今回はピッコマで連載中のAntstudio/SANSOBEE先生の
「悪女は砂時計をひっくり返す」原作小説版 215話・216話(漫画版は72話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
また120%原作様に敬意を払いながらの韓国小説版翻訳(原作様が最高!)となり、ここではhaluの解釈(感想?いや、感情?笑)が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作様も合わせてお読みくださいませ!
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 215話 216話 ネタバレ
・・・の前の管理人のつぶやき。
悪女は砂時計をひっくり返す 原作”小説”版 215話の感想アップしました!
決戦に終止符。
今後50年の平和を願って、悪女は立場をもひっくり返す。https://t.co/JGB5i6COn8#悪女は砂時計をひっくり返す #ネタバレ #原作小説版 #感想 #原作小説版 #翻訳— halu@ハッピー☆マンガ道場 (@happymangado) September 30, 2021
前話ネタバレはこちらから
↓↓↓
215話
そして広場に集まった全員が、アリアの次の言葉を待っていた。
アリアからミエールの処遇についての”お願い”・・?
『難しいお願いかもしれませんが…
ミエールのことを助けてほしいのです…。』
へ・・・?
どうしてだよ・・。
『私に…彼女を助けろと言うのですか…?』
ローハンは笑いを飲み込んで、『おいおいおい錯乱してるのか?』と尋ねた。
苦々しい口調だったが、周りの聴衆の大多数は彼に同意しているようで、張本人であるミエールすら困惑していた。
うむ・・・。
そんな中、アリアが単純にミエールの処罰の取り消しを求めていないことに気付いたアースは、彼女の真意を探ろうと、『・・・どうしてですか?』と改めて尋ねた。
『…ミエールはまだ子供で、適切な判断ができません。ご存知の通り彼女は優しい女性で、ただ指導が行き届いていなかっただけのです。彼女は罰せられるには若すぎます。ミエールはただ流されただけで、もし落ち度があったとするなら..。』
それを待っていたかのように、アースは彼女が本当に言いたかったことを尋ねた。
『…では、誰のせいだと?』
『それは、ミエールの面倒をよく見ていなかった私です。姉なのに、彼女が間違った道を歩むのを止められなかった……ミエールを許して、私にも罰の一部を与えてほしい…。』
・・・。
『・・・!!!』
それに皇太子様が彼女を罰するなんてあり得ないだろう…?
アリアの言葉が終わると同時に、聴衆全員の視線が一点に集まった。
全員がアースを見ていたのだ。
・・ワイもアースに同じく・・。
『ミエールは幼いのでそもそも重要なことなど知らなかったでしょう。だからもしあの子がこの帝国の情報を売っていたとしても、あまり役に立たなかったでしょう。そうですよね?ローハン様?』
アースの秘密以外に重要なことは何もなかったのだから、その通りだ。
ただ泣いて喚いて誰かに助けてもらうことしかできないからね・・。
しかし、それにしても、今回の謀反に関わった貴族が全員絞首刑になるという状況で、どうしてミエールの恩情を求めているのか、理解に苦しむようだ。
それどころか、お互いに殺し合おうとさえしていた。
ローハンは、口角を上げて、『本気、ですか?』と聞いた。
『もちろんです。皆さんもご存知のように、ミエールは若くして様々な不幸に見舞われ、精神的にも深刻な問題を抱えてしまいました。そのうちのいくつかの原因は私のせいなのです…だからこそ私は彼女の罪を分かち合いたいと思うのです。私の言葉は正しいですよね、ミエール?あなたはただ、言われた通りにするしかなくて、状況も把握できずに生き残るために情報を売っただけなのですよね?』
ミエールは、本気で自分を擁護しているように見えるアリアにどのような反応をするかわからず、完全に困惑して目をぱちくりさせながらアリアを見つめていた。
・・・。
ミエールは、アリアが自分が破滅するような罠を仕掛けているのではないかと完全に疑っていたのである。
いや・・そうでしょう・・
ここで沈黙を破ったのがアースだった。
アースはそのアリアの言葉に疑問を持ちながらも、アリアの求めに応じて耳を傾けていた。
『・・・アリア様が仰っていることはわかりました。ご心配なさらずとも、全てはローハンの書類や調査によって詳細に明らかになります。ミエール様の罪がそもそもほんの些細なものであれば、その罰は必然的に軽いものになるでしょうから。』
こうしてみんなの前で言ってしまった以上、ミエールに重い罰を与えるのは難しくなるかもしれない。
理由つけて無理やり重い罰を与えることはできなくなったってわけね・・。でも、もともと”斬首”だと思ってたけど・・。
アリアは嬉しそうな顔でミエールを抱きしめた。
『判決がどうなるかはまだ分からないけど、とにかく嬉しいわ、ミエール。これからは、姉さんがちゃんとあなたに付き添って、何が正しくて何が間違っているのかを教えてあげるからね、だからもう危険な道には進まないでね…?』
ゾワゾワッ…!!!
