今回はピッコマで連載中のAntstudio/SANSOBEE先生の
「悪女は砂時計をひっくり返す」原作小説版 205話・206話(漫画版は70話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
また120%原作様に敬意を払いながらの韓国小説版翻訳(原作様が最高!)となり、ここではhaluの解釈(感想?いや、感情?笑)が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作様も合わせてお読みくださいませ!
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 205話 206話 ネタバレ
前話ネタバレはこちらから
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205話
イシースをはじめとする公爵家のメンバーをちらりと見上げた。
どうしてあの下賤な女に似ているのよ…!?)
ローハン、ミエールと一緒に来た謎の男、この男はどこかアリアに似ていて・・(クロエか・・?クロエなのか・・・?!
イシースは、不安な気持ちになって、消えていく男を目で追った。
それはオスカーがそばにいても同じだった。
イシースは慌てて、わずかな笑顔でローハンの後を追って屋敷に入っていくミエールの手首をつかんだ。
『ちょっと話したいことがあるの。』
『…何かご用ですか?』
・・・なんかミエール冷めてんな。
人通りの少ない場所にミエールを連れて行ったイシースは、ミエールに先ほど去っていった男のことを尋ねた。
『さっきの男は誰よ?』
『はい?誰のことを言っているのです?』
『陛下の許可を得て、家を出て行った男よ!』
ミエールはそれを知っているかのようにさりげなく答えた。
『…知らないです。途中から急に同行されたので、ちゃんと顔を見ていないんです。ある家の跡取りだと聞いていますが……あまり重要な人物ではなさそうでしたよ。気にもしていませんでした。』
・・・ミエールは何も聞いてない、か?(それか嘘言ってるか、だね。でもアリアにそんなに似てるなら気付いてもいいはずだけど。
イシースは歯を食いしばって再度質問した。
『・・・本当に彼の顔を見なかったの?誰も思い浮かばない?』
『あなたが何を言っているのかわからないです。で?私に聞きたいのはそれだけですか?私は陛下のところに戻りますね。陛下が私を探しているかもしれません。』
wwwww
なんかミエールの態度に笑ってしまう。少なくとも公女に対してやばすぎだろ・・笑
『ハァ…!?』
イシースは急いでミエールの後を追った。
それを見ていたかのように、オスカーは彼女の後に続いて尋ねた。
『…姉さん、(あの男は)誰、だと言っていましたか?』
『何も知らない、らしいわ。』
その答えにオスカーが顔をしかめると、
イシースは「ローハンに直接聞いたほうが簡単かも」とだけ伝えて先を急いだ。
しかし、思いがけずラウンジに入ってきたローハンを見てイシースの体は硬直した。
『…もう時間がないから、明日、帝都城を奪還するのもいいかもしれないですね。』
明日・・!!!
『…明日、ですか?』
『ええ、あなたのご尽力のおかげで兵士の士気も十分ですし、もう時間もお金も使わなくていいのですよ。準備は完璧です。』
『だから、明日は忙しくなるから、今夜はディナーに出かけようと思うのです。
イシース様、私と最後のディナーを楽しむのはいかがでしょうか?』
・・・。
急に戻ってきた自分への矢に驚いて、イシースは聞き返した。
『…私と二人きりで、ですか?』
『ええ、あなたと一緒に食事をしたいのです。
私たちは結婚することになっていますが、一緒に過ごしたことはありませんよね?』
・・・やっぱりこの2人は結婚するんか・・?
久しくまともに話してすらいない国王からの提案だったので、イシースは不思議な気持ちで頷いた。
『それでは、夕方までに明日のための仕事をしましょう。その前に、キースト伯爵に、明日の計画のための、兵士たちの宿泊場所のリストを渡してください』
『はい、すぐに発注します。』
『そしてイシース様、条件の再検討とまとめをしなければなりませんので、今までやり取りした手紙や書類を持ってきていただき、以前指示した支出の書類も集めてください。それと、そろそろ諸々のお支払いをお願いします。』
『はい…!はい…!!』
長い間抱えていた問題に対処すると言ったので、イシースは興奮して答えた。
それを見たローハンの顔には笑顔が浮かんでいた。
・・・これ”やっぱり”、な可能性が濃厚になってきたわね。(うええええええい
『えぇ、完璧ですね。抜け漏れはありません。イシース様は、さすがに頭が良くて聡明ですね。』
『…ありがとうございます!国王陛下。』
少し顔を赤らめながらイシースが言うと、
ローハンは微笑みながら彼女を褒め、その書類に大満足していたようだった。
そんなイシースを、笑顔のまましばらく見つめていたローハンは、
『それでは、これからお食事はどうですか?』
と席を立った。
『そして、もう予約しておきました。私がよく知っているレストランがあるのです。』
『…国王陛下はお一人でいらしたのですか?それに帝国を訪れたことがあったのですね?』
『えぇ、もちろんです。父が亡くなるまではよく来ていたのです。ここには知り合いがいましてね。彼がよく行くところです。』
これは・・・!!!笑
イシースは疑問に思ったが、それが誰なのかを聞けるような親しい関係ではなかったので、ただうなずいて彼の話を聞いていた。
『…それでは、出発しましょうか。明日に向けての最後の晩餐に。』
『はい、ローハン陛下。』
差し出されたローハンの手に自らの手を添えて、イシースは優しく笑いかけた。
最後の晩餐への歩みは軽やかだった。
これは…楽しみになってきあああああああ(ゾワゾワ
__
__
アリアは外の雪景色を眺めながら、温かい紅茶を一口飲んだ。
そこでアリアは、ドレスを着た後でアースを待っている間、残りの時間は本を読もうとしたのだが、アースが発した言葉や表情が気になって本に集中できなかったのだ。
すでに時間が経っていたが、アリアは口元に笑みを浮かべて思った。
そしてアリアは、この前自分がアースに過去は悪女であったことを告白し、同情してもらった。
すると、アースはアリアの予想通りの反応を示した。
アースは、何かに打ちのめされたような悲しい顔をして、自分の手を握ったのだ。
アース・・(しかしこれは見事にアリアの手玉とも取れるけど・・笑
アースが自分だけを見つめる愛に、アリアの指先は震えていた。
アリアが何度も思い出してやまないアースのその熱烈な表情を思い出していると、誰かがドアをノックして彼女の休息を邪魔した。
・・・?
