今回はピッコマで連載中のAntstudio/SANSOBEE先生の
「悪女は砂時計をひっくり返す」原作小説版 217話・218話(漫画版は73話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
また120%原作様に敬意を払いながらの韓国小説版翻訳(原作様が最高!)となり、ここではhaluの解釈(感想?いや、感情?笑)が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作様も合わせてお読みくださいませ!
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 217話 218話 ネタバレ
・・・の前の管理人のつぶやき。
悪女は砂時計をひっくり返す 原作”小説”版 217話の感想アップしました!
これはずっと前から練られた計画。
裏切りの連鎖・進む内部崩壊・疑心暗鬼・・。
もう誰も信じられないお・・。https://t.co/pOP8QVaZHz#悪女は砂時計をひっくり返す #ネタバレ #原作小説版 #感想 #原作小説版 #翻訳— halu@ハッピー☆マンガ道場 (@happymangado) September 30, 2021
前話ネタバレはこちらから
↓↓↓
217話
アースがバシバシ貴族派に罪を着せていけたのは内部告発者のオスカーのおかげだったらしいけど・・・?
『オスカー様は…監禁されています…』
『監禁?どこにだ?』
騎士たちは公爵家の使用人の言葉に顔をしかめ、その場所を問いただした。
『…案内します。』
騎士たちは、案内すると言った使用人についていくと、ある部屋に着いた。
扉に積み上げられた家具を片付けて扉を開けると、
中にはやせ細った男が座っていた。
そのやせ細った顔を確認しながら、騎士が尋ねた。
『…お前がプレデリック・オスカーか?』
『・・・はい。』
オスカー・・いた・・。
オスカーは予想していたことが来たかのように動揺していなかった。
『今からでも遅くないので、すべてをお話ししましょう。』
・・・。
一瞬、騎士たちの視線を受けたオスカーが意外なことを言った。
『”すべて”とはどういうことだ?』
『この件に関する全ての話、です。あなた方は既に調査をしていて、私がこの事件と何の関係もないことを知っているでしょう。でも…、姉や父を通じて私は内部事情をより知っています…協力しましょう。』
・・・これ、自身の罪(オスカーは何もしてないけど)を軽くするため、なのかな・・?
『本気で言っているのか?』
『はい』
オスカーが頷いて答えると、彼の真摯な態度に気付いた騎士は、柔らかな口調で「わかった」と言った。
『わかった、じゃあ一緒に来てくれ、大人しくすれば縛ったりはしない。』
騎士の態度は、抵抗しないオスカーに対して丁寧なものだった。
『オスカーさま…』
オスカーは執事に振り返って言った。
『…お屋敷をよろしくお願いします。』
『…はい。…どうか気をつけて…。』
__
__
連れ去られた他の貴族たちと同様に、オスカーは調査のために設けられた仮設の牢屋で一晩を過ごしたが、翌日には思いがけず別の場所に移されていた。
『協力してくれるとは驚きました。』
『殿下にお目にかかれて光栄です。』
皇城に移動したことに驚いたオスカーだったが、こうしてすぐに皇太子に会えるとは思わなかった。
・・・アースといきなり対面したか・・!!
驚いたオスカーは、頭を下げて礼をした。
その姿に不満を抱いていたアースは、背筋を伸ばすように話しかけた。
『ご協力いただけるのですか?』
『・・・はい。』
『そうですか・・・でも、協力は望んでいないのですが。』
・・・?
オスカーはたじろいだ。
皇太子の言葉に驚いたが、すぐに皇太子がそう考えた理由がわかった。
アリアは、今でこそ皇太子と正式に交際しているが、過去には自身とのスキャンダルが知られていたのだ。
オスカーは、アリアと交際している皇太子が、自分がまだアリアに心を寄せているという真実を知っているのではないかと考えた。
だから皇太子は、自分がこの事件とは関わりがないにもかかわらず、すぐに騎士団を派遣して彼を捕まえたのではないかと。
・・・なるほどね。
でもオスカーは内部告発者でアースは助けられていたんだよね?