ミエールは唾を飲み込んで、首を振り始めた。
『いや……!?いやよ…!!!!』
『それでは、判決が出るまで今までの人生を振り返ってくださいね。』
『い、いや…私、私は…!!』
口を開いたとして他に何を反論できるだろうか。
何を言っても不利になるのは明らかだ。
ミエールは直近で他国の王の元に一番長く、そして一番近くにいた。
ここでアリアの助けを得られなければ、処刑される可能性がある。
この反乱の首謀者ってことでね。
__
__
広場にいた罪人たちを大急ぎで運んだ馬車は、帝国城の方へと消えていった。
集まった人たちを退けながら、アリアはどこか不満げな顔をしたアースに話しかけた。
『皇城にお戻りになるのですか?よろしければ、馬車でご一緒してもよろしいですか?』
アースは多くの貴族を逮捕し、別の場所を用意する準備をしていたが、アリアはアースが城に戻る間にどうしても話を終わらせたかったのだ。
こっから演技なしの本題、か・・。
『えぇ、もちろん。それなら近くでお茶でも飲みませんか?アリア様と一緒にお茶を飲む時間はありますから。』
アースはアリアの考えを読んでいた。
『では、ご一緒してもいいですか?』
そこにローハンが話を聞きたそうに顔を押し込んできたが、アリアが答える前に、苛立ったアースがしっかりとブロックした。
笑う。
『お前は仕事が終わっていないだろう、国に帰れ。』
『・・・それはあんまりだ・・。
俺は反逆の誘惑に負けず、お前の味方をしようとしたのぞ・・?』
ローハンのキャラ憎めない・・笑
『あぁそうか?じゃあ気の毒だとは思うが、約束を破って戦争を起こすもいいだろう。』
『戦争だって?俺はそんなことは言っていないぞ?
