【原作小説(ノベル)翻訳】皇帝と女騎士 354話 355話ネタバレと感想。諦めきれない自分の”冬”。新章第23章開幕へ

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【小説版】皇帝と女騎士

今回はピッコマで連載中のTeam IYAK (winter・heyum) / G.M先生の

皇帝と女騎士原作小説(ノベル)354話 355話※海外版準拠(ピッコマ漫画版は184話?)を読んだので紹介したいと思います。

この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
また120%原作様に敬意を払いながらの韓国小説版翻訳(原作様が最高!)となり、ここではhaluの解釈(感想?いや、感情?笑)が多分に入ります。笑
正確に内容を知りたい方は是非ピッコマで原作様も合わせてお読みくださいませ!

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管理人halu
管理人halu

(1巻のポリアナ可愛すぎワロタァ…)

皇帝と女騎士 354話 355話 ネタバレ

の前の管理人のひとこと・・

前話のネタバレはこちら!

↓↓↓

【原作小説(ノベル)翻訳】皇帝と女騎士 352話 353話ネタバレと感想。ルクソスが・ポリアナが・絶対に譲れないもの。ポリアナが選ぶ"冬"。
今回はピッコマで連載中のTeam IYAK (winter・heyum) / G.M先生の 「皇帝と女騎士」原作小説(ノベル)版の352話 353話※海外...

354話

管理人halu
管理人halu

フルアーマーで入城したポリアナ。自分の”冬”を選ぶ・・・!?

厳しい冬は、ポリアナに永遠に付きまとうことになった。
これから先、彼女にはたくさんの雪や雹が降り積もるだろう。
氷点下の気温に耐え、凍った道を歩かなければならないこともあるだろう。
吹雪で目が見えなくなることもあるだろう。
しかし、ポリアナはこれを自分の人生の一部として受け入れたのだ。

ポリアナは、ルクソスに、

『陛下のおっしゃる通りでした。
幸せとは何か、愛とは何かを教えてくださりました。
無知な私に、想像もつかないような最高の幸せを教えてくださった。』

と伝えた。

『あぁ、そして、私はまだ終わっていない。そなたにすべてを見せたわけではないぞ。』

管理人halu
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そうだよ・・・。

ルクソスが言葉を挟んだが、ポリアナは続けた。

『…私は間違いなく、素晴らしい幸福感を手放していることを理解しています。女性として、そして騎士として、私がしていることが陛下を悲しませることもわかっています。しかし、陛下…私はあの“冬の日”を忘れることができません。あれは私の人生で最も幸せな瞬間でした。陛下がアクレアを諦められないように、私も自分の”冬”を諦められません。

ポリアナは深くお辞儀をした。

『陛下のご命令であれば、何でもいたします。
毒を飲むことも、火の中に飛び込むことも、素手で熊と戦うことも喜んでやります。

しかし、陛下・・・これだけは陛下のためにも捨てられません。

私は…自分の名前を捨てることができません。

管理人halu
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ポリアナが他の何を賭しても手放せないもの…
それは“ウィンター(冬)”という名前、だった・・。

部屋にいた男たちは首を横に振った。

彼らは、ポリアナが皇帝を拒否するのは、おそらく肩書きや爵位のためだろうと予想していたのだが、まさか“名前のため”だったのか、と。

これはとても予想外のことだった。

『陛下は私の地位を奪うことができます。私の土地をすべて没収することもできます。しかし、陛下、私から奪えないものが1つあります。…私に与えた名前は取り戻せません。

ルクソスはその間、一度も彼女から目をそらさなかった。

ルクソスのその表情も変わらないので、ルゾー公爵は怖くなり、ポリアナに

『ウィンター侯爵!!
どうして今頃そんなことが言えるのか!!ジェラルドはどうするのだ?!』

と思わず叫んでいた。

『…陛下のお許しがあれば、私が育てます。』

『皇帝陛下の長男だぞ!』

『…どうしてもとおっしゃるならば、ここヤパに送りいたします。』

『自分の息子を見捨てるのか?!』

『…えぇ、私はあの子を見捨てます。
そしてこれは、あの子の父親に育ててもらうために送るのです。』

なぜルゾー公爵は自分が息子を見捨てると思ったのか?
ポリアナが息子を自分で育てることを望まず、ジェラルドが父親に育てられることも望まないというのだろうか?