いや、それはそうなのだろう。
そこで、姉や父に協力したり味方したりせずに、同じ罪で処刑されることを皇太子は望んでいたのではないかという考えに至った。
アースは従順なオスカーに嫌悪感を覚えているようだった。
『あなたが私に協力すること、それは愛国心から来たものであることを願っていますよ。』
『…!!』
アースはこの協力が愛国心からではなく、不純な意図から発せられたものであることを知っているかのように話すと、動揺したオスカーは唾液を飲み込み、アースの視線を避けていた。
不純な意図=アリアへの協力、だね、
アリアが帝国の星であり、皇太子の味方であることを知ったときから、オスカーは公爵家をはじめとする貴族党が皇太子と対立するのをやめさせたいと思っていた。
だから、この無謀なことを止めるために、何度も姉や父を止めようとしたが、得られたのはこの惨めさだった。
『まぁ、いいです。何にしても、もうあなたを警戒する必要はないですから。彼女はもう、僕以外の誰にも興味がない、ですので。』
もう匂わせるだけじゃなく直接言っちゃうアース。笑
『・・・。』
アリアのそばにいるからといって変な夢や想像をしてはいけない、というオスカーに向けられた脅しだった。
それができなかったのは、彼のプライドが原因だった。
皇太子と公爵家の後継者とは思えない幼稚な感情のぶつかり合いに勝利したアースは、オスカーに向かって罪人のように問いかけた。
表現に笑う。
『さて、、何に協力してくれるのですか?』
『・・・知ってることは全部お話しします。』
『家族や同胞を売ってまでして何を得たいのです?』
『・・・何もありません。
ただ、帝国を乱す人間がいなくなることを願っております。』
続く幼稚な感情のぶつかり合い。笑
『あなたは本当に日和見主義者ですね。公爵やイシースと違って、いかなる書類にも記録がないのですが、本来反逆家の後継者として同じ罰を受けるべきです…しかし、率先して他人の罪を暴くことで罰を免れようとしている。』
日和見主義者=そのときの情勢に応じて、より有利な側につこうとする態度を取る人、だね。=ぶりぶりざえもん。(あ、人じゃなく豚だった。
『まだ尋問は始まったばかりですので、このまま帝都城に残って協力してください。すぐに書類を送りましょう。それまでの部屋も確保しておきます。』
『・・・はい。』
『…もう既に十分な証拠はあるのですが、
名字は消えても(公爵家剥奪)プレデリック公爵家の後継者の証言を加えた方がいいでしょうから。』
別にお前(オスカー0の証言がなくてもいいんだからな、っていうアースのオスカーDisだね。笑
アースは最後にオスカーへの軽蔑的な言葉を残して背を向け、一瞬にして静かな部屋に一人取り残された。
ここだけ切り取るとまじでどっちが悪役かわからんわ笑笑
(オスカーは別に悪役じゃあないんだけどさ。
__
__
誰も逃れられない罠を仕掛けたアースと、
オスカーの積極的な協力により、貴族派への調査は連日行われた。
『生きるためには仕方がない……(帝国に反逆する)ふりをしていただけだ! 公爵とイシース様が一緒にお願いした以上、断るわけにはいきませんでしたよ!しかし…最後には公爵を裏切るつもりだったのですよ!?常識的に考えてみてください!自分が育った帝国に反抗する勇気があるとお思いですか・・・?!』
とメリアート子爵は叫び、貴族とは思えない大きな声で不公平だと主張した。
他にも10人の貴族が、まるで一緒に準備したかのように同じ主張をした。
『ほう、なるほど。
それでは事実を確認しないといけませんね…。』