あぁ、できればあと百年、二百年は平和でいたい。』
『そうしたいのなら、早く帰れ。』
『なるほど、なるほど。
まぁ、今後はいつでもアリア様にお会いできますしね。』
また最後にアリアに・・笑
結局、ローハンはアリアに意味深な言葉を残して馬車の中に消え、アリアもアースと一緒に移動していった。
フラワーマウンテン(喫茶店)は、お茶を飲みながら大切な話をするには最適な場所だったので、アリアはそこの個室に席を取り、注文後にアースに尋ねた。
『”約束”ってなんですか?ローハン様と何を約束したのです?』
まず、ミエールに忠告したことを話さなければならなかったが、好奇心旺盛で堪えきれない彼女の顔を見て、アースは少し微笑みながら「あなたには隠すつもりはないので、話しますね」と答えて言った。
『この件で協力してくれるなら、50年間クロア王国と平和に過ごすことを約束したのです。』
と。
・・ほう。
『・・・50年?その後は戦争をするのですか?』
二人の関係は良さそうだと、アリアはそう思っていた。
アースはそんな彼女に微笑みながら言った。
憎まれ口を叩き合いながらも仲良さそうだよね。
『まあ、いつ、何が起こるかわからないですから。今はいい状態ですが、昔は帝国との長い戦争で、数え切れないほどの人が死んだり、土地を奪われたりした歴史もありますし。』
『・・・なるほど。』
クロア王国もこの帝国には一目置いてる、と。
『…さて、今度は私の番ですが、なぜミエールに恩情を?』
アースは、貴重で忙しい時間を、
不必要に予定されたローハンとの約束に費やしらので、時計に目をやりながら尋ねた。
アースが少し焦っているように見えたので、アリアはすぐに彼の質問に答えた。
『私があの子を見放すと、絞首刑になるでしょう?』
『えぇ、アリア様はそれを望んでいると思っていました。』
うむ・・。
アリアは自分の過去をすべて話していたので、アースは疑問に思ったように尋ねた。
『最終的にはそれでいいと思うのだけれど、よく考えたら、こんな機会にただ彼女を送り出すのはもったいないと思ったのです。』
送り出す(意味深)
『もったいないとは…』
『“立場をひっくり返す”と言えば、今のあなたにはわかりますか?』
・・・・・!!
そう言うと、アリアの表情が邪悪そうに険しくなった。
そう、”ミエールというおもちゃ”をどうやって遊ぼうかと考えているようにも見えた__
ヒィィィ!!
__
216話
悪女の本性がアリアの目に輝いていた。
これが立場をひっくり返すってことだね・・!
『アース様がミエールを私に渡してくれればいいのですが、ミエールは何もしないでただ罪を償うには罪が重すぎるので、正しい罰を与えた方がいいでしょう。』
アリアの言葉は、「ミエールを十分に拷問してから渡してほしい」という自分へのお願いのように聞こえ、彼は一瞬目を細めた。
与えられたものを逃さず最後まで噛み切ろうとするアリアへの賞賛だった。
賞賛 笑
『わかりました。ミエールは最後には過去と現在の罪の代償を全て払うことになると思うので、あなたの言う通りにします。』
伯爵を突き落としたやつ、とかね。掛け算で乗っかってくる。
『ありがとうございます。』
そしてアリアは、明るく微笑み、そしてアースに言った。
『仕事が終わったら、バカンスに行きませんか?少し遠くても、あなたと二人で海に行きたいのです。』
その言葉に、アースは表情を曇らせた。
自身の身分が高いため、侍女や騎士がどうしてもついてきてしまうが、アリアの密かな提案に、心踊るのを隠せなかった。
『・・・では仕事をすぐに終わらせないといけませんね。』
『お待ちしています。』
少し飲んだだけでまだ残っていた紅茶を残して席を立とうとした時、ドアに向かっていた彼がふと立ち止まった。
『・・・アリア様』
アースは少し低い声でアリアの名を呼んだ。
その不思議な、しかし聞き覚えのある声に、
アリアは彼が次に何を言うのかを予感し、ゆっくりと振り返ってアースの目を見つめた。
『はい?』
『・・・キスしてもいいですか?』
いきなりアースキタァ!
直球のアプローチに、アリアはしばらく答えず、ぼんやりと彼を見つめていた。
そして、柔らかな眼差しで答えた。
『この前は勝手にしたくせに、今回は許可を求めるのですか?』
『・・・あの時は興奮していたからあんなことをしてしまいましたが、今回はあなたが怒るんじゃないかと思いまして…。』
アースは慎重に言った。
『いいえ、少し驚きましたが、怒りませんよ?
