今回はSpoon/Plutus先生の「ある日、お姫様になってしまった件について」81話を読んだので紹介したいと思います。
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ある日、お姫様になってしまった件について
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ある日、お姫様になってしまった件について81話 あらすじ
前話80話のネタバレはこちら!
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クロードが心から記憶を消し去りたかった相手。
アタナシアにはもちろん母・ダイアナのことが頭に浮かびます。
アタナシアはクロードの体調が芳しくないと知るなか、
なんとかクロードの治療の手がかりが掴めないか、
もう一度魔法の修行を行うことを心に決めます。
一方、
ジェニットはイゼキエルに言われた言葉が頭から離れません。
そんな夜中、ジェニットがある人物とばったり出会います__
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ある日、お姫様になってしまった件について 81話 ネタバレ
クロードが心から記憶を消し去りたかった相手。
その相手に検討がついているんじゃないか、とルーカスはアタナシアに問い掛けます。
『…!』
(ママ…!)
アタナシアにダイアナの横顔が思い浮かびます。
私はパパが本当にママを愛していたことを知ってる。
だって、私が見たママの姿は全部パパの夢のなかからだったから。
ママの夢を見るまでは、パパの人間味あるところなんて見たことなかった。
今思うと、パパはとっても苦しかったから、
自分の記憶を消し、感情を殺したんだわ…
再び涙が止まらなくなるアタナシア
それを見てまた”ハッ”とするルーカス。
『な、なぜまた泣くんだ・・!』
ママも夢の中では同じように泣いてた。
きっとそれはママもパパの苦しみがわかっていたんだと思う。
『前にも言ったが、
お前の父親は今すぐ死ぬってわけじゃない。
だから、泣くな。』
『えっ?』
『あ?お前、父親が死ぬって心配して泣いてたんじゃなかったのか?』
『はぁ?ううん…だってあなたは私がパパのそばにいる限りはパパは死なないって言ったじゃない。
だから私は出来る限り努力してパパのそばに・・・
・・って待って。何その表情?』
“しまった。”って顔してるルーカス。
『ルーカス!?』
『言って!パパの状態は今本当はどんな感じなのよ!?』
『・・・』
『あー…普通の人間なら気絶して、一瞬で動けなくなる…感じ?たぶん。』
『なんですって?!』
耳キーンなるルーカス。笑
『でも奴は全部うまく執務もこなしてるじゃねぇか。
(全くイかれてる奴だよほんと)』
『ど、どうしてもっと早く言わなかったのよ・・!?
い、一緒に船まで乗っちゃったじゃない・・。』
『確かにな・・
(だって言ったらお前また泣くじゃねぇか・・。』
葛藤はあったルーカス。
『クロードはまだ多くの魔力を残してるし、奴は強い。
だから今のところは大丈夫ってとこだ。』
(い、今のところは!?)
『ど、どのくらいパパは大丈夫そうなの・・?』
『それはわかんねぇな・・』
『・・・!!!!』
私の魔法が爆発した時に私が平気だったのは全部パパのおかげ。私がパパの状態に気付かなかったなんて・・
パパは、ポーカーフェイスにもほどがあるわ・・
とアタナシア。
『俺は奴が死にかけてて一時的な治療しかしてないって言ったよな。』
『それは聞いた。
でもそのあとパパが前よりずっと良くなっていたと思っていたから…。』
私がパパのために出来ることって何もないの?
パパがこうなってしまった理由はすべて私にある。
『ルーカス。魔力の暴走ってなに?』
『そいつは、お前の身体の魔力が行き場を失って放たれてしまうことだな。
起こるのは溢れ返るほどの魔力があるときや、魔力の回路が切断されてる時だ。』
『どうして魔力の暴走が起こったのかしら・・
私、特別に何かしたって覚えはないのに・・』
『あぁ、確かに。アレは奇妙だった。
俺はここを発つ前、お前の身体のコンディションは完璧だったと知ってる。
だが、なぜ魔力の爆発が起きた?
あのあと、何か奇妙なことが起こったか?
普通じゃない何らかの出来事だ。』
『わからない。たぶんいつも通りだった…
でもいま思えば、そうね・・静電気のようなものがあったかも・・!』
『静電気?』
『思い出した…
クロがなんかふわふわしてて、私が触れようとすると静電気が…』
『それこそ単なる静電気だろ。馬鹿だな。』
『あ、やっぱりそう…?』
うーん・・・
とまた塞ぎ込んでしまうアタナシア。
(まーたコイツ落ち込みやがった。)
『…今のところは、お前はお前のやるべき、魔法の勉強に集中しろ。』
『魔法の勉強?』
『魔力についてお前が勉強すればもっと何か他に思い当たることが出てくるかもしれないだろ?』
『魔力について・・』
『奴の記憶はお前の魔力暴走によって失われた。
逆に言えばお前の魔法で、もしかしたら解決できるかもしれないだろ?
