今回はピッコマで連載中のAntstudio/SANSOBEE先生の
「悪女は砂時計をひっくり返す」原作小説版 203話・204話(漫画版は70話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
また120%原作様に敬意を払いながらの韓国小説版翻訳(原作様が最高!)となり、ここではhaluの解釈(感想?いや、感情?笑)が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作様も合わせてお読みくださいませ!
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 203話 204話 ネタバレ
悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説版 203話の感想アップしました!
ついにアリアは全てを話す覚悟を決め…
今話主要人物が帝国に集結します…https://t.co/mcuutKbhjE#悪女は砂時計をひっくり返す #ネタバレ #感想 #原作小説版 #翻訳
— halu@ハッピー☆マンガ道場 (@happymangado) September 26, 2021
前話ネタバレはこちらから
↓↓↓
203話
私にもアース様と同じような不思議な能力があるのです。』
アリアがついに自身の力のことをアースに報告したんだよね・・!!
ずっとアリアを見ていたアースは、アリアの視線がどこに届いているかを確認して、言った。
『…着けていただいている指輪の色が変わっていたので、私も実はそうではないか、と思っていました。それは…砂時計と関係があるのですか?』
やはり指輪の色で本当に気がついたのね…。
アリアは、手遅れになる前に正直に告白するのが良いと思い、説明した。
『…ええ、砂時計を通して自分の力を使うことができます。』
『…アリア様の力は…何ですか?
物を媒介にするというのは聞いたことがないのですが…』
『…信じられないでしょうが、私は・・・ 1日1回だけ、時間を5分、戻すことができるのです。』
・・・正直に全部伝えたね。
『…!』
アースは、彼女を包み込んでいた手に力を込めた。
時間を過去に戻せるという衝撃的な告白に、話を聞いていたアースは答えなかった。
時間を戻す能力は、空間を移動する能力よりもさらに強力で神秘的なものだった。
長い間、アースが黙っていたので、アリアは、
アースが自分の言葉を信じていないのではないかと心配して、こう付け加えた。
『アース様のように、私の力を実際に見せて差しあげたいのですが、代償として、時間を戻してから1日寝たきりになってしまうので、今は少し難しいと思います。今日は私の誕生日会でもあり、眠ることができないので、宜しければ、後日お見せいたします。』
しかしアリアの代償の説明を受けてからアースの表情が変わったので、それにすぐに気付いたアリアは理由を尋ねた。
アース・・?
『もしかして…何かを他に知っているのですか?』
『…その…ただの推測なのですが…』
『構いません。』
『・・・あなたは王家の人間ではないので、
力の使い方によっては重大な副作用があるのかもしれません。』
・・・副作用について、か・・。
『…代々皇位継承者のみに伝わる秘伝書を通して見たので正確とは言えませんが、その能力はごく一部の王家にしかなく、外部の人間にも稀に現れることがあります。ただし、ごくわずかです。』
『だから…王家ではない部外者に力が現れると、その人間が能力使用することに対して重大な副作用が生じる、ということですね。』
なるほどね、だからアースは何回も能力を使えるし、寿命が進むこともない、と。
アリアは心の中で笑った。
自分の生への執着とミエールへの復讐心は大きかったようで、それがこの能力につながったのだろう。
・・・。でもちょっとは王家の血は引いてるよね、アリア。アースはここではこのことは伝えないんだね。
アースに誤解されないように告白しただけだったが、
思いがけず力の真実を知ることになったので、認めた方がいいと思ったのだ。
『ところで…アリア様が過去に戻れる能力を持っているということは、過去を変えたいと強く願ったり、何かを後悔している、のではないでしょうか?』
・・・うむ。
『・・・どういうことですか?』
アースが突然要点を突いたので、アリアの肩が震え出し、
『なぜ…それがわかるのですか?』と思わずアースに聞いていた。
すると、アースは自分の知っていることを打ち明けた。
『…この能力は、劇的な場面や危機的状況で、人に発現すると言われています。私の空間移動の能力は、暗殺者から逃げようと奮闘した際に発現したもので、その時は危うく命を落とすところでした。』
・・・アースもそうだったのか・・。
『…』
砂時計を通して幼い過去に戻ったってことなのかしら…?もうあの状況は逃げられなかったからこそ、
すべての記憶を持って過去に戻るという、神様の配慮のもとに復讐を果たすことになった、と・・。
その場しのぎでどうにかできるものじゃなかったから”神様”(?)がそのまま記憶を引き継がせて過去に戻した、と。
『…えぇ、とても後悔している過去があります。そして、その時に私の能力は発現したと…』
私は過去に邪悪な女だったの、って言うべき?
