37.5℃の涙1巻ネタバレと感想。最新刊を無料で読む。

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こんにちは。ネタバレの総合商社、ハッピー☆マンガ道場へようこそ。
今回は椎名チカ先生の「37.5℃の涙」1巻を読んだので紹介したいと思います。

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37.5℃の涙1巻 あらすじ

働かなければ子供を育てていくことが難しい。子供でなくても、生きていくためには稼いで行かないといけない。

 

5歳になる森海翔(もり かいと)は良く熱を出す子でした。

 

サンタを信じる海翔は良い子にしてないとサンタは来ないと信じていました。

 

保育園は「37.5℃以上ある場合、登園出来ない」とルールがあり、海翔の母親は仕事を休むと会社に迷惑がかかると思い、休む事はしませんでした。

 

そんな海翔の母親は周りから見たら「冷たい親」など思われて、子供が居るからと影で言われる事も多くあります。

 

訪問型病児保育に務める杉崎桃子(すぎさきももこ)は、初の保育スタッフデビューのタイミングでした。

 

初めて訪問した森家の家の中は凄まじく荒れ放題でした。

 

その中で、少し気になる事が出てきますが桃子は家庭内の事情に口を出してはいけないと思いつつ、海翔の為に色々工夫して一緒に過ごします。

 

最初は子供らしいイタズラをしたり、桃子を困らせていた海翔でしたが、ある症状が出て桃子は困惑します。

 

病気の子供を置いて働く母親は失格なのか?シングルマザーで過ごす森家は、どう変わっていくのか。
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37.5℃の涙1巻 ネタバレ

寒い冬の時期に、研修を終えた桃子は初めての保育スタッフデビューになりました。

 

初めての訪問先は「5歳の男の子」の保育でした。

 

海翔は風邪を引いていて37.5℃の熱がある為、保育園に行けないので訪問型病児保育を頼み、母親は仕事に向かおうとしている所でした。

 

そして森家に入ると、桃子は気になる事がありました。

 

森家は足の踏み場がないほど荒れていて、母親はバタバタと支度をしながら

 

「診察券とか着替えは此処に入ってるから!!」

 

と、必要な物を詰めてある箱を桃子に渡しました。母親の勢いについて行けず、アタフタする桃子でしたが二人で母親を見送りました。

 

海翔は母親が居なくなると無邪気なイタズラっ子の様に桃子を困らせるような行動ばかりしていました。

 

病院から帰ると、時間はもう昼を過ぎており箱の中を見ると菓子パンが二つ入っていて、思わず桃子は

 

「え・・?」と思ってしまいました。

 

家の中は片付いておらず足の踏み場も無い程で、お昼は菓子パン二つ。

 

考えたくなくても色々と考えてしまいました。

 

ただ海翔はパンを見ると「僕の好きなパンだー!」と大喜び。

 

桃子は海翔が”喜んでいるなら良いのかな・・・?”と思っていました。

 

始めは生意気な態度を取っていた海翔でしたが、次第に心を開いたのか、桃子に向かって子供らしい無邪気な笑顔を見せるようになりました。

 

桃子は仕事を終えて会社に連絡した所、電話に出たのは上司の朝比奈元春(あさひな もとはる)でした。

 

報告書を出している時に、次の日の依頼が森家から来ていました。

 

その内容は、”指名:杉崎桃子”と書いてありました。

 

桃子は嬉しくなり、初日は初の仕事でバタバタでしたが、次の日森家に行くと前の日と気合が違う桃子がいました。

 

「海翔君はお任せ下さい!いってらっしゃいませ!!」

 

と言うと、母親はクスクスと「昨日と全然違うね!」と笑っていました。

 

いつもは急ぎながら朝は海翔とバイバイしますが、その日は「じゃあ行ってくるね海翔!」と笑顔で出勤しました。

 

その顔を見た海翔は嬉しくなり「いってらっしゃい!」と笑顔で見送りました。

 

桃子と海翔は、画用紙で作るクリスマスツリーを作っていると、海翔の様子がおかしい事に気づきました。

 

熱を計ると、40.1℃

 

10分前に測った時は37.5℃だったのに、急激に熱が上がりすぎて、海翔はグッタリしていました。

 

直ぐに保冷剤を用意した途端、痙攣を起こし苦しさに悶えながら叫ぶ海翔。熱性けいれんを起こしていました。

 

桃子はパニックになり、直ぐに朝比奈に電話をしました。

 

朝比奈は落ち着いて海翔の様子をメモするように勧め、海翔が落ち着くまで声をかけ続けていました。

 

しばらくすると落ち着いたのか、海翔はグッスリと眠ってしまいました。

 

救急車で病院に運ばれて、病室に居る時に「海翔!!!!」と母親が声を上げて病室に入ってきました。

 

海翔が笑って話している姿を見ると

「なんだ、元気じゃない。会議抜け出してきたのに」

とため息をつきました。

 

その姿を見た桃子は黙っていられなくなり、痙攣を起こした時のメモを母親に見せました。

 

そこには事細かに海翔の様子が書いてあり、母親はメモと桃子の言葉に溢れ出す涙を止めることが出来ませんでした。

 

「仕事が一番な訳じゃない、でも私が働かなければ誰が海翔を守るんですか・・」

 

母親は自分の気持ちをポロポロと話し始め、涙が止まりませんでした。

 

母親は海翔を抱きしめて謝り続け、二人は自宅へ帰っていきました。

桃子は、やっと二人が心から笑顔になってくれた事に嬉しく思いました。
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37.5℃の涙1巻 みどころ

母親の言葉や仕草や態度は、敏感な子供にとって些細なことでも伝わってしまいます。海翔もその一人でした。

 

ため息を付く母親に”自分の身体が弱いせいで”と思ってしまいました。

 

そんな海翔の態度にイチ早く桃子が気づき、少しの時間でも楽しんでもらえたらと、画用紙でクリスマスツリーを作りました。

 

完成したのも束の間、海翔の様子が変だと気づき桃子は身体を冷やそうとした途端に熱性けいれんが起こります。

 

痙攣が収まるまで落ち着いて事細かにメモをとり、痙攣がおさまると桃子は思わず涙を流しながら安心します。

 

病室での母親の態度に我慢が出来ずに思いのまま言葉を言ってしまいます。

 

だが、母親ながらに思う気持ちを聞いた桃子は、子供が笑顔で居る事が一番の幸せなんだと気づきました。

 

育児を放棄しているわけじゃない。

 

子供を育てて行くためには働かなくてはいけない。事の難しさに考えさせられる場面には、他人事ではないと感じます。
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