これでは埒があかないと感じた調査員は、3日間同じようにしていた調査室をいったん離れた。
そのため、メリアート子爵は疑心暗鬼に陥り、再び調査官が来るのを待っていたが、再び現れた調査官は一人ではなく、もうひとり、誰かと一緒だった。
『ヴィカ子爵…!』
ヴィカ”子爵”きた・・。
そしてヴィカは帝国では子爵の爵位だったのか・・
それは、このことをすべて知っているヴィカだった。
貴族党の貴族たちがいつもヴィカの助言を受けていたからである。
ヴィカにだけは貴族派も色々話してたし、ヴィカを頼ってたんだね。
ヴィカはいつも適切で有益なアドバイスをしていたし、貴族派はヴィカを頼りにしていたのだ__
218話
『お久しぶりです。』
もはやヴィカは皇太子のスパイであることは周知の事実となったので、メリアート子爵は非常に警戒し、怒りの目を向けていた。
『ほう、それで?あなた方は最後には公爵を裏切るつもりだったのですか?』
ヴィカはニヤニヤしながら尋ねた。
『・・・えぇそうです。』
子爵が咳払いをして肯定すると、ヴィカの笑いの表情が濃くなった。
『少しの間、2人きりにしてくれませんか?すぐに終わりますので』
そう言ってヴィカは近くにいた調査官に声をかけた。
『・・・はい。』
・・・。
調査官はすぐに帰り、扉を守っていた騎士がいなくなると、ヴィカは彼の前に座って、
『まったく言い訳ばかりで・・・本当にこんなことが通用すると思っているのか?』
と言った。
ヴィカの卑屈な質問に、メリアート子爵は口を閉ざしてしまった。
『昔のよしみで一つだけ忠告しておきましょう。』
メリアート子爵は、忠告と聞き目を見開いてヴィカを見たが、すぐに怪訝な目に変わった。
自分がこのような状況に追い込んでおいて、どんなアドバイスをするのかと疑っているようだった。ヴィカは彼の考えを読んだかのように、やわらかく微笑んだ。
『どうせ無事に脱出できないことはわかっているのでしょう?ならばできるだけ損害を減らすことを考えましょうよ』
『・・・どうやって?』
『簡単ですよ、”開示”をするのです。』
開示・・。
子爵がまばたきをして答えなかったので、ヴィカは再び説明した。
『こういうことです。あなたのように容疑を否定する人物を開示してください。すると開示したあなたは減刑される。つまり、そうですね、”裏切れ”ということですかね。』
・・・なるほどね。仲間を売れ、と。
『・・・どうしたら、どうしたら、そんな非常なことができるというのだ…?!』
子爵は、「開示か求刑か」という言葉に反感を買ったのか、怒って「できない」ときっぱり言った。
『そうですか…しかし開示しても、あなたは本来の罪をそのまま言っているだけに過ぎませんよ?言わずに絞首刑になるよりも、真実を語って命が助かる方がいいと思いませんか?死んでしまったら何もかも終わりですよ?』
『・・・。』
死について言及すると、子爵の顔が明らかに青ざめた。
・・・。
『知っていることを開示して生き延びるのか、それともこの意味のない抵抗をして死ぬのか』
『・・・。』
思索に耽るメリアート子爵の額から流れた汗が、頬や顎を通り越してテーブルの上に落ちた。
__
__
ヴィカが部屋を出る前に、彼は自分の決断を強めるために最後のアドバイスを加えた。
『あぁ、そうだ。プレデリック公爵家の後継者であるオスカーは、協力してくれるということなので、命が保証されているそうですが、それはもうご存知ですよね。』
・・ここでオスカーの話も出すあたり抜け目ないね・・もう裏切ってる奴がいるってわかると言ったほうが得だもんね・・。
『プレデリック・オスカーがか!?