そしていくら騙されたとはいえ、妹のお茶に毒を入れるようにメイドに命じたら、捕まって首を切られたって?
前世と合わせて30歳になってしまうってことの説明も必要じゃない。ああ…!もう、なんてこと。
アースは今まだ20歳なのに、私のことを17歳の女の子として見ているって言うのに、よ?!
10歳年下の男性と付き合うという考えにたどり着いたとき、アリアは過去を誤魔化すこと以上に、自分ではどうしようもない罪悪感に襲われた。
アリアにとっては悪女だった過去を話すよりもこっちの方が重要。笑
そのため、アリアは思わず不安げな顔で青ざめてしまい、アースは
『大丈夫ですか?
アリア様、そのお顔・・・気分が悪いのですか?医者を呼びましょうか?』
と聞いてくれた。
『あ、いえ。そうじゃなくて…』
医者を呼ぼうとしたアースをアリアが止めたが、
アリアの顔はまだ青白く、アースの心配は消えなかった。
『やはり医者を呼んだ方が…』
『違うの!他に隠し事をしていたからなのです…
今まではあまり考えてこなかったのですが、あなたに話すべきだと思ったのです…』
ここで、アースが辛いなら話さなくてもいいよってアリアに言うけど、もうアリアは覚悟を決めた。
__
__
この時、アースは本当にアリアを医者に連れて行こうとしていたが、
アリアはそれを阻止し、もう一つの秘密があることを告白した。
『実は、私、あなたより10歳も年上、なのです…』
『…!!!!!!』
アリアは伝えてしまったことを後悔したが、もう後戻りはできないので、小さな言い訳を付け加えた。
『・・・隠すつもりはなかったんです。』
とはいえアースの心の中には怒りや失望よりも、この目の前の小さな女性がどうして自分よりも10歳も年上なことがあるのだろうか不思議に思っていた。
『…私の外見も…時間を巻き戻せる能力を得て過去に戻ったのです。前世の記憶を持って過去に…だから…。』
『過去に…戻ってた?』
『ええ、私はもともと20代半ばで、噂通りの悪い女でした。ところが、とある大きな事件をきっかけに過去をとても後悔し、私が14歳の少女だった時に、過去に、砂時計を持って戻ってきたのです。信じられないと思いますが、すべて…本当です。』
『…』
しかし、すべて本当のことであり、言うべきことだったので、アリアはすベてアースに伝えた。
幸いなことに、ずっとアリアを見つめていたアースは、困惑した顔を消して元の顔に戻った。
『いいえ、信じます。
だから、あなたはそんなにもいつも余裕があったのですね。今、色々とわかりました。』
アース・・・。
アリアがアースを見ているうちに、アースは何かを悟ったようだった。
『・・・そんな・・!
