今回はピッコマで連載中のAntstudio/SANSOBEE先生の
「悪女は砂時計をひっくり返す」179話・180話(漫画版は63話?)を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
また120%原作様に敬意を払いながらの韓国小説版翻訳(原作様が最高!)となり、ここではhaluの解釈(感想?いや、感情?笑)が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作様も合わせてお読みくださいませ!
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 179話 180話 ネタバレ
前話ネタバレはこちらから
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179話
買収した令嬢2人にまで裏切られ、本来の罪を被ることになりそうなミエール、取り乱す。それを見てアリアはほくそ笑んでる・・。笑
思わず声をあげ、そして席を立ったミエールが、
『くだらない話をするな!!!』
と叫んだ。
『あの優しいミエールがどうしてこんなにひどいことをしたの…!?こんなに不条理なことが世の中にあるの…?!』
アリアはそう嘆いたが、何も思っていないことは明らかだった。
罠を仕掛けて共犯者を集めたものの、その罠は彼女自身に向けられた鋭い刃であり、さらに悪いことに共犯者までもが彼女を裏切ってしまったのだ。
悪女を仕留めるための罠が、自分を悪女にしてしまった。
因果ねぇ・・。
ミエールが本性をあらわにして、非常に必死になっている姿があまりにも醜くて、アリアははじけるような笑いを隠すのが大変だった。
なおもミエールは2人の令嬢に叫んでいた。
『私がいつ”そう言ってくれ”と頼んだのよ?!その女を見たかどうか聞いただけで、そしてあなたたちは見たと言ったでしょう!?ねぇ、他の女性たちもこれを見ていたでしょう?!』
“そう言ってくれ”=アリアを見たと証言しろ、ってことね。
嘘ではなく本当のことなので、何人かの女性は反射的にうなずいていた。
しかし、やがて共犯者にさせられるのではないかと、不安のあまり頭を下げた。
彼女は自分自身のことを、帝国で最も上質で優雅な貴族の女性だと思っていたはずだ。
しかし・・。
アリアは、こんな面白い人生があるのかと思って、首をかしげた。
その視線の先にはサラがいた。
ビンセント侯爵の腕の中に捕まった彼女は、この悲惨な状況に負けないくらいの驚愕の表情をしていた。
そう思っていると、ふと、こちらを見ていたサラと目が合った。
心配そうな彼女の目は、アリアへの愛情に満ちていた。
サラは自分を裏切らない、どんな悪事を働こうが自分を信じ、自分の側にいるのではないかと思った。
サラは過去に戻され、アースと一緒に成功した後のアリアの最高の宝物になるに違いない。
サラああああああああ!!泣
『メディアン夫人! どうしてそんな嘘をつくの!?そもそも見ていないのなら、そう言えばいいのに!』
『それは…! あれだけ脅してきたから…!』
『それはあなたの言い訳でしょう!?裁判長、私は本当に冤罪なんです! 二人にそんな指示をしたことはありませんし、二人は屋敷で姉を見たと証言しています! そして…あの女は本当に現場にいたのです!』
もうショックで頭がおかしくなってしまったようだ。
ひどく混乱した法廷の中で、額にしわを寄せていたフレイは、自身のこめかみを何度も押して、ミエールに早く静かにするように命じた。
『…ほどほどになさい、これは貴族の裁判として考えられません。頭が痛くなります…。』
ごもっともで。
誰が彼女を優雅で高貴な女性と見なすだろうか。
汚れたこの法廷での試合を見て、彼らは愕然とし、失望した。
『あなた方の主張は理解できます。まず、一番確実なのは、アリア様がその時、屋敷にいなかったということです。彼女はこのような証拠を提出しています。』
フレイはアースとアリアから提出された証拠(領収書)を手に持って言った。
『そして、もう一つ。メディアン様とウェンディ様は自分で見たことを思い出せていなかったにも関わらず、アリア様を犯人扱いし追い込みましたが、結局この場で自身の証言を変えてしまいました。』
そして、恥ずかしいというように床に目を向けた。
『最後に、これはミエール様自身もロースチェント伯爵が階段から落ちるのを目撃し、”真犯人が誰であるかを知っているはずなのに”、です。これらの証拠から、これ以上、何を争う必要があるのですか?整理はとても簡単です。』
この段取りで、誰が犯人なのかがはっきりしたようだ。
終わったな・・。
それは、伯爵が階段から落ちるのを目撃できた唯一の人間だった。
大きな悪意を持ってフレイに向かって声を絞り出した。
『犯人は本当に……私の姉なのよ…。』
『…わかりました。それでは私はアリア様が提出した証拠を確認して裁定を下します。その証拠が真実であれば…真犯人も明らかになるでしょう。』
うむ!