ポリアナはルゾー公爵を睨んだ。

今日の彼女は、まるで逆らいようのない自然の力のようだった。

か弱いルゾー公爵は、彼女の視線に応えることすらできなかった。
恐怖のあまり部屋を飛び出さなかったのは、これが自分の甥に関わることだからだ。
管理人halu
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・・・。

ルゾー公爵はそれ以上言おうとしたが、ルクソスがそれを止めた。

『ウィンター侯爵、そなたは自分の望むことをしてよい。そなたは欲しいものは何でも手に入れることができる。そして、私はそなたの称号を奪うことはない。これ以上…どうしたらよいのだ…?』

管理人halu
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ルクソス・・。

『陛下…』

『ポリアナ・ウィンター、そなたはこの王国で最も忠実な騎士だ。

そなたは私の傍らで大陸の果てまで共に歩いてきた私だけの騎士だ。

私はそなたに称号と土地を与えたが、それはそなたがそれに値するからだ。

では、ポリアナ・ウィンター、
そなたは私の騎士であり続けたいと思うか?

ポリアナはお辞儀をして答えた。

『お許しが出なくても、私はいつまでもあなたの騎士であり続けます、陛下』

『よろしい。
そなたは永遠に私の騎士だ。この事実は誰にも変えられない。』

『しかしたとえ許可されたとしても、
今日このように伺ったことで、私は権力を乱用しました。

第二師団長を辞任したいと思います。

管理人halu
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なっ・・・!!!!!

職権の乱用=フルアーマーで入城して執務中の皇帝の執務室に押し入ったからね・・。私用で・・。

『そなたの辞任は認めない。』

ここでルクソスは初めて彼女を否定した。

ポリアナは頭を上げて、『陛下!』と抗議した。

『ポル卿、そなたは永遠に私の騎士であり続けると今、約束したばかりなのに、まるで二度と私に会えないかのように振舞っている。

いい加減にしろ、ポリアナ・ウィンター。

…そなたに1年の猶予を与えよう。

一年後にまたこの城に戻り、王国を守るのだ。
騎士ならば私的な感情のためにできないという言い訳をするな。

…私はそなたを信じているよ、ポリアナ。

管理人halu
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ルクソスもさすがに、って感じなの・・?
で、1年・・・。これどうなるのよ・・。

ルクソスの言葉はとても冷たく聞こえた。

__

__

ポリアナは剣を杖にして立ち上がった。

ルクソスは最後にポリアナの前に立ち、ポリアナに向かって

『私はそなたを信じている、ポル卿。これからもずっとそなたを信じている。だから、私のことも信じて欲しい。そなたが決意を示してくれたのだから、私はそなたに答えを出そう。私はそなたを愛し続ける。これからもずっと愛し続ける。

『陛下、私も死ぬまで陛下を愛します。永遠に陛下を愛し続けます。』

管理人halu
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こんな・・・こんな切ない愛の交わし合いがあるかよ・・。

忠実な騎士は深々と頭を下げてから去っていった。

管理人halu
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ポリアナ・・・行っちゃうの・・?

__

_

扉が閉まると、ルクソスは男たちに向かって

『今日、この日から私は暴君になる!』

と宣言した。

管理人halu
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ルクソス・・・。

『文句のある奴、逃げる奴、反乱を起こす奴、今すぐ名乗りを上げろ!!』

と。

しかし、誰も何も言わなかった。
ポリアナが城に嵐を持ち込み、今度は皇帝の番だと思われた。
誰もが口を閉ざしてしまった。

ルクソスは周りを見渡して、「本当に、誰も、か?」と続けた。

『誰もいないのか?私は冗談を言っているのではない。

今この場から私は真の暴君となる。

そなたらは私の決定に不満を持つようになるだろうと断言できる。
私の計画を実行すれば、王家の血筋が私で終わる可能性もある。
もしかしたら、私は愛のために正気を失った暴君として後世に名を残すかもしれない。

もしかしたら、
先ほどのウィンター侯爵は王国を破壊した邪悪な誘惑者だと言われるかもしれない。』

管理人halu
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ルクソス・・どうした・・計画・・?

ここでも誰も言葉を発しなかった。

ゼーゼー侯爵は皇帝の計画をなんとか理解しようとし、
ルゾー公爵は緊張してしゃっくりをし始めた。ルゾー公爵は自分の残りの髪が頭から落ちていくのを感じそうだった。
管理人halu
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(ルゾー今は、ちょっと・・!!!!)

