今回は安武わたる先生の「声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~」84話を読んだので紹介します。
この記事は高確率でネタバレを含みます。
物語の結末を知りたくない方はご注意くださいませ。
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声なきものの唄 84話 あらすじ
前話ネタバレはこちら
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声なきものの唄 84話 ネタバレ
屋外で公三郎に抱かれたことで風邪をひいたチヌは、その晩熱を出して寝込み、それから3日間も見世を休んでしまいました。
チヌ・・!!!
でも外で致したのなら仕方ない・・笑
そんなチヌを心配して明子がお見舞いに訪れ、東陽楼のおトウさんらもまじえて談笑していたところ、不意に表が騒がしくなります。
一体何ごとかと訝しんでいると、なんと東陽楼への出入りを禁止されているにも拘わらず強引に上がり込んだらしい公三郎が現れ、「迎えにきた。お姉さんが見つかった、いこう!」と言いながらチヌに向かって手を差し伸べてきたのです。
・・・?!
サヨリが???!!急展開!!!!
急展開に呆然としながらも公三郎の手を取ったチヌは、着の身着のまま東陽楼を後にし、彼と共に一路四国を目指します。
2人が目指すのは、讃岐の山の中にある三保炭鉱です。
ドキドキ・・・・!!!
三保炭鉱では、数日前に出水事故が起き、中に取り残された坑夫がいると大騒ぎになっていました。
そして、その事故を取材すべく現地へとやって来た新聞記者の1人が、炭鉱の近くにあるうさぎ屋で働いているサヨリを見て「死に神お香」その人だと気が付いて、
などと書いた記事を出し、それがちょうど高松を訪れていた公三郎の目に止まったのでした。
なんだよこれ・・!!
まずは岡山の日比港まで行き、そこで船を乗りかえて向かった高松で一泊した後、旅情を楽しむ間もなく三保炭鉱へと足を運んだチヌは、うさぎ屋の粗末な外観を見て
と愕然とします。
さらに、発見の報を伝える前に自身の目で直接サヨリの姿を確認したらしい公三郎から、「お姉さんは・・・・・・前とはずいぶん変わった。心して・・・」と忠告されてしまいますが、いつの日か姉と再会できることを夢見て5年間頑張ってきたチヌは、「そいでんっ、うちん姉やんですっ」
と迷いなく言い切りました。
しかし、万感の思いを胸にうさぎ屋の中へと足を踏み入れたチヌを待っていたのは、すっかりと痩せ衰え、歯まで抜け落ちたせいでまるで別人のようになってしまったサヨリの、ひどく虚ろな眼差しだったのです。
ああああああああああああああああああ・・・
しかも、「姉やん・・・!チヌや、サヨリ姉やん・・・!!」と涙ながらに呼びかけられたサヨリは、しばしぼんやりとした表情でチヌを見つめた後突然恐慌状態に陥り、声なき叫びを上げたかと思えば、その場でバタッと倒れてしまったのでした。
声なきものの唄 84話 感想・考察
84話の見どころは、物語冒頭で無理矢理引き離されてしまったチヌとサヨリの姉妹が、ようやく念願の対面を果たす場面です。
所詮叶わぬ恋だと諦めていた想い人からプロポーズされたにも拘わらず、姉の無事を確認するまで自身だけが幸せになるわけにはいかぬとそれを断ったチヌに対し、瀬島の手練手管によってすっかりと骨抜きにされてしまっていたサヨリは、離ればなれになっていた5年間妹のことなどチラリとも思い出しませんでした。
それだけに緊張の一瞬とも言える2人の再会シーン、是非とも実際に読んでいただきたいと思います。
次回ネタバレはこちら
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