ミエールを見つめる彼女の目は、既に裁定が下されたように冷たかった。
『それでは、明日のこの時間にもう一度裁定をします。申し訳ありませんが、それまではあなたをはじめとする女性たちには護衛をつけさせていただきます。真犯人の確証が得られないため、やむを得ずということでご容赦ください。』
そう言ったフレイが法廷を去る前に振り返ると、
その視線の先には、伯爵夫人の手をしっかりと握って慰めているアリアがいた。
そして__
ドサッ!
『ミエール!!!!?』
そして、裁判中ずっと泣き叫んでいたミエールは、すぐに意識を失い、床に倒れてしまった。
エマの時と全く同じでワロ・・(いや笑えないけど・・
カインが慌てて彼女を支えると、すぐに医者を呼ぶ声が聞こえてきた。
こうなって(倒れて)も誰ももうミエールを助けてくれないのか・・
カインとミエールの後ろにはすでに5人の護衛がついていた。
護衛たちはミエールを心配する、というよりも、彼女たちが何かしでかすのを見逃さないという決意を示していた__
暴挙に出ないように、ってことね・・。
__
__
『アリアお嬢様!!!』
『・・・サラ…。』
裁判の後、アリアのもとに駆けつけたサラは、アリアを抱きしめて涙を流した。
裁判では大人しくしていても、アリアは受けたショックで傷ついてしまったのではないかとサラは思ったのだ。
サラああああ
サラはアリアと初めて会った日のように、純粋な子供のようにアリアを抱きしめてくれた。
サラは、自分の感情を塞いでいた堤防が決壊したかのように、長い間泣いていた。
サラと一緒にいるときはいつもそうだったが、アリアにとっては馴染みのないことだった。
自分のことをこんなにも思ってくれる人がいるとは思わなかった。
自分の母親でさえしなかったことだ。
自分よりも自分を愛してくれる人がいると、アリアは落ち着いて不思議な気持ちになる。
アリアも彼らのことを考えるようになっていた。
よかったね、アリア・・。
『心配しないで、サラ。私は元気だし、無実なのだから。』
『えぇ…!アリア様が無実であることは、世界中の誰もが知っています。だから、早く真実が明らかになって、冤罪がなくなることを願います…。』
ずっとアリアを慰めていたサラは、心配しながらも家に戻った。
5人の護衛をつけていたアリアも、アースに見送られて屋敷に戻っていった。
屋敷に・・戻るんか・・。
長旅で疲れているはずなのに、今まで休むこともできなかったでしょう……!?』
疑ってかかるだろうと思っていた屋敷の使用人やメイドたちが、アリアにとても丁寧に接してきた。
もちろん、アリアが犯人ではないかと思っている人間もいたが、その人たちですらもこれまでのアリアの言動を覚えていたからか、心配しているようだった。
心の片隅に違和感を感じていながらもアリアは、素直に感情を出してこう言った。
『・・・皆さんありがとうございます。』
『お嬢様…。』
アリアは、泣いている使用人たちを残して、伯爵の状態を確認しに行った。
伯爵・・・。
伯爵家を破滅させるかもしれないことだ、とも思う。
アリアは、伯爵が目を覚ましてくれることを期待して彼の手を取ったが、残念ながら目覚めることはなかった。
こんな愛情にも応えられないような愚かな子供に対して…。
それに、伯爵は今まで自分を利用しようとしただけだ。
・・そうだったね。皇太子と繋がったとわかるや否や態度変えたしね。。
アリアはあの時、たとえ森の中に一人残されても、砂時計をひっくり返していただろう。
しかし、今のアリアはそんなことは全く考えていなかった。
・・・。
地味だが無垢な子供(ミエール)を崖っぷちに追いやり、
その子供を伯爵自身の狭い世界しか知らないように育て、最終的に階段から突き落とされたのだ__
ヒィ!