噂には聞いていたが、本当にそんなことをして生き延びようと…!!!』
『私自身も裏切り者ですが、あなたを失いたくはないので、良い決断をしてほしいです。そして次の世代が覚えているのは、反逆者からの生存者であって、反逆者として死んだ者ではない。羞恥心は一瞬ですよ、子爵。歴史は勝者を好意的に描くものです。』
勝てば官軍・・
ヴィカはその言葉を残し、名残惜しそうに去っていった。
すると、間髪入れずに調査官と騎士がすぐに戻ってきて、止まっていた質問が再び始まった。
『で?何を言ってくれるのか?』
調査官は鋭く問いかけた。
『・・・私は、あなたにすべてを話します。』
うーわ・・・。
__
__
子爵が素直に話し始めたので、調査官は目を大きく見開いて尋ねた。
『どういうことだ?』
『私がしたことをです。全てを認めて、自分の罪を悔い改めます…そして…』
子爵の言葉はまだ終わらないので、調査官はうなずきながら言葉を待った。
その反応に、子爵は飲み込み、一瞬表情を読み取ろうとした後、言葉を続けた。
『そして…他の人間が否定している真実を私が伝えたら、私は生きていられるでしょうか?』
調査官は子爵が待ち望んでいたことを口にしたので、笑顔になった。
『…殿下は寛大な方ですから。罪を許す人であり、それは帝国の法律で保証されています。捜査に協力した者は、刑期が短縮される対象となります。』
子爵はその答えを命を救うロープのように受け取り、開示の顔をした。
『・・・それでは、全て話します。』
子爵の決意のこもった目は、他の人間を売って自分の命を守る覚悟を決めた目だった。
__
__
逮捕された人々の間では、誰が自分たちを売ったのかという噂がすぐに広まった。
それは、オスカーが行った「(裏切りを)知らせれば生きていける」という噂も一緒だった。
調査官は名前を明かさなかったので、貴族派のお互いに疑念が膨らんだのは一瞬だった。
でたよ・・まぁそうするだろうと思ってたけどね・・
また、オスカーのように協力すれば命が助かるかもしれないという噂もあり、貴族たちの間で対立が始まった。
『…オスカーは俺たちの立場を知らないのか・・!?』
噂を聞いていたカインが激怒し、その声が静かな廊下に響いた。
その声には、絶対に屈しないという意志があった。
それは、貴族の高貴さを最後まで守るという意志であった。
ほう・・。
カインのすぐ近くの部屋にいたイシースも、カインの声を聞いて、拳を握っていた。
『あの恥知らずが…』
ローハンや弟、他の貴族たちまで裏切られた彼女は、それを受け入れることができなかったのだ。
『・・・これは全てイシース夫人のせいです…。』
やべぇなミエール・・ほんとずーーーっと変わらん・・。
『最初から、皇太子様に抵抗しなければよかったんです……ああああっ…。』
彼女が泣いていたのは、投獄される直前にアリアから聞いた言葉のせいもあった。
あの女が私の面倒を見るだって…?
ミエールはアリアを何度も殺してしまおうと心の中で呟き、時にはパニックになって目が覚めてしまい、安眠できないこともあった__
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 217話 218話 感想・考察
次々と陥落していく皇太子に牙を剥いていた貴族派たち・・
アースが虎視淡々と準備を進めてきていただけあって、予め仕込んでおいた密偵のヴィカとかがここに来て効いてきたね。貴族たちはヴィカにはシラをきれなかった。
メリアート子爵とオスカーの裏切りは毛色が少し違いますが、
それぞれ噂レベルでは一緒になって広まり、帝国中の貴族派が疑心暗鬼に陥っているようでした。
そして次々と仲間の売り出しが始まりそうね・・。
これ、アースがうまいなぁ、って思うのはただ武力で押さえつけてもレジスタンス(反抗勢力)は、より水面下で結束を固めるだけなんだよね。虐げれば虐げるほど結びつきは強くなる。今に見てろよって。だから、身内・仲間同士を疑心暗鬼にさせて、裏切りの連鎖を作った。もう完全崩壊が近い。
ラストシーンではそれぞれ監禁をくらっているイシース・カイン・ミエールの姿も見えました。
そういえばアリアはミエールに対して何をするんだろうね。
あとアリアが出生の真実を知る日は近いんだろうか・・!?
次回も気になります・・・!!!
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