(私がお伝えした真実は)ひどいことではありませんか?アース様は今20歳ですが、私は今30歳くらいで…。』
『ええと…驚いてはいますが、悪い気持ちは全くしていません。アリア様はまだ大人になるには1年早いのか…とじれったく思っていたのですが、むしろそうじゃなかったってことですから。』
アース、いいやつやなぁ。
と言って、アース表情を変えた。
アリアが女の子ではないと知った今、
彼は以前のような大人を見せるような気配りをするのはやめてこう言った。
『私は、あなたが私を試したり挑発したりしているのではないかと今まで感じたことがありました……それはアリア様によってすべて計算されたものだったのですね。そうだったのですね?』
__
204話
それはアースの恨みが伝わってくるような表情だった。
あくまで冗談のね?笑
それを見て本当に彼らしいと思ったアリアは、
緊張と不安をようやく振り払い、アースをまた挑発するように言った。
『えぇ、今更気付くなんて…もう、あなたって本当に鈍感なのですね。』
さっきアースに”試したり挑発したりしているのではないか”って言われたからあえてそうしてやってるアリアに笑う。
アースの耳の先が熱くなっていることを確認したアリアは、柔らかな笑みを浮かべた。
『それでも、私が実際には17歳であることは覚えておいてくださいね』
さらに、”今まで通り優しくしてね”、と。アリア圧勝。笑
『はぁ・・・負けました。』
アリアの部屋には、先ほどの緊張感が嘘のように、再び穏やかな空気が漂っていて、それが彼女をとても心地よくさせた。
よかったよかった。
アリアがそんな穏やかな気持ちでお茶を一口飲んでいると、アースが、
『…ところで話を戻しますが、あなたを過去に戻したのは誰ですか?』
と思いがけない質問をしてきた。
“誰”・・?
ん?アリアは気付いたら過去に戻ってたんだよね?
あくまでそうさせたきっかけとなった人間は”誰だ”ってことかもね。アースが暗殺者に追われたように。
『少し長くなりますが、気になりますか?』
『一日中でも構いませんよ。』
『では、あなたを信じて、私の醜い過去を詳細に話しますね。
そして、私を過去に戻らせた、もっと悪い悪女のことも…』
なるほどね・・もう全部、全部アースに伝えるんだね・・!
アースはアリアの言葉を全て聞くのだ、と言うように心から頷いていた。
__
__
これあれだね、帝国を攻めるためにイシースたちが各貴族たちの家に兵士を忍ばせることになったんだけど、その兵士を抱えてる貴族たちがイシースに不満をぶちまけてる。
毎日のように文句を言ってくる貴族たちに、イシースは事前に用意しておいた言い訳をした。
『…心配しないでください。彼らは歴史に残る戦いに備え、恐怖心を克服しようとしている兵士です。これまでにかかった費用は国王が負担しますので、戦いの日まで兵士たちの士気を高めてください。いくら使ったかを記した書類を用意してください。』
・・・てゆかいつ攻めるんだろうね。時間結構経ったよね?むしろ邪心なんだけど、ローハンがあえて戦いを遅らせてて、なんか貴族たちに浪費をさせているようにも見えてきたわ・・
『しかし…!これまでに使った経費をすべてクロアの王様が払ってくれるというのは本当なのでしょうか?かなりの額になりますが…。』
イシースの命令のせいで、かなりの数の貴族が破産寸前に追い込まれていた。
イシスは、ゆったりとお茶を飲みながら、
「もう心配しなくていいですよ」と説明した。
『もちろん、この帝国は国王陛下の手に渡ります。そしてそれ(今まで貴族が浪費したお金)はほんの一握りの金額に過ぎません。こちらも一国の王ですので、負担にもならないでしょう。それどころか、国王は今帝国に来ているのだから、すぐに彼の支援を受けることができます。急ぐのであれば、私が支援をしますので、ご安心ください。』
イシースがその事実を説明すると、貴族たちは少し安心した様子で、自分の家に戻っていった。
イシースは彼らを落ち着かせるためにそう言ったのだが、実際状況はあまりよくなかった。
イシースは帝国に戻ってすぐに書類を確認したが、結婚の約束も反乱の前に結ばれていた。
・・・。ローハンとイシースの結婚は確定・・?