ルクソスは、すべての男たちを見た後、後ろに立っていたアイノ卿と向き合った。

皇帝はアイノ卿に尋ねた。

『どうだ、アイノ卿?この場で私を終わらせることができるのは、お前だけだ。

私が専制君主になるつもりだというのは冗談ではない。
私は狂ったことをするつもりだ。

せっかく安定させようとしたこの王国に、多くの混乱を引き起こすことになるだろう。

後世の人々は、私のことを「狂った皇帝」と呼ぶだろう。
さて、アイノ殿、お前はどうする?

もし私が暴君になったら、お前は私を殺すといつも言っていただろう?』

管理人halu
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ルクソス・・・。

ルクソスは平静を装っていたが、密かに汗をかいていた。

アイノ卿は、まるで獲物を狙う狼のように皇帝を見ていた。
その騎士の右手はすでに剣の柄にかかっていた。
管理人halu
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嘘でしょ・・。

アイノ卿は、いつものように飄々としていた。

いつものように飄々としているが、
どうすればいいのかわからず、剣に触れ続けている。
管理人halu
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やめてくれ・・

せっかくアクレアが安定してきたのに、目の前の皇帝が余計なことをしようとしているのだ。

アイノ卿が「ルクソスが危険になったら殺す」と言ったのは冗談ではなかった。

皇帝はそれを知っていたからこそ、アイノ卿を信頼していたのである。

アイノ卿は皇帝の顔を注意深く見た__

管理人halu
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あああああああ・・・

__

355話 第23章: 皇帝と女騎士

管理人halu
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ここから新章第23章: 『皇帝と女騎士』が始まります・・作品名が章題に・・もう震えが止まらないよ・・・!!(ラストへ走ってるみたいで、読み進めたいけど読み進めたくない・・!!

アイノ卿は、ルクソスの中に、
世界を統一するのだと主張したあの日の少年王の面影を見ていた。

全大陸を統一すると豪語していた若き皇帝、か…。

アイノ卿はしばらく考えた後、ようやくため息をついて

『私にはウィンター侯爵への恩義があります。』

と答えた。

『これでおあいこではないでしょうか。』

と。

管理人halu
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うおおおおおおおおおアイノおおおおおおおおおおお

アイノ卿が剣から手を離すと、ルクソスは密かにため息をついた。

愛のために自分の命をかけた、この危険な賭けに勝ったようだ。
皇帝が大量の汗をかいていることに気づかず、アイノ卿は皇帝の前に跪いた。

『陛下、私、アイノ・セキは必要とあらば地獄までもついていきます!』

管理人halu
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アイノおおおおお・・!!(号泣
でも、ルクソスいきなり・・計画ってなにさ・・

アイノ卿は、皇帝が暴君になろうとも、ルクソスの側にいた。
皇帝は、この部屋で刺されて死ぬことはないと思い、安心した。

ルクソスは、再び他の男たちに向かって、

『逃げたい者は今すぐ逃げろ。逃げるなら今のうちだ。
お前たち全員で私に対抗すれば、反乱を成功させられるかもしれない。
そうだ、よかったらやってみてくれないか。』

皇帝がさりげなく反乱に言及したことで、男たちは震え上がった。

ルクソスが本気でなんらかの計画をしていることは明らかだった。

緊張感に耐えられなくなったルゾー公爵は、ついに降伏した。
彼は、全てが終わる前に残りの髪の毛を失うことになると思った。
管理人halu
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(だからまーじでやめてくれ笑 …お主ほんと空気読めないハゲキャラで終わってしまうぞ・・笑

ルゾー公爵は、皇帝に向かって「私も…ついていきますよ、陛下!と言った。

『しかし…これが終わったら、私を解放してください!陛下は約束を守らなければなりませんよ!すべての仕事が片付いたら…私を解放してくださいね!』

ゼーゼー侯爵は長い間悩んだ末にため息をついた。

『大きな反発が起こるでしょう。
王国全体が成立しなくなるかもしれません。』

『だからこそ私は、そなたらが望むなら出て行ってもよいと言っているのだ。

今、抗議しても構わないが、私が暴君になることに変わりはない。』

『そこまでして彼女のためだけに…。』

ゼーゼー侯爵が再びため息をつくと、ルクソスは首を振って答えた。

『彼女のためだけではない。
私はこの王国の人口の半分のためにやるのだ。』

管理人halu
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女性に、ってことだね・・・。

もちろん、皇帝は本当のことを言っていたわけではない。
皇帝はたった一人の女性のためにやるのだが、王国の他の人々はこのことを知る必要はなかった。

周りの男たちは緊張してつぶやいていた。

皇帝をよく知る者は、ルクソスが本気でやろうとしていることを理解していた。
皇帝とあまり親しくない者は、恐怖と混乱を同時に感じているようだった。

ルクソスは、他の男たちが熟考している間、ただ、待っていた。

部屋を出ることなく待ち続け、12時間の議論の末、
ついに最高位の貴族たちが一斉に頭を下げた。
管理人halu
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おおおおおおおおお!!!

