声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~1巻ネタバレと感想。結末は悲惨な予感

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こんにちは。ネタバレの総合商社、ハッピー☆マンガ道場へようこそ。
今回は安武わたる先生の「声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~」1巻を読んだので紹介したいと思います。

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声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~1巻 あらすじ

明治後期、瀬戸内海にある島で生まれた活発な少女のチヌと美人な姉のサヨリと父親と三人で暮らしていました。

 

ある日父親が亡くなり、姉妹は人買の競りにかけられることになりました。その理由は、ある事が重なったのが原因でした。

 

チヌはまだわからないまま、サヨリと一緒に島を出ましたが、新しく着いた島では地獄の日々が待っていました。

 

生まれ育った島では中々稼げない事の方が多く、チヌとサヨリは船から見える小さな家を見て「必ず帰ってこようね」と誓い合いました。

 

島を出た時、まだチヌは14歳、サヨリは17歳の時でした。これから先不安しかない場所で、姉妹はどうなるのか。生まれ育った島に帰ってくる事が出来るのか。
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声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~1巻 ネタバレ

「宜しくお願い致します・・・」

 

何かを覚悟したサヨリの言葉に、チヌはオドオドするだけで話についていけませんでした。

 

母親の薬代、船の借金も重なっていて、父親は漁に出たっきり戻ることはありませんでした。

 

この島で稼ごうとしても中々稼げない事の方が多く、サヨリとチヌは身売りに出される事になりました。

 

二人は泣きながらこの島に必ず帰ってこようと約束し、新しく移った島に到着しました。

 

立派な家があちこちにあり、そこは夢のような場所でもあり、チヌは目が離せずにいました。

 

「こんな場所で女中なんてやっていけるだろうか・・・」

 

と不安になっていると、サヨリは何かを知っているかのように「何があっても二人で頑張ろうね」と励ましあいました。

 

ある一軒家に着くと、「上玉だな。方っぽは落ちとるがの」

 

と昔から姉と比べられ慣れてるつもりでしたが、あからさまに言われると我慢ができず、半泣きになりながらも、案内された部屋に何故か別々に入り、どうすればいいのかわからず、チヌはその場に座り様子を伺いました。

 

すると隣の部屋からサヨリの叫び声が聞こえ、チヌは急いでサヨリの部屋に行きました。

 

サヨリの服は乱れ、大勢の男達がサヨリのあらわになった身体をジロジロと見ていました。

 

チヌはそこで、ようやく気づき”自分達は売り物だ”と確信しました。

 

するとそこへ瀬島という男がサヨリを300円、当時のお金だと100万円程の値段でサヨリは買って行きました。

 

必死で阻止しようと腕を掴んだ瞬間、男の強さには勝てずに、突き飛ばされてしまい頭を強く打ってしまいました。チヌは気絶してしまい、その間にサヨリと離れ離れになってしまいました。

 

気が付くと目の前に別の男が立っており、「お前はワシが買い取った」と男の店「須賀屋」に案内されました。

 

16歳にならないと見世に出れないので、14歳のチヌは雑用を命じられました。食事の支度も掃除も上手くできず不器用だったので、最初は怒られながらも健気に雑用をこなしていました。

 

1年後、色々失敗をする事もあったチヌだったが、旦那さんのフォローのおかげで何とか仕事をこなすことが出来ていました。

 

軍公休日の日に、ゾロゾロと兵隊達がお客としてやって来る日。

 

「忙しくなりそう・・・」と思いながら、お酒の用意や玄関の掃除などテキパキとこなしていました。

 

「ちょっとおいで!!」

 

とお母さんに言われ、いきなり身体を洗われ、髪の毛を結って、綺麗な着物を着させてもらうと「お前の初見世だよ」と。

 

その言葉は、お客が付いた事を意味していました。嫌がるチヌを、兵隊は乱暴に扱い涙を流しながらも次々と相手をしました。

 

もうボロボロで、気づいたら海に飛び込んでいました。

 

泳いで生まれ育った島に帰ろうとして、足がつってしまい、死ぬかも知れないと思った時、溺れそうになる所を夜釣りをしていた男性が助けてくれました。

 

意識がもうろうとする中、チヌは須賀屋まで送ってもらい、旦那さんは「わっ、若様!?」と驚いた様子でした。

 

若様とは?チヌとの関係は今後どうなるのか。
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声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~1巻 みどころ

何も知らずに競りにかけられ、売られて行く恐怖は考えただけで恐ろしいです。

 

チヌを買った「須賀屋」は、旦那さんは良い人ですがお母さんは少しヒステリックな場面がチラホラあります。チヌは初めから使い物にならない者と思われていました。

 

離れ離れになってしまった姉のサヨリは、今どこに居るのかもわからないまま1年が過ぎてしまいますが、今頃どうなっているのでしょうか。

 

初見世の時、嫌がるチヌの頭を引っ張り、無理矢理お客の相手をさせたのは、なんと優しかった旦那さんでした。

 

チヌはショックを隠しきれないまま、お客の相手を次々にこなしていましたが、まだまだ子供の身体に負担をかけ過ぎたのか、海に飛び込んでしまいました。

 

そこで助けてくれた若様と、友達のような感覚で気軽に話せる仲になっていきます。

 

ですがある時、一緒に須賀屋に居る小梅が血を吐いてしまい流行り病の労咳だと判明しました。

 

小梅を助けようと、チヌは若様に医者を呼んでもらおうと頼みに行こうとしますが、警察に止められてしまい一緒に須賀屋に行くと、小梅はもう手遅れだったようで、既に息をしていませんでした・・。
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