__
__
『どなたでしょうか?』
『アリア、ちょっと大丈夫?』
『お母様…?』
それは、昼間は準備や外出で忙しくしていた伯爵夫人だった。
伯爵夫人・・。
これ、”あのこと”かな…。
仕事を終えて戻ってきたようだった。
『入ってください』と返事をすると、美しく飾られた母がアリアの顔色をみながら入ってきた。
『何かあったのですか?』
『…えっ?!あ、いいえ。何もないわ…。いつものことよ…?』
何気ない質問に、母親はかなり激しい反応を示し、それがアリアの心配をさらに深めることになった。
・・・。
ピアスト侯爵に言われたあのことで確定っぽいね…
ストレートに聞いても教えてくれなさそうなことに気づいたアリアは、お茶を勧めた。
『座ってください。ここは寒いですから、暖かいお茶を今出しますね。』
『・・・そうね。』
ジェシーに新しいお茶を持ってきてもらった後、アリアはしばらくその場の雰囲気を見ながら、母が隠していることを聞こうとしたが、母の方から突然思いがけない質問をしてきた。
『…アリア、もしお父さんがいたらどう思う?』
・・・きたね・・(ゴクリ。
『…え?』
今や体を制御できない役立たずの父親ではあるが、とにかく名目上存在してはいるはずだ__
相変わらず表現辛辣で笑う・・笑
__
206話
『再婚してできた父親ではなく、あなたの本当の父親のこと、よ。つまりあなたと血のつながりのある父親ってこと。』
考えたこともない質問だったので、困惑したアリアは何も答えられなかった。
・・・。
母にもどうすればいいかわからなかった。
沈黙を守りながら、質問の意図を考えていくと、アリアはすぐにある仮説にたどり着いた。
しかしそれは、もっともらしい仮説だったので、アリアは目を細めて母に尋ねた。
『私の本当のお父様が現れたの…?そして財産欲しさに親権を主張した…?』
というのも、もしこの時点で実父が現れたとしたら、その意図は疑う余地もない。
しかし伯爵夫人は手を振って強く否定した。
『そうではないわ。私はすぐに離婚してしまったし、ただ考えただけよ。』
ゴクリ。
私の本当の父親は現れなんじゃなかったの…?
この母さまをこれほど心配させるような父親が…。
そしてアリアは、アースもこう言っていたことを思い出した。
(参照)197話だね・・
アリアはその時はアースに付いていくって話してたよね。
ただ、そうは言っても、何も変わらない。
__
__
『…私は大人になったら結婚して家を出るつもりだから、あまり関心はない、かな。』
『・・・そうなの?』
『えぇ、だから今から本当のお父さんに会っても何も変わらないと思う。』
『その人が助けてくれる人、だったらどう?』
『・・・助ける?何を助けてくれるの?…それでもお願いすることは何もないわ。今まで私は自分で全部やってきた、だから助けてもらう必要なんてないわ。だから、もし本当の父が現れても、邪魔をしないでほしい、というのが私の願いかしら。』
・・・カッコいいね、アリア。
『これが私の答えです。でも…どうしてこんなことを聞くの?』
『・・・いいえ、特に深い意味はなかったわ。えぇ、そうね、何も気にしないで。でも、もしその人があなたを助けてくれるなら…それを受け取るだけでいいからね。』
『ええ、それは有難いことですね。…ただ、もしその人が私の邪魔をしたり、道を塞いだりしたら、たとえその人が実の父親であっても、私は許しませんので。』
ヒィ!!
