今回はピッコマで連載中のAntstudio/SANSOBEE先生の
「悪女は砂時計をひっくり返す」原作小説版 233話・234話(漫画版は76話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
また120%原作様に敬意を払いながらの韓国小説版翻訳(原作様が最高!)となり、ここではhaluの解釈(感想?いや、感情?笑)が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作様も合わせてお読みくださいませ!
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 233話 234話 ネタバレ
・・・の前の管理人のつぶやき。
悪女は砂時計をひっくり返す 原作”小説”版 233話の感想アップしました!
断罪の日以来久しぶりに会した3兄弟。
再会の喜びもそこそこに、その3人だけの楽しい楽しい食事会が始まろうとします。(嘘https://t.co/6pvutEuHcd#悪女は砂時計をひっくり返す #ネタバレ #感想 #原作小説版 #翻訳— halu@ハッピー☆マンガ道場 (@happymangado) October 4, 2021
前話ネタバレはこちらから
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233話
大丈夫だよ、ミエール。
みーんな、よくしてくれるから。ね?(白目)
__
__
『・・・どうすればいいの?』
乱暴な手つきでバスルームに押し込まれたものの、生まれてから初めて一人でお風呂に入ることになったミエールは、小さな洗面器を持って大きなバスタブの前に立ち、「どうしたらいいのかわからない」と恥ずかしい言葉を口にしたのだった。
うそ・・今まで一人で風呂に入ったことないんだ・・だから身体を自分で洗えない・・?貴族ってほんとすごいのね・・。
その大きな洗面器の水で体を洗ったらどんな感じになるだろうと考え、手を入れてみた。
『キャッ!こんなに冷たいの…!?』
驚いたミエールは、慌てて手を水から出して包み込んだ。
冬が過ぎてもう春先だというのに、浴槽を沸かしてからでないと入浴できない温度だったのだ。
しかし、たとえ庶民が冷たい水を浴びたとしても、彼女は自分がそれをしたいとは思わなかった。
・・・。
たとえ自分が体を洗うべきだと理解していても、こんな冷たい水のお風呂には入れない。
こんなのあり得ない、と思いながら洗面器を放り投げ、浴室から出ようとドアを開けると、メイドたちがドアの前で待っていた。
ミエール、冷たい水風呂に入るくらいなら汚いままを選ぶ。(てゆかお風呂沸いてないのは使用人たちの嫌がらせな気もするけどね。笑
メイドたちの不満げな表情は、なぜかまともに風呂にも入らずにバスルームを出たミエールのせいのようだった。
『あら?お嬢様、なぜ今出てこられたのですか?
…あ、いや、違うわ、ねぇ、なんで出てきたの、ミエール?』
まだミエールに上から目線で話すことに慣れていないメイドが、言葉を訂正しながら尋ねた。
過去から今までずっとミエールにお世辞を言わなければならなかったからだ。
とはいえ、メイドの目はアニーのように冷たかった。
ミエールは怒った顔で
『……あんな冷たい水でどうやってお風呂に入るのよ。』
と尋ねた。
『冷たい?あれは普通の水よ?』
ミエールの抵抗は全く効かず、相手のメイドは自然な形で答えた。
『普通?あなたたちはそうかもしれないけど、私には違うわ。
その冷たい水ではお風呂に入れませんから、お湯を持ってきてください。』
『は?お嬢様方のようにお湯で温めて体を洗えるとでも?自分が誰なのか、自分の立場を把握しなさい?』
ヒィ!
ミエールは言葉を失い、唇を噛んだ。
・・どうしてだろうね、ミエール。
『…ロースチェント伯爵家のメイドだから話をしようと思った私が馬鹿だったわ。このことはお姉様に言うべきですね。』
でたー。こういう自分で何もせず、その行動も責任も他人任せにすることを世間では”ミエールする”と言います。(言いません。
でも、この積み重ねが伯爵家を没落に向かわせちゃったのは事実。
ミエールは、彼らと会話をする意味がないようなため息をついた。
アリアがこのことを知ったら、とても悲しむだろう。
貴族として生まれた自分が、こんな些細なことで所詮メイドと揉めているのはおかしい。
そんなつまらないことに時間を費やすよりも、さっさと体を洗って、栄養のある食事をして、居心地の良いベッドに横になって眠りたかった。
そのため、バスルームから出てアリアのところに行こうとしたが、メイドの一人に肩を掴まれて阻止されてしまった。
『ねぇねぇねぇ!?どこに行くのよ?お風呂に入るように命令されたでしょう!?』
『・・・言わなかった?私はお姉様のところへ行くの。』
『その汚い惨めな姿でアリア様のところへ?』
メイドはあからさまにミエールを見渡して尋ねた。
汚れた醜い姿に、ミエールの顔は赤く染まった。
『まぁ本当恥知らずね。
あなた(ミエール)が歩くたびに床が汚れることをどうしてわからないの?』
ヒィ!