ルクソスは満足げにうなずき、「さあ、仕事の時間だ」と告げた。

『王国にどんな損害を与えることができるか見てみようじゃないか。』

と。

これは、誰にとっても長く険しい道のりになりそうだった__

管理人halu
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でもルクソス暴君になってまで・・何をやろう、変えようっての・・女性関連(もちろんポリアナ含む)であることは間違いないんだけど・・そして一旦の期限は1年よね・・?

__

__

ポリアナは、ヤパの友人たちに別れを告げた。

管理人halu
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あああああああポリアナが去ってしまう・・。

トリー、ストラ、シーケルはポリアナを心配する気持ちを隠せなかった。
他の騎士たちは、ポリアナのいなくなった後も王国を守る騎士になるのだと主張し、ポリアナを称賛して止まなかった。
衛兵たちは、自分たちのボスがなぜこんなことをするのか理解できずにただ、首を振った。

そうしてポリアナは、すぐにシトリンに向かった。

驚いたことに、誰も彼女がこのように去ることに反対しているようには見えなかった。
結婚式が中止になっても、誰も彼女を怒っているようには見えなかった。
誰も彼女を批判しなかった。
貴族たちは興味なさそうにしていたが、
意外にも平民たちの方が強く反応していたようだった。

多くの人は、おとぎ話のようなハッピーエンドを期待していた。

その人たちはとてもがっかりしていたが、
ほとんどの人は不満も言わずにこの状況を受け入れていた。

ポリアナ自身も落ち着いていた。

これでよかったのかもしれない。

まるで、誰もがそう思っていたようだ。

管理人halu
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・・・。

いずれにしても、ポリアナは皇帝を拒否した最初で唯一の女性となった。

ただでさえ素晴らしい彼女の名声は、この出来事でその名声は何倍にもなった。

シトリンに向かう途中、ポリアナは自分の決断を後悔する場面が何度もあった。

自分は間違いを犯したのだろうか…?
と。
管理人halu
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・・・。

皇帝を手に入れる機会をあきらめたことが信じられなかった。

管理人halu
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もう・・ポリアナは完全に諦めたっていうの・・?

しかし、その後、ポリアナはこのすべてから得たものを思い出した。

ポリアナ・クレアとしてではなく、ポリアナ・ウィンターとしての幸せ。

たとえ不幸になったとしても、彼女はずっとポリアナ・ウィンターであり続ける。

管理人halu
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これが、トリーが言ってた、自分が選んだ結果ならたとえ不幸でも前向ける、ってやつだね・・。

ポリアナ・クランベルとして生まれ、
ポリアナ・ウィンターとして生まれ変わり、
ポリアナ・クレアになるところだった。

そして今、これから彼女は永遠に“ポリアナ・ウィンター”なのだ。

自分勝手な決断であることはわかっていた。
ポリアナは特にジェラルドに対して申し訳ないと思っていた。

彼は次の皇帝になれたかもしれないのに、今は次のウィンター侯爵になることで満足しなければならないのだ。

ポリアナは自分の決断を合理的に落とし込もうとした。

犬シチュ…あぁ、いやジェラルド、ごめんな。でも、お前にとってはこの方がいい人生かもしれない。だって昇格したときの喜びを味わうことができるだろう?侯爵から公爵になったとき、どれだけ幸せな気分になるか想像してみてくれ。

ポリアナは今になってジェラルドのことをよく考えていたが、それはジェラルドを妊娠していたときよりもずっと多かった。

“冬”のままでいることを選んだ今、
ジェラルドに対して感じていた重荷やプレッシャーは消えていた。

ポリアナは、自分が息子に厳しすぎたことにようやく気づいたのだ。

愛情を感じていなくても、愛情を注いであげるべきだった。
自分が息子に正しく接していなかったことに気づいたのだ。
ポリアナは、自分が幼い頃に嫌っていたような親になってしまったことを恐ろしく感じていた。
管理人halu
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ポリアナついにシトリンへ戻る・・。