ただ…、一晩中心臓がドキドキするくらいには動揺しましたけれど。』
アリアがそう答えると同時に、アースは心配事がなくなったようだった。
アースは手を上げてアリアの柔らかい頬に触れた。
『…じゃあ、これからは自分の好きなようにさせていただきますね。』
__
__
それは大きなニュースであり、関係者にとってはとても危険なニュースだった。
彼らは恐る恐る事態を見守った。
中には、「急に休暇に入ることになった」と言って国外に逃亡する者もいた。
『奥様…!!!家の中の宝石が全部なくなっております…!!!』
『・・・えっ!?』
メリアート子爵夫人は驚きを飲み込んで、衝撃的な知らせを伝えた執事に尋ねた。
『その代わりにこの手紙が置かれて…』
執事から手紙を受け取ったメリアート夫人の手は震え、目を見開き、数行を読み始めた。
帝国を攻略できたら、の約束だって。で、イシースもスラスラ契約しちゃったやつ。
信じられない子爵夫人は、何度も確認したが、文面は変わらなかった。
『宝石は・・・全部なくなったの…?』
『はい、はい…! 高価な装飾品もすべてなくなってしまいました…』
執事がうなずいて答えると、メリアート夫人は床に崩れ落ちた。
執事が言っていたように、宝石や装飾品をすべて持っていかれてしまったら、夫を助けることはできない。
アース、締めまでさすがすぎる・・
しかも反逆罪ということで、子爵だけでなく家族全員が処刑されるに違いない。
『・・・私を支えて。』
『はい、はい!』
メイドたちは急いで子爵夫人を持ち上げたが、
その目は手紙を読んだ時とは違い、冷たかった。
『・・・馬車を用意して、食料と予備の服を詰めて。』
逃げる、か・・。
『はい…?どこへ行かれるのですか?』
子爵夫人は自然に答えた。
『私はシェラトンに戻ります。とにかく、夫は一人で反逆の準備をしていたので、私は何も知りません。夫の罪が重くなっても、私には何の害もありません。あぁ、その間に離婚の準備をしなければなりませんね……しかし、それでも足りなければ、身を隠すか……何とか生き延びようと思います……あなたたちにも何も責任はないから、ついてこいとは言いません。』
うーわ・・。
前々から貴族派を懲らしめる準備をしていた皇太子は、その機会を逃さず、さらに貴族派に淡々と罪をかぶせていったのである。
彼ら貴族派はさらにのし掛かる罪から逃れられなくなった。
内部告発者・・。
その告発者とは、プレデリック公爵家の後継者であるオスカーに他ならない。
なっ・・・!!!
オスカー、ここで公爵家を裏切った・・?これ、事前に裏切ってたかどうかでオスカーが断罪されるかどうか決まるよね・・?
__
__
『罪人であるフプレデリック・オスカーはどこにいる?』
公爵と反乱軍のリーダーであるイシースを逮捕した騎士たちは、オスカーを探すために公爵の屋敷に戻ってきた。
しかし、騎士たちはこのオスカーは逮捕される必要がないにもかかわらず、懸命に探しているのであった。
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 215話 216話 感想・考察
まず、今回のローハンの寝返り(というかアース側・帝国への協力)の背景には、今後50年に渡る両国の平和が約束事としてあったみたいですね。
帝国は相当勢力が強いから隣国のクロア王国は常に怯えてたっぽいね。だからこんな機会に協力するくらいで50年平和になるなら喜んでローハンはアースに協力した。(まぁ、反逆の時は揺らいだ、って冗談で言ってたけど。笑
そんななかアリアはアリアでミエールをただ絞首刑にするだけでは”もったいない”と今まで蔑まれてきたミエールを蔑むために趣向を凝らすみたいですね・・笑
悪女は立場をもひっくり返すでぇ・・笑
そういや、アース、最後までアリアが侯爵家で王家の血を引いてることを言わなかったね。
そしてラスト、アースが淡々と貴族派の人間たちに罪を被せていけたのには、どうやらオスカーの助力があったようでした。
最後の最後でオスカーはやっぱり公爵家を見放して、逃れられたんかな・・?騎士たちは必死にオスカーを探してた。オスカーはアホではあるんだけど、いいやつであるのは間違いないから、オスカーにこそ恩情あげて欲しいなぁ・・。
次回も気になります・・・!!!
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