?』
(コレは姫自身が市場で入手したものだから、失敗したとても怪しまれないだろう。)
『あぁ、コレ私のかけ違いですね。』
疑いを見せず手を差し出すジェニットにかかるブレスレットに
アナスタシウスが
ボウッ
っと呪印をつけます。
黒魔法・・。
先日のクロードを心配するジェニットの言葉がアナスタシウスに浮かびます。
(公爵がヤツが完治したように見えたと言っていたが間違っていたようだ。
であれば、今が好機か。)
『それでは、行ってまいります。』
馬車に乗り、皇宮へ向かうジェニット。
『お気をつけて。』
アナスタシウスは独りジェニットを見送ります。
『素敵な一日となりますように__
どこか微笑むような表情のアナスタシウスはジェニットにそう伝えました___
やめろやめろやめろ…
__
直後__寝室で独りのアナスタシウス。過去の記憶が蘇ってきます。
弟がまた笑ってるよ…』
青年時代のアナスタシウスの記憶___弟クロードとフェネロペが本当に楽しそうに笑い合っています。それを独り悔しそうに見つめるアナスタシウスがいました…
フェネロペ、自分の口付けした指をクロードに持っていっていちゃついてる。。コレってフェネロペ本当はクロードのこと好きだったってこと・・?まさか一回目って・・!
『成功するか失敗するかはどちらでも構わない…
ヤツが呪いに蝕まれるのを見届けられないのは残念だが…
これが最期になることを願うよ。』
その時クロード・アタナシアに温かく迎えられたジェニット__
クロードはお茶会で自分のティーカップで紅茶を一口飲みますが、口を付けた瞬間___
ティーカップがクロードの手から離れます__
___
___
夜_アルフィアス邸
アナスタシウス寝室でアナスタシウスは目を瞑り横になっています。
トントン‥トントン‥
『…紳士様。』
誰かがアナスタシウスの寝室のドアをノックしています。
(俺は寝ていた…のか)
『えぇ、行きます。』
(さっきの魔術を使ったことで体力を消耗してたのか。)
『どうかされまし…
そこには目から大粒の涙を流し、
真っ青な顔色で今にも倒れそうなジェニットが立っています。
『へ…陛下…陛下が…
成功を確信したアナスタシウスは口角を上げます。
『陛下が…どうかされましたか?』
アナスタシウスに、横たわり倒れるクロードの映像が浮かび上がります___
嘘・・でしょ。。
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ある日、お姫様になってしまった件について 83話 感想・考察
『同じ手を二度使うのは好きじゃ無いが…』
そう話しジェニットのブレスレットに黒魔法をかけるアナスタシウスですが、
一度目に黒魔法を使用した際のイメージが作中には描かれます。
青の髪につけるリボン・・。
コレがフェネロペのものなのかな・・?
そして、その後
クロードとイチャつくフェネロペが描かれ、
悔しそうにしているアナスタシウスが描かれます。
第23話で、フェネロペは皇位のないクロードを見捨て
アナスタシウスを誘惑した悪女のような描かれ方をしていますが、
そのワンシーンのひとつに、
『クロード、私が一生そばにいてあげるね』
とフェネロペが過去にクロードに言っているシーンがあります。
人は変わると言えばそれまでだけど。。
一度目・・って・・。
また、一連のアナスタシウスがジェニットに近づいて何かしようとしている気配は、
イゼキエルも察知しているようでした。
イゼキエル・・クロードを救ってやってくれ・・!
あとアナスタシウスに昔のルーカスの記憶があったのも謎だ・・。
ラストシーン。
大粒の涙を浮かべ真っ青な顔のジェニットがアナスタシウスの寝室にやってきます。
また自分はどうすることも出来なかった・・。
そんな思いが悲痛な表情から読み取れました。。
クロードの無事も祈るけど、
ジェニットも壊れんといて欲しい・・。
次回、気になりすぎます__!
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