__

__

シトリンに着いた彼女を一番元気に迎えてくれたのは、もちろんジェラルドだった。

ポリアナがいなくなってから数ヶ月経っているのに、ジェラルドは彼女に気づいているようだった。

両腕を彼女に向けて上げ、

『ママ!』

と叫んだ。

管理人halu
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うおおおおおおおおおおおおおん!!!!お話できるうううううう!!!泣

天使のような少年は明るく笑っていた。

ポリアナはジェラルドを乳母から取り上げて、

『そうだ、ジェラルド・ウィンター。私がお前のママだ。』

と答えた。

ジェラルドは、彼女が覚えているよりもずっと大きくなっていた。

何かにつかまっていれば立っていられるほどの大きさになっていた。

ハイハイすると、ポリアナが知っているどの赤ちゃんよりも早かった。

管理人halu
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ジェラルド大きくなったぁ・・!!
そしてポリアナゆずりの体力・・!!笑

ポリアナは、息子と一緒にいられなかったことを少し悔やんだ。

彼女の腕の中の赤ん坊の重さは、もう意味のあるものに感じられた。
ジェラルドは、そのたくましい力で、ポリアナの鼻や唇をつかんでねじり、彼女の匂いを嗅いでいた。

ポリアナは愛情を込めて彼の背中を叩いた。

『よしよし、ジェラルド。』

『ママ!』

『はい、はい。私はお前のママだ。しばらく一緒にいなかったな、ごめんな…』

ポリアナは彼を高く持ち上げた。

ジェラルドは重い赤ん坊だったので、普通の貴族の女性は彼を持ち上げるのが大変だっただろうが、ポリアナは普通の女性ではなかった。

『ジェラルド、私がお前を置いていったのはな、用事があったからだ。』

もちろん、ジェラルドは母親の言葉をまったく理解していなかった。

ジェラルドは、まるで彼女が面白い冗談を言ったかのように、ただ笑っていた。

管理人halu
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カワエエ…

その姿はとても美しく、ポリアナは微笑みながら

『私の息子よ、お前はとても強い。素晴らしい騎士になるぞ。

と言った。

ポリアナには、野心的な夢があった。

いつの日か、次のウィンター侯爵も第二師団の師団長になるのだ。

管理人halu
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おおおおおおん!!泣

何も知らないジェラルド・ウィンターは、ただ嬉しそうに笑っていた__

皇帝と女騎士 354話 355話 感想・考察

ルクソスがアクレアを譲れないように、ポリアナにも何に替えても譲れないものがありました。

管理人halu
管理人halu

ポリアナの”冬”。名前、だったね。
あの日、ポリアナは人生で最幸を味わったから・・。

ルクソスと結婚すると、
ポリアナ・クレアとして名前も変わり、地位も爵位も失って皇后になります。

管理人halu
管理人halu

だから、ルクソスとの婚約は解消へ・・。

もう、ポリアナの決断は変えられないとルクソスは悟り、最後に“愛している”と伝え、ポリアナを帰し、自分は暴君になるのだ、と宣言します__

管理人halu
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ルクソス・・。
でも自分で“狂うのだ”って言ってるってことはルクソス自体は冷静なはずで、これから何を計画してるかが気になるよね。で、計画を実行しようとすると人々は“ルクソスが狂った”って言うようになるみたい・・。いったい・・。

王国の半分の人口の女性へ向けた施策であることは間違いないと思うのですが・・

管理人halu
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そしてルクソスはポリアナには“1年後に戻ってこい”って約束してたね。騎士として。ポリアナは律儀だから1年後には戻ってくるんだろうけど、それまでに、このルクソスの施策が実行されてたら展開は大きく変わるんだろうね・・!

ヤパに戻ったポリアナ。
ジェラルド・”ウィンター “はとっても大きくなっていました。

管理人halu
管理人halu

ジェラルド:『ママ!』(ガチ
※今まで散々勝手に吹き替えして遊んでごめんよ・・

物語は作品名を回収し、佳境へ・・次回も気になります・・!!

 

管理人halu
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いつもコメントくださる皆様、本当に感謝です・・!!
ぜひ気軽に書き込んでってくださいませ!!イエイ!

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 本をお手元に置いておきたい方はこちらをどぞ!

次回第356話ネタバレはこちらから

↓↓↓

【原作小説(ノベル)翻訳】皇帝と女騎士 356話 357話ネタバレと感想。人や国、あらゆるもののそれぞれの1年。
今回はピッコマで連載中のTeam IYAK (winter・heyum) / G.M先生の 「皇帝と女騎士」原作小説(ノベル)版の356話 357話※海外...