だからこそイシースが強くローハンに抗議すると、彼は「勘違いしていたようだ」「皇城で歴史に残るような輝かしい結婚をする」という謝罪文とともに、多額の贈答品と資金をイシース送ってきたのである。
・・・ふむ・・。
ローハンも結婚する気、か・・。
そのため、イシースはローハンを叱責することができなかった。
しかしオスカーを除いては。
『・・・姉さん、不思議ですね。』
オスカーは、皆が去ったラウンジで休んでいたイシースに話しかけた。
『兵士がこんなに暴走しているのに、クロアの王は何も言わない。』
『心配しないで、オスカー、私の言うとおりにしなさい。』
『でも…!』
『やめて、気分が悪いわオスカー。
たとえあなたは無知で何も出来なくても、それを理解するだけならできるでしょう?!』
イシースこそ状況が読めてない(かもしれないのにね・・)
__
__
数日後、嘘のようにローハンが帝国を訪れた。
年が変わるまでには、と言っていたのがかなり遅くなったが。
きたんか・・
しかし、ローハンが持ってきた膨大な量の金貨を見てすぐに、そのイシース思いは洗い流されたように溶けてしまった。
・・・・。
『ご来訪ありがとうございます、国王陛下』
派手なワゴンから降りると、公爵、公爵夫人、オスカー、イシースが出迎えた。
ローハンのそばにはミエールがくっついていた。
ミエールは、また変装してそばかすをつけた自信に満ちた顔で彼を見ていた。
ミエール、きたか・・。
で、またメイドの格好、と。
ミエールは目の前にオスカーがいるにもかかわらず、まるで何も恐れていないかのような表情をしていた。
『いえ、兵士たちをこのように暴走させてしまって申し訳ありませんでした。ピアスト侯爵は急いでいて、王国外からも部下を集めたのでしょう。』
『えぇ、わかります。でも大丈夫です。もう国王陛下が心配される必要はありません。』
顔に明るい笑顔を浮かべた公爵とは違い、ローハンは微妙な表情で答えた。
とはいえ、目は細めに笑っていて、誰もこのことに違和感を覚えなかった。
『長い道のりを苦労してここまで来たのでしょう、どうぞお入りになって食事でもお召し上がりください。』
『そうさせていただきます』
公爵の極端な対応に続いて家に入ろうとすると、遅れて到着した馬車から出てきた男が身をかがめて、
『陛下、ちょっとここで失礼してもよろしいでしょうか?』
と尋ねた。
・・・?
『ああ、そうしなさい。
ここではあなたが一番急ぎの人なのですから。』
『お気遣い、ありがとうございます。』
出ていく前に男は、確認するように
イシースをはじめとする公爵家のメンバーをちらりと見上げた。
一目見て、男の端正で美しい容姿を見たイシースは、知らずに唾を飲み込んだ。
どうしてあの下賤な女に似ているのよ…!?
男の顔は男性にしてはとても美しく、そしてどこかアリアに似ていた。
これは・・・!!!!!!!!!!!!!!!
性別は違ってもアリアを連想せずにはいられなかったのである。
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 203話 204話 感想・考察
ラストシーン・・!!!
これはもう間違いなく、クロエでしょう・・!!!!※あとごめん今までクロエは裁判官フレイの兄、って書いちゃってたけど正確には”弟”でした!すまん!
でも、ミエールと一緒に馬車に乗ってきた・・のでしょうか?
イシースでも気付いたくらいなんだからミエールも当然アリアに関係があるって気付いたはずよね?でも、何で何も言わないのだろうか・・?
今話ではアリアがついにアースに自身の能力について洗いざらい全てを話しました。
今までのアースの信頼もあって、だね。自分の過去(ニュアンスは少し違うけど”前世”)のことも全部話すみたいだね。一方アースはまだアリアが王家の血を引いてるってことは話さないみたいだ。ここでは余計混乱させてしまうからかな。
また気になるのは、今話ラストで登場したクロエ。
このクロエも王家の血を引いているので能力を持っている可能性、あるいは危機的状況で発現する可能性もありますよね。
どうなるだろうね・・!!
あといよいよローハンもやってきた。まじローハンがどっち側か、で状況だいぶ変わるぞ・・・!!
次回も気になります・・!
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