なんかディズニー映画の序盤ヒロインの家(住み込み)みたいになってきたね・・笑笑
貴族の優雅な語り口に慣れているミエールは、このメイドたちの一方的な侮辱に恥ずかしさで震えた。
『お前たちは自分が誰であるかを知らないみたいね…!!!』
自分のことを知らなければならないのは、自分(ミエール)ではなくメイドたちなのだ。
いや、そっくりそのままミエールに返したいけどね、その言葉。
すると、待っていたかのように嘲笑が続いた。
ミエールが言い返す前に、メイドたちが再び話しかけてきた。
『あなたは、公の場での噂を信じているのね?』
『・・・うわさ?』
噂・・?
ミエールは動揺して尋ねた。
『カリン夫人が前伯爵の財産を守るために一時的に離婚したという噂、よ。』
『…!』
『そんなの事実だと思う?カリン夫人はまだ若く、美しく、お金持ちなのに、どうして病気の老伯爵と再婚するのよ?元・伯爵にはもう何も残っていないのに。』
・・なるほど。世間ではカリンが伯爵に仕掛けた通りに、離婚して(爵位剥奪による)財産を守った後に再婚する、って噂になってたのか。
別のメイドがその言葉に同意したが、それは至極当然のことだった。
『だって元・伯爵は病気で、彼には反逆という重い罪を犯した連れ子もいるのよ?そうそう、そのうちの一人が私たちの目の前にいるんだけど。』
ヒィイイ
メイドがミエールに指をさしながら言った。
伯爵が自慢できるのは財産と肩書きだけであり、すべてを失い、健康さえも失った今、他に誰が彼のそばにいてくれるだろうか。
『あーあ。前伯爵も階段から突き落とされなければ、こんなことにはならなかったのにね?』
あー、メイドたちはやっぱうやむやになった真実をちゃんと知ってるわけね。
ミエールが伯爵を階段から突き落とさなければ、ここまでの事態にはならなかっただろう。
メイド達の意見が一致した時、ミエールの顔色が悪くなったのは、全ての元凶が本当に彼女だったからだ。
『あっ、あれは…!!!!』
意図的に目を背けていた責任(ミエールのトリプルカウンターのひとつ、秘技・伯爵落としだね)を問われて、彼女は口ごもった。
そうして、アリアの味方をして、ミエールと敵対していたメイドたちが、再び嘲笑し始めた時だった。
『…何をしているの?』
一瞬いなくなっていたアニーが現れて尋ねた。
アニーもキタァ!
彼女は集まったメイドたちを見て、まだ身体を洗っていない汚れたままのミエールを見て顔をしかめた。
『・・あなたはここで何をしているの?お風呂はどうしたの?』
メイドたちは知らないふりをしていたが、アニーは、手を叩いて言った。
『ああ、彼女は平民になってから体の洗い方を知らないのだろうから、手伝ってあげたら?』
『・・・え?』
何を言っているのか分からないミエールはアニーを見た。
『何をしているの?アリアお嬢様が待ってるのよ?』
アニーは笑いながら、ミエールの腕を取ってバスルームに引きずっていった。
『待って、待って!!!』
ミエールは叫んだ。
ミエールは驚いたのが、それはアニーがすでに小さな洗面器を手にした後だった。
『待って! 待って!!! アニー!!?あなた!?あなた! その水で……!!!』
・・・笑
何をしようとしているのかわかったのだ。
困惑するミエールの姿を見て見ぬふりをしたアニーは、迷うことなくすぐにミエールの頭に冷水をぶち撒けた。
冷水:『バッシャアアアアアア‼︎』
『あああああああああッ!』
突然の冷水の洗礼に驚いたミエールは、座り込んで悲鳴を上げた。
ミエールお家芸の、”ああああッ”、久しぶりね。
それはメイドたちも同じで、驚きのあまり息を飲み込んでしまった。
しかも、屋敷には必要以上の薪があり、いつでも湯を沸かすことができたのである。
やっぱりそうだった。笑
そのため、アニーがミエールの頭に冷水をかけたときに、驚きで口を覆って状況を見守っていたのだ。
『ねぇえ?みんな、何してるの?
一人でお風呂に入ることもできないミエールを助けてあげて?』
ヒィィィィ!!!