伯爵夫人は、娘のその毅然とした態度に対して、また沈黙した。
私の”実父が役に立つかどうか”、計算しているの…?
アリアも黙っていて、しばらく無言の時間が経った。
すると、窓の外で馬のひづめの音が聞こえ、アニーがドアをノックして声を張り上げた。
『お、お嬢様!?殿下がいらっしゃいました!』
アースキタァ!
『皇太子様がすでにお越しくださりました。私は夕食の約束をしているの。お母様、申し訳ないのだけど、質問は終わり?もう…何も言うことはない?』
『・・・えぇ。ちょっと聞いただけなの。
だから早く行きなさい。殿下をお待たせするわけにはいきませんから。』
伯爵夫人は、自分のせいでアリアが遅刻するのではないかと心配して、出かけるように促した。
アリアは急いで出かけようとしたが、急に立ち止まった。
このように冷ややかに会話を終えたことに罪悪感を覚えたのである。
アリアの実父は、アリアが誰だか知らないかもしれないし、きっと嫌な存在に違いないが、実母である伯爵夫人は違う。
アリアは、部屋を出る前に口を開いた。
『…これはあくまで私の意見、なのですが、実の父が現れてお母様心が揺れているのなら、好きなようにしていいからね。』
『・・・えっ?』
伯爵夫人は驚いた顔で聞き返した。
どうやら意味が分からなかったようだ。そこでアリアは本心を見せた。
『私は誰の助けも借りずに生きていけるようになったのだから、お母様は財産や身分を気にせず、好きなように生きてください。周りに誰がいるかで人生が変わることを最近実感していますから。』
『アリア…』
アリア・・。
夫人の目は波のように動いていた。
・・これ最初意味わからなくて思わず調べたんだけど、『アリア』には「オペラなどの中で、”1人で歌われる曲”」の意味があるみたい・・アリアが自分の力でひとりで生きていけるように、って願って名付けたのかな。。素敵だね。
__
__
会話を終えて1階に降りると、アースがチューリップの花束を抱えてアリアを待っていた。
アース、今日はちゃんと1階にいるじゃん、珍しい。(いつも、気付いたらソコにいる、と言う暗殺者か亡霊かのやばすぎる登場だから普通に来るのが違和感)笑
アリアはそう思っていたが、アースは腕に抱えた大きな花束を見せるように、あえてホールに立っていた。
『アース様』
『アリア様』
アースは、明るく微笑んで彼女に向かって一歩踏み出した。
馬車に移り、アースはアリアと向かい合って座り、しばらくアリアの美しい顔を見つめていたが、急に彼女のそばに移動した。
そして、二人の指を絡めて、『手を握ってもいいですか?』とアリアに尋ねた。
『あなたはすでに握っているのに私に尋ねるのですね?』
オッフ。
アリアは小さく笑い出した。
『私が…嫌だったら(手を)離してくれるのですか?』
『いいえ。』
アリアはアースの毅然とした答えがとても気に入った。
『私は、過去も含めて30歳くらいだと説明しましたが、手をつなぐだけ、なのですか?』
そこでアリアはまずアースに寄り添い、残った方の手で彼の耳に触れてみた。
いやああああああああああん大人の色気ええええええ
『あら?耳の先が赤くなっていますが、熱いですか?窓を開けてあげましょうか?』
アースは、体をくっつけてきたアリアのあやしい手つきと目線にゴクッと喉を鳴らして答えた。
『…その、このままで大丈夫…、です。』
wwwww
見事に手のひらコロコロされるアース笑
『・・・そうですか?』
アリアもクッソ楽しそう笑
アリアが精神的に10歳年上であることをすでに告白していたからであろうか。
昔ならば、アースはアリアのこう言った行動は意味のないことだと考えられたかもしれないが、今はそうではない。
全てが計算された行動であることを知り、アリアの突然の行動を避けることも、変に悩むこともなくなった。
あああああああああああああああああああああ
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 205話 206話 感想・考察
最後・・最後いいよおおおおおお!!!
たまに来るドッキドキの展開が堪らないですな・・!!
しかもアリアは30歳の大人のレディであることをアースに告白したので、もう全力でいきますね・・笑
そしてそれに頑張って答える20歳のアースよ・・・オッフぅううう
まず序盤ではローハンがイシースに計画の実行が”明日”だと言うことを伝えます。
そして、全ての支払い等々や契約書の記入をイシースにさせた後、その前夜祭としてローハンの”帝国の知り合い”とよく来ていたと言うお店にディナーに行くことになります・・。
これ私の推測が当たってたら今話の最後の展開と重なる、よね?そしたら激アツ、だよね・・?! でも外れてたら(ローハンがガチ敵なら)明日とんでもない戦争になるよね・・・?
これ、アースとアリアが馬車で向かった先。
ローハンの”帝都の知り合い”、イシースとの会話。
色々妄想どころがあるのですが、余計に次回が気になります・・・!!!
アリアの名前の本当の意味がわかった瞬間も鳥肌ものだったわ・・
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