__
180話
病院で休んでいるのかもしれない。
いや、アリアのいる屋敷に戻ってくる勇気がないのかもしれない。
おっ、アース来てくれたんや・・。そして、2回目の法廷、だね。
『…アース様?!どうしてここに…?』
庭で悠々とお茶を味わっているアースと向き合ったアリアは、恥ずかしさのあまり最後まで言葉を言い終わることができなかった。
そんな彼女の問いかけに、
アースは 『お嬢様に会いに来ました。』と優しい笑顔で答えた。
隣にいたメイドは青ざめた顔で震えていた。
メイド、いきなり皇太子来て恐れ多すぎ。
『ああ、大変です。皇太子様がこのような些細なことでお顔を出されてよいのでしょうか。あぁ…何も言わずにお茶まで飲んでいるではありませんか…!』
それくらい自然な来訪でした。
『お仕事は大丈夫なのですか?』
『えぇ、急ぎの用事はありませんから。』
アースは席を揺らしながら立ち上がった。そして、アリアに手を差し伸べた。
その悠然とした姿に、アリアは小さく笑った。
『行きましょうか?』
アースに促されて、アリアは彼の手を握った。
今回はちゃんとした馬車でございます
馬車が通り過ぎるたびに、目を見開いて馬車の方に首をかしげる人々の姿が見えた。
説明するまでもなく、彼らが馬車の行き先を見て、
それがアリアを乗せた皇太子の馬車だと考えていたはずだ。
前回、伯爵家の屋敷を訪れた時もそうだったが、アースは色々と見せびらかそうとする男だった。
ちょっと笑う。
そうこうして、馬車でもちょっとイチャつきながら馬車は法廷へ到着。
__
__
馬車が法廷に到着した。
噂を聞いてきたらしく法廷に入ることすらできない人たちがたくさんいた。
アリアに投資された投資家とその妻たちである。
以前は、アリアを呪って殺そうとする者しかいなかったのに、
今はどこに行ってもアリアのことを心配する人がたくさんいる。
まるで夢を見ているようだ、とアリアは思った。
そうしてアリアは、アースのエスコートで法廷に入った。
『・・・”彼女”が事前に到着しているとは…驚きましたね。』
カインとミエールはすでに中にいた。
もちろん、ミエールの表情は”悪”そのものだった。
ミエールの肩に手を乗せていたカインは、皇太子と一緒に入ってきたアリアに顔をしかめた。
それに気付いたミエールも憎らしそうな笑みを浮かべた。
『皇太子様があんたと、とはね。』
と。
アリアはアースの肩に頭をもたせかけ、アースの横にくっついて、カインの行動を馬鹿にしたように不快感を与えた。アースは驚いて体を震わせていた。
アース、ちょっとドキドキしちゃう。笑
それでも、カインは視線を避けることなく、歯を食いしばっていた。
自身の妹はすぐに厳しい罰を受けるかもしれないが、カインは今は目の前の女(アリア)にしか興味がないのだろう。
そしてさらに言えば、没落した伯爵に代わって伯爵家を継ぐという彼の関心は、もはやミエールどころではないのかもしれない。
そう言えばカイン当初の目的は、伯爵家を支配して意のままに振る舞うことだったはずだ。
そうであればむしろ、今後、
アリアにどうやって圧力をかけ、罰を与えるかを考えているのかもしれない。
そうなのか・・・?このカインが・・・?(侮ってる、わい。
やがてフレイが法廷に入ってきた。
その沈黙を破って口を開いた。
『あなた方は、2日連続でこのような試練にお疲れではないでしょうか?だからこそ、すぐに決断した方がいいですよね。』
彼女は何枚かの紙を取り出し、それを伸ばして細かく見た後、正面を見つめ直した。
『まず、ロースチェント伯爵家から告発されたロースチェント・アリア……ここに無罪を宣告します。』
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
当然の結果だが、彼女は少しほっとした。
彼がいなかったらどうなっていたことだろう。
アリアが羞恥心を忘れてアースを見た途端、アースは周りを気にし、微妙な笑みを浮かべてアリアを見つめていた。
フレイは喜びを分かち合う間もなく、
『証拠を調査した結果、アリア様が提出した書類はすべて真実であり、アリア様と皇太子様を見た目撃者も多数おり、アリア様は伯爵への罪を犯すことができないことがわかりました。そしてこのため、ミエール、メディアン、ウェンディは自動的に偽証罪で有罪となります。』
きたあああああああああああああ!!!
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悪女は砂時計をひっくり返す 原作小説 179話 180話 感想・考察
無罪!無罪です!無罪が出ました!!!!(あのよく半紙に”無罪”って書いて走ってくるリポーター)
まずアリアの無罪が確定しました!
そして・・
有罪!有罪です!有罪が出ました!!!!
ミエール、メディアン、ウェンディの3名はアリアを陥れようとした偽証罪で、有罪判決が下ります。
でも・・ミエールの”伯爵殺人未遂”はどうなるんだろうね・・!!
これ偽証罪(正確には偽証を手助けをしたってことで”幇助(ほうじょ)”になるのかな)に掛け算で殺人未遂まで乗ったらもうこれ、相当なモンやでぇ・・。
ひとつだけ気がかりなのは、アリアが一瞬感じた“カインがミエールを助けるための証拠を持ってきた”かどうか、くらいですね。
うむ・・。確かに2人はこのまま判決を受け入れたら有罪だからね。何かしらの小賢しい策は練ってきてる・・のか・・?笑
次回も気になります・・!
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