アニーはまるで本物の悪役のようにミエールを追い詰めており、メイドたちはアニーの行動に加担することを躊躇するまでだった。
『何を…しているの?』
アニーは再び尋ねたが、メイドたちはまだぐずぐずしていて動かない。
そしてミエールにもこう伝えた。
『アリア様も待っているんでしょう?』
アニーが大笑いしながら言うと、ついにミエールが、『やめて!!』と叫んだ。
『私が…、私が自分でやります…! だからお願い…!!!』
そして、自分で洗うと決めたようだった。
アニーはミエールのために手に持っていた洗面器を置き、ため息をついていた。
『・・わかったわ、んもうっ、これ以上私たちを困らせないでほしいわ、ミエール?それに、カインさん……いえ、今は”カイン” ね。アリア様はあなたとカインも呼んだのだから、身ぎれいにしておいてね?』
アリアはカインも・・呼んだ・・。
確かカインは皇城の使用人として無期懲役だったっけ・・?
アリアがカインを呼んだという言葉に、ミエールの震える手が洗面器を掴んだ。
いやー地獄絵図だったわね・・。ミエールは今まで憎たらしいキャラではあったんだけどさすがにここまでやられると、こっちも心に来るものはあるわね・・笑
__
234話
『さて、カイン…さんが今夜、アリアお嬢様に会いに来るわ。
アリア様にはやるべきことがたくさんあるので少し遅くなるから。』
カインのことは(さっきもだったけど)まだ呼び捨てが慣れないアニー。
そうミエールがアニーに聞かされたのはしばらく時が経ってからのことだった__
__
__
一方カインの視点に移ります。
何が自分が連れてこられた主な理由なのか、彼にはわからなかった。
使用人はカインが来たとあってジロジロとカインを眺めていた。
しかし、彼らが本当に注目したのは、給仕服を着ているその姿だった。
・・・!!
それでも目が離せなかったのは、
大人が給仕服を着ていることが、とても面白くて不思議だったからだ。
あぁ、給仕服って子供の時にしか着れないんだ・・ってことはこれは誰かの嫌がらせなわけだね・・?笑
カインもそれを知っていたので、知らないふりをしようとしたが、結局、羞恥心を克服していないかのように、じろじろ見るのをやめるように注意した。
『・・・何を見ているんだ?』
しかし、ほとんどの者は目を見開いてカインを見ていた。
カインとミエールが反旗を翻したことで、
名門ロースチェント伯爵家が破滅したことを、今では使用人たちも把握しているようだった。
・・絶対わざとだ・・笑
『ああ、なんてことなの、お兄様!
いつの間にいらしたの?忙しいかったから知らなかったわ…?!』
ジェシーから何度か報告を受けていても知らないふりをしていたアリアが、柔らかい足取りでカインに近づいた。
・・笑
『ここに来るのは大変だったでしょう?残念ながら母は外出中なので、先に食べておきましょう。ジェシー、ミエールを連れてきてくれない?
さぁお兄様、ダイニングに行きましょう?』
・・カイン・・おま・・まじで相変わらずやな・・笑
__
__
アリアとカインがダイニングに到着して間もなく、ミエールが現れた。
『お兄様!?お姉様!』
ミエールは顔を紅潮させながら声を張り上げ、使用人たちの注目を一身に集めていた。
平民がここでこうしてはしゃぐのは軽薄な行動だった。
アリアも今のところは平民です。一応。
ミエールはそのまま兄カインを一度抱きしめ、アリアにも振り向いた。
『お姉様、あなたにも会いたかったの…!』
『そうなの?ごめんね、忙しくて・・・とにかく座って。さぁ食事にしましょう?』
ミエールは言いたいことがたくさんあったが、
アリアにこう切り出されたため、自分の席を見つけ、そのまま素直にうなずいて座った。
『もう遅くなってしまったけれど、食べながら話しましょう?』
そう言って、アリアはサラダを口に入れた__
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 233話 234話 感想・考察
断罪の日以来久しぶりに揃った3兄弟だけの食事会が今から始まるようです・・
“楽しい楽しいお食事会。”(CV.稲川淳二。
まず、カインもミエールもアリアのことを“自分たちを救った優しい兄弟”みたいに思ってるのが、もう察し・・って感じよね・・笑
今話で初めて描かれましたが、カインはあの後使用人として給仕服(少年用)を着てお城でお仕えしているみたいですね・・。
これ使用人”以下”ってこと?笑
しっかしアリアに微笑まれて足どりウッキウキになっちゃうあたりが何も反省してねぇなって思うよ・・笑
今話ではミエールも冷水をアニーにぶっ掛けられたりと、徐々に仕打ちのレベルが上がってきましたが、今回の食事会ではどうなるでしょうか・・。
まだミエールには反骨精神は残ってるんだけど、これからアリアがこれを根こそぎぶっ壊しにかかるんだろうな・・・(ゾゾゾゾ…
次回も気になります・・・!!!
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