今回は安武わたる先生の「声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~」70話を読んだので紹介します。
この記事は高確率でネタバレを含みます。
物語の結末を知りたくない方はご注意くださいませ。
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声なきものの唄 70話 あらすじ
前話ネタバレはこちら
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明らかに様子のおかしい彼を警戒したチヌはひとまず話を合わせました。
声なきものの唄 70話 ネタバレ
いや・・岸がキモ(怖)すぎるって・・!!
「おんしがおるの見えたでよ。
驚かせよ思て、反対側からこっそり登ってきたんやで」
と言いながら編んだおさげに頬を寄せた岸が吐いた、「ああ・・・千鳥の匂いや」という呟きに、チヌはぞわっと己の肌が粟立つのを感じます。
うわああああああああ…!!!(もう無理すぎ…鳥肌…
しかし、すっかり青ざめてしまっているチヌの顔色など、岸の目にはまるで入っていないようです。
彼は東陽楼におけるチヌとの情事についてうっとりと語り出したかと思うと、なんと「あねえにやさしゅうしてくれたんは、ホンマにわしんこと好いとってくれたからやろ?」と問いかけてきたのでした。
ヒィィィ…
ヤバい、コイツまじでヤバいって…。
無論、岸とはあくまで「娼妓と客」という関係でしかないつもりだったチヌは驚きに目を見張ります。
それでも尋常ならざる岸の様子に、ここで下手に彼を刺激してはいけない・・・という判断を下したチヌは、「こねぇに女に惚れたんは生まれて初めてやでぇ・・・千鳥」と愛を囁いてくる岸に、とりあえず
「うれしいわぁ岸様。うちかて岸様好いとりますもん」
と返しました。
いや・・よく言ったわ・・チヌ・・。
そうして興奮状態にある岸を宥めつつ、なんとか穏便にこの場から逃れる術はないかとチヌは考えを巡らせます。
しかし、岸がその懐から短刀を取り出し
「顔にキズついたら廃業するしかねえやろ」
と恐ろしいセリフを口にしたことで形振り構ってなどいられないと瞬時に悟ったチヌは、体当たりして彼を突き飛ばすと盛田医院めがけて一目散に駆け出したのです。
ヤバいだけじゃないわもう…イカれてやがる…
公三郎が再びチヌとの距離を縮め始めたことで、岸は彼女を「わしだけのモン」にするには最早女郎でなくするしかない・・・と思い詰めていたのでした。
当然、そんな男がそのままチヌを逃がすはずもありません。
抜き身の刀を手にしたまま後を追ってくる岸に焦ったチヌは、うっかり足を滑らせたあげくに運悪く負傷してしまいます。
あああああああああ・・!!!
おかげで動けなくなったチヌに間もなく追いついた岸は、正気を失った目で「千鳥、わしを裏切るんか?」と彼女に迫りました。
いやああああああああ!!!
…
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