今回はピッコマで連載中のmiraenavi/S.Yang先生の
「小説の中の悪女皇帝になった」46話を読んだので紹介したいと思います。
この記事は高確率でネタバレを含みます。先を知りたくない方はブラウザバックしてくださいませ。
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小説の中の悪女皇帝になった 46話 あらすじ
前話ネタバレはこちらから
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小説の中の悪女皇帝になった 46話 ネタバレ
それを受けて、彼は自らの爵位返上を申し出ました。
領主の証たる指輪を差し出されたつぐみは、それを今受け取って良いものか俄に判断できず、躊躇ってしまいます。即決即断を常とする「ユリア」にしては珍しい反応の鈍さを指摘したベヌース伯爵は、「陛下が言ったことと同じような話だと思います」と諭すように言うと、爵位を返そうとしたのは理解を促すためではなく、本心からだと告げました。
彼はさらに、一代限りの爵位をすら必要ないと言い出します。自身への信頼の表れとも言えるベヌース伯爵の覚悟をありがたいと思いつつ、「それではお前が苦労することになる」と迷うそぶりを見せた皇帝に対して、彼は「自信がないのですか?」と挑発的なセリフを口にしました。
しかしベヌース伯爵は、「陛下がご健在であれば私を蔑ろにする者はいないでしょう」と自信たっぷりに言いました。フェーズ公爵から手酷く裏切られたにも拘わらず、付き合いの長い側近二人を連れて彼女が城を離れたのは、留守を任せたベヌース伯爵を信頼しているということを何より証明している・・・と続いた彼の言葉に、つぐみは思わず納得します。
民主主義ではなく専制主義が主流のこの世界においては急進的とも異端とも言える彼女の感覚を、ベヌース伯爵はすんなりと受け入れ、期待以上の働きで応えてくれていました。そんな得難い人材に信頼を寄せるのは当然のことでしょう。
その後、ユーストも爵位を返上したという話が広まり、帝国貴族たちの間には激震が走りました。
誰しもが当惑し身の振り方について悩む中、とりわけ難しい選択を迫られることになったのは、爵位を我が子に継がせることを当たり前のように考えていた者たちだと言えるでしょう。
また、現皇帝が在位中は問題ないとしても、次代の皇帝がそこまでの忠誠を誓うに値する者かどうか分からないという不安要素もあります。
それでも、長期的な視点に立てば素晴らしい政策であるのは間違いないことは皆理解していたのです。
決断に迷う貴族らの背中を最終的に押したのは、幼い頃より掲げてきた理想を実現させ、さらなる高みを目指すためなら築き上げた地位から退くことも厭わないだろう「ユリア」自身の姿でした。
おおおお
つぐみはこの結果に嬉しい驚きを覚えると共に、大きな責任が自らの肩にのしかかるのを感じたのでした。
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小説の中の悪女皇帝になった 46話 感想・考察
46話でぜひ注目していただきたいポイントは、ベヌース伯爵と会話している時のつぐみがほとんど「ユリア」を演じていないという点です。
部下として多大な信頼を寄せているとはいえ、もともとは本来の「ユリア」に惚れ込んで付き従ってきたユーストとフェリックスに対してはどうしても「ユリア」らしく振る舞わねばならないという緊張感がありますが、つぐみが憑依した後で宰相職に任命し新たに信頼関係を築いてきたベヌース伯爵に対しては演技する必要がないため、つぐみとしての表情を見ることが出来るのです。
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