今回はピッコマで連載中のSarkk/Eunhye kim/binu/Siya先生の
「緑陰の冠」55話を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。物語の先の展開を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
緑陰の冠 55話 あらすじ
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なんでも、ルミエのいる闘技場の主は、売買する条件として買い手と会いたがっているそうなのです。
緑陰の冠 55話 ネタバレ
“花”ね・・。
状況は悪い、と・・。
ルミエの現在の所有者は顔の見えない相手と商談をするつもりがないか、もしくは相手の弱味を握るなりしてより多くの金銭を引き出そうとしているのでしょう。
・・・。
前提として購入希望者・・・すなわち自分との面会を要求していることを示唆する一文を読んだランは、「今回は・・・仕方ない」とため息を吐きつつその条件をのむ決断を下しました。
直接会うってわけ・・?
いっそ穏便な交渉は諦め、武力でねじ伏せてルミエを解放させようとしても逃げられるだけなのは間違いありませんし、首都でラチア公爵家の私兵を動かして今以上に皇室から睨まれたくもありません。
こうして覚悟を決めたランは緑影の一員であるシアを護衛として同行させ、さらに男性用の衣服をまとって変装した上でイルミニティ伯爵と落ち合い、早速闘技場の運営者に会いに行ったのです。
うお・・
茶葉を独占している商人・・・と伯爵が例えた男の名はアルカといい、雨の中やって来たランたちを大仰に歓迎しました。
しかしランは硬い表情を崩さず、心の中では
と辛辣な評価を下します。
うむ・・。
さらに「わざわざこんな所までお越しいただけるなんて嬉しい限りです」という彼の言葉には、冷たく「そちらがどうしてもと言うので」と返しました。
隙を見せないように、ね。
その可憐な声を聞いてアルカは
と内心非常に驚きますが、さすがにそれを口には出しません。
同じように女性だと気付いてざわめく周囲を歯牙にもかけず、ランは無表情のまま「交渉の前に品物を確認したい」と告げます。
それからあえてチラリと仲介役であるイルミニティ伯爵へ視線を向け、「彼のことは信用してるけどそちらのことはまだ・・・」と言葉を濁してみせれば、アルカは「もちろんですとも」と言ってルミエをこの場に連れて来るよう部下に命じたのでした。
ついに・・。
そうして間もなく現れたルミエの姿を目の当たりにしたランは、ほんのわずかな変化ではあったものの、これまで保っていたポーカーフェイスを思わず崩してしまいました。
ジャラジャラと重く耳障りな音と共に裸足のまま歩かされて来た彼の体は傷だらけで、手枷と足枷のはめられた部分の皮膚は痛々しく変色していたのです。
あああああああああああ
なによりランに向けられたルミエの瞳には力が無く、彼が置かれていた環境の苛酷さと劣悪さを雄弁に物語っていたのでした。
緑陰の冠 55話 感想・考察
55話のラストでは、これまで名前と大まかな設定しか明かされていなかったルミエがとうとうその姿を現しました。
ただし取引相手はすんなり彼を引き渡してはくれなそうな、不穏な雰囲気を醸し出しています。
またルミエ本人が虚ろな表情をしているのも気になるところです。
酷い扱いを受けたせいで他人を信用できなくなっているだろう彼にとっては、なんの打算もなく自分と妹を助けようとしているランの行動は理解し難いものでしょう。
もしかすると差し伸べた手を拒まれてしまう可能性もあるかもしれません・・。
次回第56話ネタバレはこちらから
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