コメント

  1. しほ より:

    更新ありがとうございます。

    ジェラルドきたー!
    大きくなって「ママ」って言ってる!
    何よりもポリアナが息子を可愛く思えるようになったのが嬉しいです。
    2人の気持ちが変わらなければ、またきっと結ばれる時は来るはず。
    一年後かな?その時を待ってます!

  2. ぴなぴな より:

    えええー、なになに、この展開はっ!?
    でも、二人共、自分の幸せを感じるためにどうしても必要なことを選んでるってことね。。。展開が奥深い。。。
    そしてやっとジェラルドが幸せに育ちそう。よかった。
    終わりが近づいて、終わってほしくないけど先も知りたい。うーん。
    haluさん、ありがとうごさいます。ほんと、最近の追い詰められるような生活の中、とってもたのしみにしています。

  3. ハラハラドキドキ より:

    ハッピーエンドに突き進むと思わせといてのドンデン返し!
    読むのに冷や汗です。
    これからの展開は女性の地位の確立の話かな?
    私の下らない妄想としては、ジェラルドの弟を妊娠して、一人は皇太子、一人はウィンターを継ぐっことで、みんな幸せって事で終わって欲しい。
    毎日の楽しみなのであっさり終わって欲しくはないのだけど、ドンデン返しが、何度もあると、メンタルがもたないかも⁉️

    • マシュマロ より:

      更新ありがとうございます。
      毎日 楽しみに一気に読むのが、今回は怖くて新章から読めず(TT)こんな想定外な展開…
      でもパイセンが強さも弱さも見せていくとルゾー侯爵に話したことが1年の猶予のうちの計画に組み込まれてくのですね、きっと。
      今までで一番ドキドキしたかも。
      しばし静観します。

  4. 諒子 より:

    な、な、なんと!!これが結論だったのか。女性の地位向上の為に闘っていくんだ。ポリアナだからできることだね。ポリアナを愛するルクソスがいるからできるんだね。強すぎる!!!やっとジェラルドに会えたね。ジェラルドがポリアナを覚えていて、よかった!一年後、3人で幸せになって欲しいなぁ!haluさんありがとうございます

  5. NORA より:

    なんかポリアナがスッキリしてるせいか、私もスッキリ〜\(^o^)/

    私の性分として、現実的にあれ?って思うとスルー出来ない(笑)
    歩いてない幼児が何ヶ月も会ってないママに懐くの?人見知りするやろ〜。
    ま、小説ですよね…
    でもポリアナの鬱々が晴れてよかった!

  6. モクレン より:

    いつも更新ありがとうございます。

    ポリアナは真っ当にワガママを通したことで、「この状況がジェラルドせいだ」っていう呪縛さえも解くことができたんだね。
    ルクソスの1年は、彼にできることに1年かかる、の1年なんでしょう。一文で矛盾するけど、正攻法で狂うんだって信じてます。

    ところで、ルゾー(の毛根)はもう少し堪らえてくれんかね…笑 色んな意味で…

  7. ひめ より:

    ここにきて益々燃え上がる展開に涙腺崩壊しっぱなし。お互いに愛しあってるのに何故?と思う私は修業が足りません(>.<)辛いけど、合間のhalu様のツッコミといじりに笑わせてもらい、ジェラルドのママ呼びにホッコリ♪(´ε` )しばらくは子育て楽しんでね、ポリアナ!大好き♡♡♡更新ありがとうございます(感謝)

  8. 有海 より:

    更新ありがとうございます!
    ポリアナってやっぱり凛々しいです。
    ジェラルド共に強く生きて!
    いつか春が。
    ポリアナに幸せを!

  9. umi より:

    更新ありがとうございます!
    とても楽しみにしています。
    大分先になると思いますが、コミックスがこの辺りまで出されたら絶対欲しいなと思ってしまいます。

    ポリアナを手にするために、さらに男を磨くことになったルクソスなのですね。。

    長いストーリーの中に丁寧に散りばめられていた女性不遇の描写が、ただの不幸要素だけでなく、解決にまで引っ張られるとは。

    そして今回の滞在は、ポリアナ的にはジェラルドと向き合うために必要だったんだなと思いました。

    ついでに、アイノ卿はやはり天才肌だったのですね。。美肌ケアをしているよりも茨の道を選ぶ方が俄然格好良く見えました。笑

    お話がもっと続いてほしいなぁと思わずにはいられません!作者様素晴らしいなぁ。。

    halu様にも、日々のわくわくに感謝です。

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