だから、勉強に集中するんだ。』
『えっと…勉強をあなたと…?』
また“ポン!””シュッ”のやつを想像するアタナシア。笑
手がかりは魔法だけ。。
もし魔法を理解できれば、光明が見えるかもしれない・・。
『わかったわ!やるだけやってみる!』
(おっ、また活力が戻ってきたか。)
いいね!とルーカス。
___
深夜__ジェニットの寝室__
ジェニットは先ほどイゼキエルに言われた言葉を考えてしまい、眠れません__
私は…
私はきっとフられたんだと思う。
昨日までは、私はイゼキエルと結婚するものだと思ってた。
おじさんはそう明言したことは無かったけど、でも…
恥ずかしい…。
ジェニットをよろしく頼むぞ。
と幼いイゼキエルに話しかけるロジャー。
私も”彼の婚約者のように”振る舞っていたし。。だからあんな言い方をしたんだわ…
『理解…できるか…?』
先ほどのイゼキエルの発言が呼び起こされます。
イゼキエルは姫様が好きだから。
姫様・・・。
おじさんが、私をお姫様だと言った後、
私はイゼキエルが王子様だと思ってた。
だって、どんなおとぎ話でも
お姫様は王子様と末長く幸せに暮らすものだから…
でも私はおとぎ話のお姫様じゃなかったのね。
本当のお姫様は・・・
アタナシア姫みたいな人だわ。
それなら私はなに?
私はアタナシア姫が羨ましい…
姫様は可愛いし、頭も良い。
幼い頃から陛下のお側にいる。
これって私が頑張れば状況は変わっていたのかな?
私が未熟だって言われたのは、私が目立って突出していなかったからなのかな。
もっと頑張ってたら・・
みんな私のこと好きになってくれてたのかな・・?
私・・この世界でひとりだけみたい。
ひとりぼっちの。。
・・!!!
これって小説ならアタナシアが想うはずだった気持ちだよね。。
(眠れない。うまく眠れない時は…歩こうかな。)
ジェニットが指輪を嵌め部屋の外に出ます。
(あれ・・光が・・誰だろう。。)
遠くの外庭にテーブルと椅子を出し
ひとり月夜にウイスキーを片手に飲んでいる男性がいます。
アナスタシウスです__
『誰だ?』
そっと覗こうと思ったけど、一瞬でバレるジェニット笑
『こんな夜遅くにお会いできて光栄です、レディ。』
アナスタシウスはジェニットを出迎えます。
『ちょっ、ちょっと眠れなくて、そ、それで少し歩こうかなって思いまして・・!
ところで、ここでなにを・・・?』
『月夜を楽しもうと、ウイスキーを一杯やっていたところです。』
『あぁ!お邪魔でしたか?』
『いいえ、少しも。』
『眠れないって仰っていましたね。
何か・・気がかりなことでも?』
知ってる(2階で見てた)くせに!!!
『もし宜しければ話してくださりませんか?
お力になれるかもしれません。』
『え、えっと・・』
ちょっとためらうジェニット
『その代わり、と言っては何ですが・・
このこと、誰にも言わないでおいて頂けませんでしょうか。』
ウイスキー飲んでいたこともです、とアナスタシウスは笑顔で話します。
『何だかまた私たちの間に秘密が増えたみたいですね・・!』
”うんうん!”とうなずくジェニット
『外は冷えますので、こちらを・・』
アナスタシウスは着ていたジャケットを脱ぎ、ジェニットの肩にかけます。
『ありがとう。』
彼はとっても素敵な人。
いつも気に掛けてくれるし、優しく話してくれる。
彼のそばにいるときは幸せを感じる。
陛下とおじさんと彼、みんな大人だけど、
なんでかな、彼はちょっと違って見える。。
え!!なにフラグよこれ・・!
そんなジェニットを横目で見ながらアナスタシウスは思います__
(コイツは使い物にならないって思っていたが、、
俺の予想外の出来事が起こってるようだな・・。)
アナスタシウスの目から見るジェニットの胸の奥には
薄暗い紫のモヤのようなものがうごめいていました___
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ある日、お姫様になってしまった件について 81話 感想・考察
クロードを治療する方法が思い浮かばない今、
アタナシアはもう一度魔法を学ぶことを決意します。
その一方で、ジェニットはひとり、
イゼキエルに伝えられた言葉を反芻しています。
『姫様は僕の人生で一番大事な人だ。
他の、誰よりも。
言っていることがわかるか?』
そして思います__
もっと頑張っていたら状況は変わっていた?
みんな愛してくれた?
もっと頑張っていたら・・
つらいよね。。
この世界のお姫様はアタナシア姫だけ。
まるで自分はこの世界でひとりぼっちのようだと思います。
”かわいらしいお姫様”ではアタナシア姫がずっと抱いていた気持ちだね・・。
そんなジェニットはアナスタシウスと出会しましたね。
ジェニットはアナスタシスにどこか惹かれ、
アナスタシウスはジェニットの中におそらく嫉妬・欲望のような暗いエネルギーが発生しているのを見つけます。
アナスタシウスはこんな気持ちを持ってる人を操作することなんて容易いんだろうな。。
彼にとっても予想外のことが起こっており、
今後物語がまた動きそうです__。
シーズン2はここで完結となります。
次回シーズン3の1話目、楽しみです__
今のうちに過去作も振り返ってみてね!
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